人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 ][『月』 エーリク

[ あれが欲しいと願えば、大抵のものは
 与えられ

 労せずとも、時間になれば食事が
 与えられ

 誰もが親切。

 それで満足できるような清い心をもっていれば
 良かったのに。 ]
(91) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:29:39

【人】 ][『月』 エーリク

[ 憧れていた人が居た。

 座長と共に何度も自分の家に訪れていた
 少し年上の少年だった。

 彼は座長の一押しの子役であった。
 それなり地位のある家だった自分の家は、
 その劇団を気に入って、投資していた。

 劇場への出資の他に、彼らを取り立てていた。

 今をときめく俳優達を家に招いて
 食事会をする機会が多かった。

 自然と接する機会は増え、六歳の誕生日を前に
 "君も一緒に演ろう"と誘ってくれた彼に頷き、

 己も劇団の仲間となった。
 遠慮するような素振りを見せる大人も多く居たが
 天真爛漫、何事にも一生懸命取り組む少年に倣い
 後をついて回る姿に絆されたこともあり、
 また、道楽ではなく、純粋に演じることを愛して
 いた事もあり、やがて、家族よりも家族に近い
 関係を構築していった。 ]
(92) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:29:59

【人】 ][『月』 エーリク

[ そんなある日のことだった。

 初めて、自分の力で主役を勝ち取った日のことだ。
 兄のように慕っていた彼は笑顔で、それを祝福してくれた。

 端正な顔立ち、街に出れば瞬く間に
 人だかりが出来るような人気俳優だった彼に
 褒められ、激励され、天にも昇るような心地だった。

 
余談ではあるが、己の顔立ちは
 "作りやすい"と評判だった。

 誰もが振り返るような美貌の持ち合わせは
 なかったが、それがかえって、仕立てるには最高だと。
 没個性の方が、何者にも成り得るのだと。
]
(93) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:30:18

【人】 ][『月』 エーリク

[ そしてまたある日のことだった。

 舞台袖で、緊張に震える僕の背を叩いたのも
 また彼だった。

 そして舞台へ歩みだし、順調な滑り出しを 
 終えたころ、


 劇場の舞台は、断頭台へと姿を変えた。

 縋るように、また信じられないというように、
 彼の姿を見た。

 怒りと悲しみの入り混じった歪んだ表情が
 今も忘れられない。

 証持ちだと暴露したのは、嫉妬と言う名の
 化け物たる彼だった――。 ]
(94) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:30:47

【人】 ][『月』 エーリク

[ 後に彼は貧民街の出身で、
 這い上がってきたことや、

 幾人もの女性を不幸にし、
 金に困っていたこと、

 主役を射止めたことに、
 家の口添えがあったのではないかという
 疑念に囚われていたことなどを

 知らされた。

 舞台上で拘束され、証を検められ、
 非難と侮蔑と怨嗟を浴びた。

 恨むほうが、正しいだろうに

 ただただ、彼の事が哀れでならなかった。
 家族同様に。 ]
(95) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:30:59

【独】 ][『月』 エーリク

 
 

[ 自分が居なければ、こうはならなかっただろうに。 ]
 
 
(-18) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:31:18

【人】 ][『月』 エーリク

[ 洋館へ招かれても、
 彼はときどき、僕の近くに現れた。

 廊下の端、中庭のベンチ、階段の下。

 恨みがましい顔をしていたり、
 兄のような顔をしていたり、忙しい。 ]
(96) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:31:34

【人】 ][『月』 エーリク

[ 祈祷室で、男の隣>>0:21に立ち
 共に祈りを捧げている時も

 売店の奥>>0:34でお茶を楽しんでいる時も。

 没個性とは便利なものだと思う。
 邪魔にならない存在として、

 洋館には存在していたし、
 話しかけられればそれなりに会話をしていたと思う。

 彼女がちょっとでかけてきて、
 帰った時>>0:44にも、 ]

 おかえり

[ 複雑そうな表情で、挨拶を交わす程度には。

 複雑そうな表情と気づく者がいるかどうかは
 分からないが。 ]
(97) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:32:01

【人】 ][『月』 エーリク

[ 明るく面倒見がよく。
 慕われている彼女に何故そのような
 表情をしてしまうのか、説明は出来ない。

 ただ、漠然と、恐ろしいと思うのだ。

 彼女に何をされたわけでもない、
 アリスの誕生日を祝おうと皆で歌をと
 自ら提案するような>>0:42人だ。

 挨拶にしても雑談にしても、
 互い顔を合わせれば、多少はあっただろう。

 魂が呼応し、恐怖している。

 バカバカしいとすら思う。思うが。
 彼女もまた証持ちで、そして――。

 僕たちは、
 『審判』と『月』であるならば。
 納得はできずとも、理解は及んだ。

 故にすこし、距離を測りかねているとは
 言えるだろう。 ]
(98) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:32:43

【人】 ][『月』 エーリク

[ アリスの誕生日前の準備は
 滞りなく行われただろうか。

 喜ぶだろうかと、本人よりも
 楽しげに走り回っている姿>>0:97

 何か手伝う?と問うたこともある。

 談笑に勤しむ誰か>>0:116と誰か>>0:167
 いたようなら、そっと霞んで消えて
 いったこともある。

 ――が、その存在感故に、
 相手に存在を認識されていたか
 どうかは、怪しくもあっただろう。* ]
(99) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:33:02

【人】 ][『月』 エーリク

―― 世界の来訪 ――

 ………、

[ 死んでいたものと思っていた。
 または誰かがそう言っていたなら、
 そうだと思いこんでいただろう。

 しかし、その存在は失われていなかった。

 
 正直、複雑な気持ちだった。

 証持ちが揃えば世界は崩壊する>>0:n8
 そう聞かされていた。そう認識していた。

 もしも本当にそんなことが起こるなら――……… ]
(100) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:33:21

【人】 ][『月』 エーリク

[ 嗚呼、なんて恐ろしいことを
 考えてしまったのだろう。

 己の苦しみが消えることと
 天秤にかけるには、重すぎる事象を

 考えてしまうだけでも、
 身が凍る。 ]
(101) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:33:41

【人】 ][『月』 エーリク

[ やがて皆が玄関ホールに集められ>>1:3

 『世界』が、否、我らが信ずるべき、愛するべき
 『箱庭の神>>1:6>>1:7』が口を開く>>1:5 ]

 ……はじめまして

[ 会いたかった>>1:8と口にする彼そのものとは
 会ったことはなかったはずだが、
 自然と、久しぶりと言われれば、
 そのような気持ちになってきた。

 "会いたかった"もまたそうだ
 初めて会う人に会いたかったと
 言われたところで、なんだそれはと
 思うべきところ、自らもまたそうだったのでは
 そうかもしれない、そうに違いないとまで
 思わせられてくる。

 足元が崩れて落ちていくような、気持ちだった。 ]
(102) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:34:05

【人】 ][『月』 エーリク

[ 続いた言葉は呆然としたまま、
 耳だけ、入れた。

 壊してしまおう
 止めにしよう

 その二つの言葉だけが、
 ぐるぐると、じわじわと、自分の中を
 巡っていった。

 やがて『世界』は『箱庭の神』は
 外へと去っていく>>12
 愚者、皇帝、戦車はそれぞれ
 三者三様の反応をしていたのが見て取れた。

 アリアの声>>1:46が届き、は、と我に返るように
 ゆっくりと瞬きを一つ。目を見開きすぎて、
 ほろりと涙が両目から落ちた。

 そう、そう言うのがきっと正しい。
 慌てて、 ]

 ああ、驚きすぎて
 瞬きするのを忘れていた

[ 涙に気づく者がいたならそう言い訳をした ]
(103) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:34:24

【人】 ][『月』 エーリク

[ 少しの間、皆がどこかへ
 場所を移すことがあっても、

 呆然と玄関ホールに立っていた。
 何も言わずにただ立っているだけのほうが
 存在感が在るというのは皮肉にも
 ほどがあるが。

 近くにいた誰かの袖を、無意識に
 引いてしまうこともあったかもしれないな。* ]
(104) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:36:10

【独】 ][『月』 エーリク

/*
プロローグでやりたかったことを本当に今更やっているので
申し訳無さしかないが、このようなことをしたかった。
(-19) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:36:54
][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a13) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:40:15

【独】 ][『月』 エーリク

/*
>>0:284悲惨………
>>0:285苦しい……

>>0:289でもとても好き。
とてもすき(二度言う)

怪獣にはなれない……
(-20) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:51:36

【独】 ][『月』 エーリク

/*
ところでギフト………
ぼく、足腰丈夫、めっちゃ飛ぶ、くらいのことしか
考えてないんですけどだめですかね、だめそうですね
もう一回考えないと……
(-21) はたけ 2022/12/14(Wed) 4:54:48

【独】 ][『月』 エーリク

/*
>>0:322やっぱりとても読みやすい
すきです

>>0:339貴方もよみやすい
すきです

すきですだらけなのだが
どう絡みに行ったらいいか
こねこね 

>>0:347>>0:348あの怪獣がこうなると
思うと胸が熱くなるな……

>>0:362う〜〜〜〜ん 最高

シンくん現れるたびにかわよいので
とても絡みに行きたいのですが
陰気いっちょ勇気出していいですか?
(すべてがおそい
(-22) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:01:13

【独】 ][『月』 エーリク

/*
>>0:377

僕手拍子でいいですか………
いやお歌に混ざる気持ちはあった……
PLにはあった………
(-23) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:03:05

【独】 ][『月』 エーリク

/*
カルクドラ
一発変換 軽くドラだったのでしばらく笑ってしまいました
ドラさん強いね
(-24) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:17:26

【人】 ][『月』 エーリク

―― 誕生日会 ――

 うん、僕から。

[ 何を贈ればいいか、たくさん考えたよ。
 ……嘘だけど。

 抜け出した際、同じ年頃の子が
 母親に強請っていたものを、購入した。

 使い道のない、給金でね。
 自分で作れるクッキーの材料セットだったかな。
 聞かれれば悪びれずだれにでもそう答えたはず。

 ところで>>0:377歌えるなら全員でと
 願う誰かがいたらしい。

 全員それ、僕も入っているかな。
 積極的に自分から挙手はしなかったと
 思うけれど、だれかに声を掛けられたら
 多分末席にお邪魔していたと思うんだ。
 そうじゃなければ手拍子くらい参加していたかも。 ]
(105) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:18:48

【人】 ][『月』 エーリク

[ アリスに限らず、他の誰かの誕生会や
 お茶会、食事会、名目はどうあれ、

 義務であれ温情であれ、声を掛けられて
 いたなら、参加し、馴染もうという努力は
 していたはずだが。

 どこかしらぎこちなく、あったことは
 己を迎えに来てくれたカルクドラには
 知られていたかもしれないし、

 馴染もうと努力はしていると言い訳すら
 していたかもしれないな。* ]
(106) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:19:09

【独】 ][『月』 エーリク

/*
言い訳させてください
P「いいよ」

>>1:105 僕も入っているかな
>>0:377
  エーリクやプロセラも歌ってくれるかなぁ?
  もしかしてユグやゼロも?
  歌えるなら全員で歌いたいなぁ、私は!

めちゃめちゃ名指しで名前入ってました
呼ばれると思っていなかったので見落としてました
僕入ってました。入ってました。多分初めて名前呼ばれました(?)ありがとう。
(-25) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:23:52

【独】 ][『月』 エーリク

/*
シトラちゃんかわいそうかわいい
>>0:413両親に愛されていた子で
あればあるほど村で村八分にされるのは
つらいよね。

>>0:414
 証持ちわたしが編んだことを伏せて
 野菜や果物と交換された毛織物を、
 どこか遠くの誰かが着てくれている。
 それだけで、心が温かくなる気がしたの。

いい子すぎんか。

>>0:423村捨てたくないよね。

 目元の涙を袖で拭って、深く息を吸い込んだ。
 高原のつめたい空気と、
 枯草と花と獣のにおいが肺を満たした。

ここ特にいいよね。ここにいないと
感じられないもの。

>>0:425そしてこの泣き顔〜〜〜〜
すき〜〜〜〜〜〜。
(-26) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:26:06

【人】 ][『月』 エーリク

 ―― 『月』 ――

 月はただそこに在りました。
 在るだけのことも、ままありました。

 友が訪ねてくれば、迎えましたが
 訪ねてきた友に、世話を焼かれることが
 多くありました。

 箱庭の平穏が崩れ去った時にもまた
 ただ、在るだけでした。

 衝突し合い、殺し、殺され
 やがて、審判が月を殺しました 

 自分を良く思わなかった審判に
 殺されましたが

 どこか常と違う様子であったように
 思っていたのでその瞬間まで

 恨む気持ちや憎しみよりも、
 恐怖が勝っていたのかもしれません

 そうして月は 在らずになりました。*
(107) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:30:06

【独】 ][『月』 エーリク

/*
なんかこう箱庭でのこととか
教義のこととか難しくてよくわからないことが
多くてですね。いつも何も考えずロル書いてるから
(だめ)

読まなくてもいいやつなので読みづらくしておきました(?)
(-28) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:31:00

【独】 ][『月』 エーリク

/*
でもこういうのPはあったらあるだけ嬉しいかなって
(-29) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:31:25

【人】 ][『月』 エーリク

―― どこかで ――


[ 例えば洋館を抜け出す直前だとか。
 例えば草むしりをしていただとか。

 どこかの機会で『審判』とふたり
 という状況になったとしたら ]

 ――来ないで!!

[ とっさにそう口から飛び出していた。
 更には、そう言ってしまったことを
 自分でもよく分からないという顔をしたまま ]

 ごめん、少し汚れているんだ

[ そう言い訳をした。
 何かしらの反応があったら、それがどうであれ
 後悔を募らせた事だろう。

 大きな声も、拒絶も、常日頃ないことだったし
 拒絶されることで傷つくことだって、
 僕は知っていたから。* ]
(108) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:37:34

【独】 ][『月』 エーリク

/*
>>0:470 プロセラくん
これまで、の世界が好きだなぁ
王子になるはずだった
でも一瞬でそれは奪われた
幽閉されていた
それでもそれを平和で平穏としていた

必要なかっただろう?という
問いかけに心が痛くなるね。


>>0:483 シンくん
前半がほんとそれなんだよな
いつかの彼らとぼくらは違う

>>0:484あ〜〜〜〜良い子〜〜〜〜

>>0:489このギャップ〜強い〜〜好き〜〜
(-30) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:44:44

【独】 ][『月』 エーリク

/*
クリスタベルとゼロの
屋敷に侵入して〜 の会話めちゃいいよね
好き ワクワクする

>>0:500あの時のプレゼントいまでも
大事に持ってるの超良いじゃん〜〜〜〜
虫も花も、汚れた金で手に入れたくなくて
喜んでほしくて選んだやつだから
コレはめっちゃ嬉しいだろうな〜〜〜
(-31) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:52:30

【人】 ][『月』 エーリク

[ 昼であれ、夜であれ
 その場所がどこであれ。

 時折、霞んで消えるように
 存在感が揺らぐことがある

 ああ、落っこちてしまう
 そんな時、誰彼構わず、そばにいて欲しいと
 袖を掴む事がある。

 そうして気の済むまで震え、時折は
 はらはらと涙を流し落ち着けば
 謝罪をしてその場を去っていた。

 回数で言えばカルクドラが群を抜いて
 いただろうが。

 足元はいつだって、脆く崩れやすい
 ものだから。** ]
(109) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:55:20

【独】 ][『月』 エーリク

[ 縋るべき誰かがいないときに
 誰かの代わり>>0:529にしていたものは
 貰ってからそう日が立たないうちに、
 あまりに強く抱きしめたため、形が少し歪んでいたかも
 しれない。* ]
(-32) はたけ 2022/12/14(Wed) 5:57:52

【独】 ][『月』 エーリク

/* !!!
>>0:610教皇様きてた!!!!!!
(-33) はたけ 2022/12/14(Wed) 6:05:22

【人】 ][『月』 エーリク

―― 回想:『教皇』との邂逅 ――

[ 屋敷と呼んでも差し支えない家は
 外側こそ変わらぬままだったが、
 
 内側は人様に見せられるようなものではなかった。
 外された絵画の痕、必要最低限の調度品と家具。
 
 帰る場所がないために残された使用人、
 一番は身なりに気を使わなくなり、罵り合う父母だったか。

 それでも彼らは諸手を挙げて、彼の来訪>>0:610
 喜んだ。

 茶を出すことも、応接間に案内することもなく、
 少年を突き出した。

 久方ぶりに見た父母の笑顔だったのに、
 僕はそれを醜く思った。

 差し出せば全て元通りとはいかぬだろうに。 ]
(110) はたけ 2022/12/14(Wed) 6:29:25

【人】 ][『月』 エーリク

 あぁ………、 うん そう

 ――……そうなんだね

[ 押し出すように突き出された体は
 吸い込まれるように彼との距離を零にした。

 涙は流れなかったが。

 血は全身を駆け巡った。
 体温を思い出したような気すらした。

 手を握られ>>611よりいっそうに。
 陶器のような白い肌に、赤みが差した。

 生きていることを思い出すように、体温が上がる。

 それを見て、両親は一度我に返った。
 私達が生み育てた子だと主張した。 ]
(111) はたけ 2022/12/14(Wed) 6:29:45

【人】 ][『月』 エーリク

 父さん、母さん
 聞いてください。

 僕は今後何があろうとも、
 今まで何があったとしても、

 あなた方に感謝こそすれ、
 恨みはしません

 この家に産まれ、あなた方と過ごしたことを
 恨みはしません

[ その言葉が彼らにどう届いたかは、
 分からない、ただ玄関を過ぎ去った後、
 泣き叫ぶ母の声が耳に残った。

 そして最後に"いかないで"と彼女はいった。
 最後に見た彼女たちの姿が、

 ただ我が子を慈しみ愛した姿だったのは
 この上ない、幸運だったのだろうと思う。 ]
(112) はたけ 2022/12/14(Wed) 6:30:04

【人】 ][『月』 エーリク

 うん

[ 橙色の空模様も、
 同行の職員がいなくなったことも、

 もう目には入っていなかった。

 ただ、共に歩く彼の姿>>0:612をみつめ
 生返事のような声を返すだけだった。

 別に味方でなくても、
 仲間でなくても、
 友人でなくても、良かった。

 その言葉を信じられないと思ったわけではない。
 ただ、彼が側に在る、それがその時の、
 僕の全てであった。 ]
(113) はたけ 2022/12/14(Wed) 6:30:16

【人】 ][『月』 エーリク

[ "幸せになって欲しいから"とカルクドラは言う。
 それをいつだって申し訳なく思った。

 だって僕は、僕がどうなれば、どうしたら
 何があれば幸せか、わからなくなっていた。 ]

 ………なにかしていないと落ち着かなくて
 みえるんだ、あいつが

 こわい こわいよ 

[ 洋館を抜け出すことを咎められることはなかった
 その理由まではきっと知らなかっただろうが。

 優しくされることに違和感を覚えなくなれば
 戻ったら彼のもとへ向かう事も日課になった。

 時折は、錯乱したように、夜中彼を訪ね ]
(114) はたけ 2022/12/14(Wed) 6:30:30

【人】 ][『月』 エーリク

 ねえ いかないで
 
どこにもいかないで ここにいて

 
ねえ いかないで いかないでよ


[ 泣き縋る事もあった。
 それも、洋館に住み始め一年も経てば
 ほぼなくなっていたが。 ]
(115) はたけ 2022/12/14(Wed) 6:31:04

【人】 ][『月』 エーリク

[ この洋館で、彼の姿があれば
 ほっとした。

 ――その気持ちつける名前を
 僕は知らないし、

 これからもきっと知ることはないだろう。

 ただ在ることを、ひたすらに、願うのみ。** ]
(116) はたけ 2022/12/14(Wed) 6:31:16
][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a15) はたけ 2022/12/14(Wed) 6:33:03

【独】 ][『月』 エーリク

/*
縁故先ふたりとも大変人気で忙しそうなので
明日は縁故以外の人に話しかけたい気持ちでいきる
おやすみ
(-52) はたけ 2022/12/14(Wed) 22:28:12

【独】 ][『月』 エーリク

/*
起きたら女神様が見えた………優しい………ありがとう
(-67) はたけ 2022/12/15(Thu) 8:01:54

【人】 ][『月』 エーリク

―― 回想:アリアと ――

 ………、ちょっと慣れないことをして

[ 彼女に見つかったのは不運に違いなかった。
 親しい人への接し方など忘れてしまった自分だから
 声を掛けられても何度も、本当に僕に用か
 と重ねる事も多かった。

 ――そのうち、面倒な子だ、関わらないでおこう
 そう思われるとばかり、思っていたこともある。

 傷や病と見るや、放っておくことができないたちなのか
 彼女は度々こうして、めざとく見つけると、
 声を掛けて>>222きて
くれた


 嫌な気持ちではない。断じて。
 ただ、その気遣いに、優しさに、
 返せるものの持ち合わせもなければ、
 上手に断ることが出来るほど大人でもないため
 困った、という表情そのままに見つめることしか
 出来なかったと思われる。故に不運。
 もしかしたら互いにとってという枕詞がつくかもしれない。 ]
(299) はたけ 2022/12/15(Thu) 8:29:16

【人】 ][『月』 エーリク

 それを今、探っているところ

[ 効率的に、そうできれば苦労はない。
 幼い頃よりやたらと足腰が強く疲れ知らずの
 丈夫さは折り紙付き、だろう。多分、ここにいる誰も彼もが。

 谷から底へ落ちたらどうなるかは
 知れないが、――まぁ多分死ぬのだろう。

 二階から落ちても無傷であることもあるくらいだ。

 洋館へ来てから一度飢えで死にかけたことも、
 あなた知っていただろうか。

 だとしたら放っておいて貰えないとしても
 自業自得に違いないだろう。 ]
(300) はたけ 2022/12/15(Thu) 8:29:48

【人】 ][『月』 エーリク

[ 誰かと、それこそ貴方や、
 他の証持ち、来訪者や住人と、
 穏やかな時間を過ごしている間、

 あれが見えなくなることや
 本来の性格そのままに、年相応の
 表情があらわれて、心が安定することに

 気付けていれば、良かったのだけど。
 
 どうもその近すぎる正解には、
 たどり着けないままだった。 ]
(301) はたけ 2022/12/15(Thu) 8:30:31

【人】 ][『月』 エーリク

 なおる?

[ 良い家に産まれた子であるゆえに、
 皿を洗い続ければ、指先が謎に切れて血を流すことも
 赤子を抱き続ければ腕と腰とを痛めることも、
 彼らが意外と力が強く皮膚くらい上手に切り裂くことも
 木材と接していれば、刃物を上手に扱えなければ
 怪我をすることがあることも、先程知ったばかりである。

 それでもこの手が、何かをしていなければ
 不安で、押しつぶされそうで。
 
 何も考えずにただ目先のことを、片付けることだけが
 今自分にとって、大事なことで。
 
 であれば、この手はどうあっても、
 治らなければならなかった。

 座った位置から近づく貴方を見上げるように問いかける。
 貴方曰く>>223、血色の悪い顔色で。 ]
(302) はたけ 2022/12/15(Thu) 8:31:48

【人】 ][『月』 エーリク

[ そうして、彼女は目を光らせて>>224くれているのに
 人の信じ方なんて分からないものだから。

 ただそこにいてくれるありがたさにも、
 その時ばかりは放っておいてくれる優しさも、

 当たり前に受け取れるものになりつつあって
 大事なものの一つに数えるような

 ありふれた幸せ、尊いものだと考えられるような
 利口さは持ち合わせていなくて ]

 ……… ごめんね

[ いつだって、叱ってくれていいのに
 僕はあなたにも、ありがとうすら
 言えていない。* ]
(303) はたけ 2022/12/15(Thu) 8:32:24

【人】 ][『月』 エーリク

[ 誰かが誰かと話している。
 そのくらいの認識はあった。

 ただたまたま近くにいたシトラが
 会話を終えたあと、同じように立ち尽くしていたから

 ――だと言えれば良かったのだけど
 残念なことにただ、近くにいたのが君で、
 僕に見つかってしまったのも君だった。

 握り返そうとする手の気配>>230に、
 概ね無意識で、気づき、先に少し強い力で
 その手を握った。

 そのまま暫し、時間にしては五分ほど
 無言で手を握っていた。

 もしかしたら、痛いと言われていたかもしれないが
 それに気づくことが会っても、五分後のこと ]
(304) はたけ 2022/12/15(Thu) 8:40:32

【人】 ][『月』 エーリク

 ……ごめんね

[ そういつものように口にした。
 痛いと言われることがなかったとしても、 ]

 力つよかったね、痛くなかった?

[ そう問いかけた。
 その先の言葉はまだ上手に滑り落ちてくることは
 ない。ただ下手は下手なりに ]

 ――驚いたね

[ ともすれば、他人事のように口にしたことは
 あったかもしれない。* ]
(305) はたけ 2022/12/15(Thu) 8:41:07

【独】 ][『月』 エーリク

/*
誰かに世話を焼かれないと生きていけないエーリクくんと
放っておけない薬師のアリアさんは相性がとても良いだろうとは
思っていたけどこちらから話しかけると

面倒見て♥ 
って事になりかねないなと思っていたら
向こうから来ていたのでありがたさしかなかった。
すきです。
(-69) はたけ 2022/12/15(Thu) 8:43:05
][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a46) はたけ 2022/12/15(Thu) 8:44:50

【人】 ][『月』 エーリク

―― 玄関ホール・シトラと ――


[ 控えめなのか、卑屈なのか。
 もっと近くで彼女のことを見ていたら
 どちらであるのか、判断することは出来たのだろうか。

 ――これまで、彼女がまた他の住人たちが
 どういう扱いを受けてきただとか、それは
 想像の範疇でしかないが、少なくとも
 彼女の立ち振舞や仕草などから、察せる部分は
 察していたと思う。

 もっとも彼女に限らず、
 聞かせてくれるなら聞いていたし、
 知りたいと請われたらならかいつまんで
 話していたこととは思う。

 ゆっくりと、静かに喋るシトラのことは
 自分なりには好ましく思っていた。
 それがただしく、伝わっているとは思わないけど。 ]
(451) はたけ 2022/12/15(Thu) 23:53:51

【人】 ][『月』 エーリク

[ ただ、もう既に自分の意見が固まっているもの、
 笑い出すもの、真剣そうに考えると口にするものが
 いるなかで、自分と表向きは同じように
 呆然として言葉を失うシトラがいてくれたことで
 芽生えたちっぽけで矮小な仲間意識というやつが
 このときばかりはありがたく、正常に発揮されていたと思う。


 これまでもわざわざ君を探すことは
 なかったとしても、そこに君が居たなら
 迷いながらも袖を引き、僅かな時間を
 過ごすことはあった。

 ふるりと首を横に振って>>378
 彼女はやはり、静かに、ゆっくりと喋りだした。

 じっとシトラ>>380の目を見つめていたが
 やがて視線は雨粒が落ちるように、
 すとんと下へ落ちる。 ]
(452) はたけ 2022/12/15(Thu) 23:54:32

【人】 ][『月』 エーリク

 考える、とは別に
 感じるものは、ある。あった。

 心がどこか、僕の知らないところに
 飛んでいってしまっているみたいに、

 僕をおざなりにしたままで、
 彼の膝下に、すり寄りたい、と思いながら
 同時に、

 不愉快でもある。
 
 ……説明が難しいな。
 考えなければいけないことは分かっている

 だけど、そうして出した答えが
 本当に僕のこころなのか、 今は分からない。

[ そう、とも。ちがう、とも言わなかったけれど
 紛れもない本音ではあったんだ。 ]
(453) はたけ 2022/12/15(Thu) 23:54:59

【人】 ][『月』 エーリク

[ どこか納得もしている。
 どこかで反発もしている。

 魂の記憶に振り回されるなんて
 馬鹿げてると思いながらも、

 泣き縋りたくなった理由も、
 恐ろしくて近寄ることが出来ない理由も、

 説明なんざ出来やしない。

 友人の顔を出来るように成りたい
 それなら、少しは説明もつくというのに。 ]
(454) はたけ 2022/12/15(Thu) 23:55:30

【教】 ][『月』 エーリク

 月と教皇は親友と呼べる友達だった
 混乱の最中、月は審判に殺された。


     あなたは、僕を迎えに来てくれた
     惜しみなく心を砕き見守ってくれた

     あなたには、どう接したらいいか
     わからなかった。それでも互い、
     歩み寄ろうとしただろうか


 
だからそのこころそれは当たり前で


     だからそれに、納得ができない。*
(/26) はたけ 2022/12/15(Thu) 23:56:20