124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
――小満と
大人は紐の扱い方で
その成長の仕方を察されると聴きました
私はこどもなので
その意味はまだぜんぜんわかりませんが
フェイはどんどんと大人になっているのですね
ぜひ大人のことを教えてください、ぱぱ。
[ つぶらな紅で小満を見上げるのも束の間
きゅぅ…と 丸いボディは悲し気に身を丸めた ]
……。
私だって いつでもあなたを待っているのですよ
お口の達者なすけこましを想い
長々し夜をひとりかも寝んしています…
[ この嘆きの丸みを癒すには
もう一切ればかしのキッシュが必要だろう ]
…くふふ。
では 冬至の雪がとける頃に。
フェイの料理で雪どけを祝います
[ 返すのは 一見不確かな社交辞令 ]
[ その意が もう百年以上も前から続く
"冬至域の雪の一切が消える日"の頃である事
小満ならば伝わると思っているし 伝わらぬならばそれはそれ ] *
[ 代りに、私もうっかりクッキーを焦がしまった折りに、
あなたの先代の蛍に慰められたり、失敗作を食べてもらったりしたものよ、なんて話もしたでしょう。
自分よりも経験の長い蛍たちに手伝ってもらって、
灯守りの仕事に慣れた頃、だったかしら?
彼等にカフェを開いてはどうか、と提案された、という話も。
だから、あなたもなんでも言ってね、と*]
ーー先代の記録ーー
「お、義兄、様……! 君から、お義兄様………!
いい響きだね! 義弟よ!」
[目に涙を湛え、呼吸困難になりそうなほど大笑いしている。
その冗談はツボに入るぐらいウケたらしい
可愛くて良い子? 半分僕が育てたようなもんだし、当然じゃない。]
「無・理♡」
[滅茶苦茶いい笑顔でさらっと何でもないように答えた。
これを本気と捉えるか、いつもの悪ふざけと捉えるかはおまかせモード。
言わずともやってくれるだろうとは思ってるけど、念の為。
肩の力を抜く的な意味では小満の君がやってくれるだろうけど、
真面目なところは君に任せた方が円滑に進みそうだから。
兎も角、僕は言いたいことは伝えたからね!
]
…………? どうかした?
[芝居がかったようにも思えるそれが中途半端に止まったのなら、何か変なものでもあったのだろうかと辺りをキョロキョロ。
兄が固まったせいだとは気付いていない
それが素の行動だからこそ、更に拍車をかけたわけだ。
後日、飲みながら気付いた紫明に
「小さい頃なんか
僕と同じ灯りの器にしたいって言ってたのにいいい!
なのに何で……何で……!!」
腹癒せに中央にダーツバーを設置するよう計画書書いてやるうううう!!
等とガチ泣きして絡んだわけだ。
中央に遊技場ができたかは、さて。
頼れる相手は他にもいたでしょうけれど、真っ先に思い浮かんだのは貴方だったものだから。
初の灯守りの仕事の時は、真っ先に彼の元へと飛んでいった。
無事完了したのなら、お礼とお詫びを兼ねて統治域内の酒でも持っていったかしら。]
[兄が出ていってからしばらくしてだったか。
彼が訪ねて来たときに、溜まっていた鬱憤を全て吐き出した
。
彼はただ、静かに聞いてくれていた。
傍にいてくれた、それだけで充分だった。
気休めでも、心遣いはありがたかった。
言いたいことを全て吐き、泣き疲れてぐったりしたころに。]
……付き合わせてごめんなさい。
でも、もう大丈夫。落ち着いたわ。
[一人になりたかった。
これ以上、彼の時間を奪いたくなかった。
かけられた言葉を聞きながら、見送ったの。]
[そんなお世話になった人だから、葵のことを任せられたなら頷く以外の選択肢はなかった
。
祝福の言葉を掛けようとしてーー声にならなかった。
兄に比べれば挨拶の時間があるだけ、まだマシだと思うけど。
それでも置いていかれることには変わりなくて。
]
わかった。葵のことは任せて頂戴。
私も楽しかったわ。
[彼の言い分はわかるもの。
新しい風を入れるなら、古いものは去らなければ。
古いものが残ったままでは、入れ替えても変わらない。
だから引き止めたりしない。
隠れた理由の存在には気付かないまま。
でも、もう少し早く言ってくれても良かったと思うの。
そうすれば、ゆっくり時間をかけて心の準備ができたのに。
……ねえ。]
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