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【独】 第11皇子 ハールーン/* ロルと同じ量の独り言を落とし始めている混乱が伺えま……ァーーーーッ!!お猫様ァーーーッ!そこ!干したてのシーツに胃液をあ〜〜〜〜〜ッ!困ります!困りまアァーーーー……………… (-105) フラワー 2021/04/22(Thu) 16:33:20 |
【人】 第11皇子 ハールーン─ 給仕室 ─ 「皿は下の棚の左にある一番デカイ奴使え。 茶葉はモスグリーンの棚。茶器はその上。 壊すなよ。人数?知らね。6人でいーんじゃね。」 [──なんて事を、コンロ台に足を組んで座りながら上から目線で一気にまくし立てるもんだから、俺は流石に開いた口が塞がらない。あの頃と全く変わっていないのだ。 変わってないといえば、この給仕室も何年経っても真っ白のまま。鮮やかな濃いブルーとターコイズ、ウルトラマリンのタイルが幾何学模様を描いていた。コンロの上に備え付けられた棚はモスグリーンの石造り。コンロしたの棚のドアは昔から木だった。ここだけなんで材質が違うんだろうと、今も同じことを思う。それはさておき、] ……ちょっ、なんで命令してんの?! 俺がやる! 「オマエ相変わらず莫迦だな 何の為の従者なんだよ。仕事を奪うな。」 [そういえば、といった雰囲気で俺はじっとイスマーイールを見つめた。実に嫌そうな怪訝な顔で見つめ返される。] 「……何?」 イスマーイール……従者居ないんだ。 「殺してやろうか???」 . (98) フラワー 2021/04/22(Thu) 19:40:21 |
【人】 第11皇子 ハールーン[引きつった笑みで零された物騒なセリフに、思わず笑ってしまった。こんなやり取りを、ダレンはどう思ってるんだろうか?さっき伝えた情報が冗談みたいな雰囲気にみえるかな。 だけど、そう思ってるのは俺だけかもしれない。憂鬱そうなセリフが続く。] 「もてなしてやってんのに何その態度 ホント腹立つ野郎なとこは変わってねぇ 昔からトチ狂ってんだよな。」 それ、俺のこと毒殺しようとした人が言う?! 「……昔からそう。皇子の自覚がねンだよ。 家のために強い奴が残るのは当然だろ。 弱ぇヤツまで大事に保護なんかしてたら 秒で財政破綻の未来が見えるわ。」 [『財政破綻』という単語に少々面食らう。確かにそんなこと、考えたことなかったかも知れない。イスマーイールの言葉はそこで終わらなくて] 「オマエの主観では悲劇かもしんねェけど、客観、 『皇子の自覚もなくフラフラと逃げ回った挙げ句、 特に用もないのに男連れで帰ってきた不良債権』 って状態なの、オマエ解ってんの?」 [そこまでいって、何かに気づいた様に口を噤む。俺は、返す言葉が見つからなくて、ただ、相手から目を離さない事しかできない。] . (99) フラワー 2021/04/22(Thu) 19:45:37 |
【人】 第11皇子 ハールーン「……悪い。言い方誤った。 けど、お前は全然解ってない。 こうやって生まれてきたんだろうがよ。 死ぬのが嫌なら、大人しく言う事聞いてりゃ 不自由なく暮らせるだろうが。」 ──大事にしてる、ものが、違うだけ、 じゃないかな…… 「…………そうやって馬鹿にした目で見るオマエが ずっと大嫌いだ。帰ってくんなよ。」 [酷いことを言われてる気はするのに、俯向いてこちらを見ないこの弟の方が傷ついてる気がして、何も言えなくなった。 こんな事を考えてるなんて全く思いもしなかったから、思いやる様な返事はできなくて。自分を正当化してしまっただろうか。でもそれも分からない。 重い空気になってしまったと、ダレンを気にしたら、同じタイミングでイスマーイールが声を投げる。] . (100) フラワー 2021/04/22(Thu) 19:49:11 |
【人】 第11皇子 ハールーン「──おい、出来たか? こんだけ喋ってんだ流石に出来たろ。」 [皿に並べられた菓子類を『悪くないじゃん』と眺め、胸元から取り出した指輪を嵌めて、皿の上にその手を翳す。] 「ふーん。なんも盛ってねぇな。OK。 行くぞ。」 ……えっ、何それ、なにか分かるの? [指輪を外して仕舞いながらさっさとキッチンの外へと踵を返す彼に問えば、毒殺防止に職人に特注で作らせたものだという。石の変色によって毒も数種類見分けられると簡潔に教えてくれた。それから、背中越しにひとこと。] 「……アンタルが味方だとか思うなよ。」 [それについては、彼はもう口を開かなかった。]* . (101) フラワー 2021/04/22(Thu) 19:57:06 |
【独】 第11皇子 ハールーン/* ダレンくんがハールーンの『この国で普通に生きられること』を考えてくれるのに、どんどんぶち壊していくスタイル…… (-110) フラワー 2021/04/22(Thu) 19:58:11 |
【独】 第11皇子 ハールーン/* 当然ハールーンがやろうとするから、じゃあダレンがやろうとするんだろうな、で見切り発車しまくってすみません……一方的なロルすぎる。でも宮殿内だとこうなってしまうんだ……ごめ、ごめなさ…… (-114) フラワー 2021/04/22(Thu) 20:21:56 |
【独】 第11皇子 ハールーン (-115) フラワー 2021/04/22(Thu) 20:23:24 |
【独】 第11皇子 ハールーン/* ダレン21、若いな。 187a、大きいですね!? ハールーンは当初17,8のつもりだったな 今ちょっと子供っぽいのは、僕がこの世界設定を操れないから……知識の足りてない子になってほしいというご都合…… (-116) フラワー 2021/04/22(Thu) 20:26:32 |
【人】 第11皇子 ハールーン[子供の頃から何かと喧嘩をしていたなと思い出していた。下の棚から大きな皿を出して、菓子類を並べようと容器の蓋を開ける。あの頃とひとつ、この家が違っているのは人が少ないことだ。護衛や兵らしき者は視界の端に映れど、女性がいない。 ダレンには紅茶をお願いした>>102。茶葉は何がいいだろうか。意外と種類は多いのだが一番スタンダードであると思われるものでお願いした。] . (107) フラワー 2021/04/22(Thu) 21:23:39 |
【人】 第11皇子 ハールーン……早めに帰ろう。 さっきの魔法具屋さんにも行きたいしね [付き合ってくれてありがとう、と笑顔で感謝を告げて。 きっと、用意だけで疲れさせてしまったに違いない。一瞬覗いたその表情>>102は、今まで見た事なく険しいものだったから。自分はこの世界に慣れなくて避けていたつもりだったけれど、他の人間よりは慣れてしまっているんだろう。] (108) フラワー 2021/04/22(Thu) 21:39:28 |
【人】 第11皇子 ハールーン[広間に案内されれば、アンタルとその従者数名、アルスラーンと乳母達が背の低いテーブルを囲む黒い革張りのソファに座って談笑していた。 ふてぶてしくも輪を作るように座るイスマーイール。2、4番目の兄達は居なくて、ホッとした。 ダレンに持って貰っていた皿をテーブルに置く。客人であるのにそんな事をさせて申し訳無い、と、アンタルが紅茶類をアルスラーンの乳母達に引き受けて貰ってくれた。それぞれに置かれたカップに注がれる。俺はちゃぁんと率先してそれらに口をつけた。] ……スライマーン、は? 「婿に入ったよ去年。お前もそうすれば? わざわざ見栄張って従者なんて抱えてねぇで。」 [さっきより一層トゲトゲしくイスマーイールが教えてくれた。6番目の兄の行方。一方、俺は感心してしまう。ここを抜け出すのに、色んなやり方があるんだな、と。 アンタルもアルスラーンも、作った菓子を褒めてくれた。特に小さな弟は、無言で夢中になって食べてくれていた。その姿は素直に嬉しくて笑顔になった。 よく見れば、アンタルもその弟さえもさっきの『指輪』をしていた。イスマーイールのあの言葉がぬるりと心を逆撫でる。] . (112) フラワー 2021/04/22(Thu) 21:46:35 |
【人】 第11皇子 ハールーン(俺が信用をされてるされてないとか、そういう話じゃなくて……必要な自衛だよ) [そう言いきかせるも、もしその指輪がなければ皆食べてくれたのだろうか。そんな考えが頭を過る。 そんな考えに、心が沈むのは、甘えだなと。>>0:146『逃げ回っていた』それは兄弟間での共通の自分への評価なのだろう。出生に向き合っていない、そう言われれば、そうなんだ。] (さっきの話……ダレンにどう思われたんだろうか) [問えばきっと、自分を傷つけない言葉を選ぶんだろう。隣にいるその人の事を、伺ってしまう。 向かいのアルスラーンが、菓子を頬張ったままじっとダレンを見つめていて。ちょっと笑ってしまった。さすが俺と似たカラーリングの弟。好みが似てるのかな、なんてね。] . (113) フラワー 2021/04/22(Thu) 21:53:11 |
【人】 第11皇子 ハールーン[──『どうして戻ってきた。』 その答えを、自分はもう自覚して持っている。 およそ死んでも口に出せないもの。 菓子を囲んで談笑しつつ、ぐるぐると渦巻いていく暗いものから離れられそうにはなかった。そんな折、] 「──…………へぇ? これはこれは、珍しい客人が居るもんだね。」 [この国特有の乾いた風のような。生き物を選ぶ無慈悲な抑揚のない低い声が響いた。]* (114) フラワー 2021/04/22(Thu) 21:54:22 |
【人】 第11皇子 ハールーン[その声の方に、視線など向けられない。 一日だって忘れたことはなかった──なんて、そんな事実を思い起こすのも口に出すのも嫌だ。 油断していた。来ないと言われていたし、実際居なかったから。 衝動的にダレンに縋りたくなるのを拳を握って堪える。] 「水臭いね、アンタル。教えてくれたのなら 予定は開けたのに。愛しい弟に会うための時間 ひとつ作れないなんて、王たる者失格だろう? イスマーイールが教えてくれなかったら 危うく機会を逃すところだったよ」 [無表情のままカップに口をつけるその弟と、薄く笑うイスハーク。 当然のように自分の隣へ座る彼の、二人の従者はソファ近くへ。連れ歩く兵団の一部は広間の外で待たせているのが見える。 一脚余ったティーカップは"そういうこと"だったのかと、今気づいた。乳母達が足早に、空いたカップへいつの間にか用意されていた淹れたての紅茶を注ぐ。] . (126) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:15:22 |
【人】 第11皇子 ハールーン「へぇ……これおまえが作ったのか。 大したものだね。あの頃は泣いてばかり いたのに。」 [優雅に躊躇いなく菓子に伸ばされる指は、それをその口へ運ぶ。その光景をただ見ていた。何も出来ないまま、声が出せなくなるのはあの頃と全く同じだ。呼吸が浅くなって無駄に動悸が早くなるところまで。 目は合わせていないのに、蛇に睨みつけられたネズミのようだ。] 「うん、美味いな。ハールーン どうぞ?」 [一口齧られたショートブレッドを差し出されるというその行為を、一瞬、うまく把握できなかった。 眼前の、その菓子を、食べろというのだろうか。この、自らも毒でできたような人間の食べかけを。 毒物の扱いに長けているこの兄は、当然のように自身で効果も調べている。何度か倒れて居るのを見たことがあった。次の日にはケロリと笑って話すものだから、それもなお不気味で。──兄弟の間では、彼は体液は当然のこと、髪の先から爪の先まで余すことなく毒物であるという認識だ。 ──あの指輪はしていない。 視線が自分を透かして後ろに注がれるのを感じた。ダレンを見てるのだと解ると、その後に発せられる最低な言葉の予想をしてしまった。 この場所では誰もイスハークに逆らえない。出来るとしてアンタルだ。けれど自分の従者を守れるのは自分だけなのである。] . (127) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:19:05 |
【人】 第11皇子 ハールーン[アンタルの静止が聞こえたような気がしたが、お構いなしに咀嚼して飲み込んだ。差し出された中途半端な形のそれを。 こんなところでまさか自分を殺したりはしないだろうと読んだが、何かを冷静に考える余裕なんてない。] 「──何を考えてる?」 [ゆるく笑ってこちらに問う声に気付いたときには、距離はゼロになる。イスハークの左腕が大蛇のように自分の半身に絡む。頭を支えられて動けない。 アンタルの静止が強く入る。それでも腕は外れない。外すわけないと思ってしまう。] 「ははは、可笑しいな。兄弟の抱擁に何を そんなに動揺することがあるんだい?」 [朗らかに、低く良く通る声は、よく伸びて場を征す。 思えば初めて触れられている。幼い頃からこの兄だけは恐怖で、ずうっと逃げ回っていた記憶しかない。] ぁ、…… [あの頃と変わらない空気に、忘れていた記憶が引きずり出される。身体は強張って冷たくなった指先が震える。ふわりと漂う甘く独特な香りが目眩を起こしそうで、ぎゅっと目を瞑って息を止めた。 どれだけどんな禍根があっても『兄弟』という言葉がそれを片付けてしまう。 そこには『従者』など、割って入れるものではなく。] . (128) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:24:15 |
【人】 第11皇子 ハールーン「…………つまらなくなったねハールーン 逃げ回るおまえの方が、よっぽど皇子だった」 [低くつぶやく声と共に、爪の長い指が頭髪の隙間を割って入る。皮膚を舐める尖った感触に肌が粟立ち、思わず回されてない片腕を掴んだ。抵抗になどならない程度の抵抗だ。 その爪が皮膚を破れば何らかの毒が回る。そんな想像をしてしまう──多分合っているのだが。] 「……小さいね、ハールーン。ちゃんと 栄養とらないと大きくなれないよ? ──菓子類じゃなくてね。」 [ゾッとさせられる耳元の響きに、無理矢理に意識を開かせられるこの感覚に──やっと目が覚める。 この人は意味のある言葉しか言わない。言に魔を込める人だ。表と裏などではなく、多角に光る鉱石のように。黙っていれば捕らわれてしまう。頭にこびりつかないよう意識を閉じて『跳ね返す』] っちゃんと、食べてる、よ…… お菓子は、好きなんだ。 俺に生きる道をあたえてくれたから…… . (129) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:27:48 |
【人】 第11皇子 ハールーン「……んふっ、くっくっくっ……」 [いやに嬉しそうに溢れる笑いがひたすらに気味悪く脳内に響いて、] 「そう……じゃあおまえは "それに従事する"人になりたいの?」 [言い方を妙に思う。やっぱり『菓子』が指すものはそれ自体じゃない気がした。意図をやや外して答える。] ──俺、は、料理人になりたい みんなに、笑顔になってもらえる料理を、 作る人になりたい……それが、俺の道だと思う、 から。 [声が震えないように、決意をもって発声した。この気持ちは決して嘘じゃない。 目線を、合わせなくていい体勢になってるのは不幸中の幸いだと思った。] . (130) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:31:54 |
【独】 第11皇子 ハールーンながい!これを!どんな気持ちで読むの?! 返しにくくてごめんなさい! そして最後はぶん投げる予定なんです……← (-124) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:32:38 |
【人】 第11皇子 ハールーン「そう…………良かったね。 ならば定期的に持って来るといい、此処へ。 僕も甘味は好きだからね。酒に合う。 身内から忌憚のない意見を貰うのは 悪くないだろう?」 [おまえも自分で作ったものなら食べられるだろうからと、そう言ってイスハークは腕を緩め──"ひとこと"告げて離れた。他の誰にも聞こえないような、微かな、けれど確かな音を。] 『おまえはウスマーンのようには、ならないよね?』 . (131) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:35:56 |
【人】 第11皇子 ハールーン「……では僕はこれにて失礼するよ。 御馳走様、ハールーン。 ──戻ってきてくれて、嬉しいよ。」 [離れた腕の感覚だけを、確認して。あとはもう何も、耳に入らなかった。ただその兄の姿が消えるのを見送った。それが本宅での最後の記憶となる。 その場で、自分は意識を手放していた。]** . (132) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:40:51 |
第11皇子 ハールーンは、メモを貼った。 (a10) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:44:41 |
【独】 第11皇子 ハールーン/* いや、やっとここまできた。 やっと……こっからこそしがらみ捨ててダレンくんを落としにかかりたいんです!舞台が整ったと思うんですがどうでしょうか……?! もうこれ国外退去するしかないっしょ? Blが死刑の国なんてバット一択なんですよ、僕じゃ! (-125) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:48:13 |
【独】 第11皇子 ハールーン/* イスハークがハールーンに執着するのはよく分からないんですが、きっと好きなんだね(TLでの後押しをぱくぱく (-127) フラワー 2021/04/22(Thu) 23:50:55 |
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