人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a3) 2022/12/14(Wed) 0:47:51

T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a30) 2022/12/14(Wed) 22:03:54

【人】 T『魔術師』 シン

―― 誕生日会翌日 ――


[ 昨日は楽しかったね!
 そんなふわふわした雰囲気がまだ残る朝だった。
 クロくんの作った飾り、ちょっと残しておこうよ!
 とか言って、広間の壁の一角に、
 まだ貼られたまんまだったかもしれない。

 ――だけどそんな雰囲気は、じわじわと漂ってくる
 張り詰めた空気に塗り替えられていく。]


  え……?


[ 職員の人――昔からここにいるその人が、
 平静を装いながら言ったことに、ぼくは目を瞬かせた。

 たぶん上手く対応は出来てなかった。
 笑顔も半分落として、惹かれるように玄関ホールの方へ。]
 
(426) 2022/12/15(Thu) 23:22:56

【人】 T『魔術師』 シン

 

  ……ヴェル、兄、さん、


[ その姿は正しく、ぼくの大好きなヴェルト兄さん、
 その人だった。
 7年前、突然居なくなってしまったヴェル兄さん。
 誰に何も言ってくれなかった。……ぼくにだって
 ぼくにとってヴェル兄さんは、
 物心付いたときからそこにいた人だ。
 もう手を引くことはなくなっていたとしても、
 突然いなくなってしまったヴェル兄さんに、
 欠けてしまったぼくの世界の大切なピースに、

 流石に心にぽかっと穴が空いた気持ちがしていた。
 だけど表向きは、笑顔のぼくのままだったと思うよ。
 ……フォル兄さんやシャル姉さんやタナトスの前では、
 ちょっと凹んでたぼくを見せてたかもしれないけど。


 「どこ行ってたの?」と、声を掛けたかった。
 ぼくはヴェル兄さんのこと、
 生きてるって信じられてはいなかった。
 周りの職員さんたちが「死んだ」と口にするなら、
 そういうものだと、どこか諦めていた。
 だけどまた会えたなら――そんな嬉しいことってないね。]
 
(427) 2022/12/15(Thu) 23:23:43

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ――声を掛けたかった、
 手を伸ばして、その手をもう一度取りたかった。
 顔は自然と笑顔を形作る。

 だけどそれは許されないのだと、
 "彼"の言葉で理解してしまう>>5。]
 
(428) 2022/12/15(Thu) 23:24:08

【人】 T『魔術師』 シン

 

  う、え、…………?


[ 自分のものではない、だけど強すぎる感情に、
 呑まれていく。
 頭が、心臓が、気持ち悪いぐらいに痛くなる。
 この感覚は知っている。
 嫌というほど隣り合わせにあるものだ。

 ぼくの中にいる『魔術師』が叫ぶ。
 この人は我らの『神』であるのだと。]
 
(429) 2022/12/15(Thu) 23:25:00

【人】 T『魔術師』 シン

 

  …………誰、?
  ヴェル兄さん、は、……?


[ ただ、そう言えたのは間違いなくぼくだ。
 理解しているのはぼくじゃない、
 知っているのはぼくじゃない、よ。
 ヴェル兄さんの顔して、そんなことを言わないで。

 だけどぼくの小さな抵抗は特に何になることもなく、
 『誰か神様』は話を続ける。
 ぼくらに愛してると言いながら、
 ぼくらに無茶な選択を迫ってくる。]
 
(430) 2022/12/15(Thu) 23:25:29

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ "本当にあなたは自分勝手ですね"

 誰かが心の中で零す。 ]

 
(431) 2022/12/15(Thu) 23:25:56

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ むかしむかし、まだぼくが幼かった頃、
 ヴェル兄さんに、"世界"について
 聞かれたことがある>>0:4。]


  世界……?
  それって、"外の世界"のこと?

  んー……よく分からないなー


[ ぼくの世界はこの洋館で完結していて>>0:86
 だから、外の世界のことはよく分からない。
 聞かれたとしても、答えられることは、
 何もなかったんだ。]
 
(432) 2022/12/15(Thu) 23:26:26

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ただ、それが数年経って、
 7年前、ヴェル兄さんが出ていく前に
 もう一度聞かれていたなら、]


  ……もしかしたら外の世界は、ぼくが思ってるよりも、
  みんなには辛いものなのかもしれないね

  ……なんとか、出来ないかな?


[ 洋館にもだんだんと人が増え始めていた頃だった。
 証持ちが世界にとってどんなものなのかと、
 だんだんと分かり始めてきていた。
 その頃からぼくは、世界というものが
 もう少し良いものにならないかと、
 時々考えるようになった。

 ……だけどね、滅べばいい、なんて、
 考えたことなかったな。
 崩壊させる必要なんて、ないんじゃないかな……? 
]
 
(433) 2022/12/15(Thu) 23:27:07

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ みんなには、笑っていてほしいよ。

 でもみんなが外の世界で幸せなら、
 ここには居なくなってしまうの?
 みんなには会えなかったの?

 世界の在り方を考えるとき、
 ぼくはいつだって他人事だった。
 世界が辛いのはみんなで。
 世界が優しくなって欲しいのはみんなに対してで。
 "外の世界"にぼくは最初からいないんだから。

 外の世界に対しての興味や、憧れみたいなものは、
 昔はあった。
 外の世界の話を聞いたりするのも好きだったし、
 見たことない景色を夢想したことはある。
 だけど、いつからだろうね?
 外の世界はぼくにとって、どうでもいいものになっていた。

 ――ぼくには、この小さな世界があれば、それで良かった。

 じゃあ別に、世界なんて滅びても良いんじゃない?
 みんなと一緒にいられるのなら、それでもいいんじゃない?
 ……そう考えるのは、いけないことだね! 
]
 
(434) 2022/12/15(Thu) 23:28:51

【人】 T『魔術師』 シン

 

  あ…………


[ 少し昔を思い出していたら、
 大好きな兄さんの姿が、扉の向こうに消えていく。
 でも追うことも出来なくて、その場に立ち尽くす。

 だけどみんなの色んな反応が、目に、耳に、届くなら、
 ぼくはきっと、自然に笑顔を作ってる。
 近くにいたシールの肩に手を回す>>@1
 怖がってるみたいなきみを安心させるみたいに。]


  大丈夫だよ、シールくん! 大丈夫!


[ 明るく声を出してみたけど。
 ――自分でも、何が大丈夫かなんて、
 分かっちゃいないんだ。]
 
(435) 2022/12/15(Thu) 23:29:54

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ 近くにカルクくんが立ち尽くしてるようなら>>183
 その手も取ろうか。]


  大丈夫だよ、カルクくん!
  びっくりしたよねー


[ こんな状況で、いつも通り笑ってるように見える人に、
 彼がどう反応するかは分からないけどね。

 カルクドラくんも、ヴェル兄さんのことは知っているから。
 何か思うこともあったんじゃないかとは思うけど。]
 
(436) 2022/12/15(Thu) 23:30:48

【人】 T『魔術師』 シン

 
[ ぼくはヴェル兄さんみたいに、
 カルクくんを叱ることはなくて>>0:614
 ヴェル兄さんが叱るなら、
 ぼくはカルクくんには普通に接していた。
 ヴェル兄さんが出て行ってしまってからも、
 その役目を引き受けることはなかったかな。
 きみはあの頃から叱るようなことをすることは
 なくなったから。

 ぼくは祈祷室に行くことは少なかった。
 これはフォル兄さんの売店のお手伝いもそうだけど、
 そこを自分の居場所と決めて、
 そこに人が来るようになるなら、
 そこに居るのはぼくじゃなくていいと思うんだよね。
 もちろん避けてるってことはないから、
 時々行くことはあるけど!
 立派にお兄さんをするようになったきみのこと、
 ぼくは、いいことだな、って、思ってるんだよ。

 だから、今も、そのままの日常のきみで、

 居てくれたらいいのに。
*]
 
(437) 2022/12/15(Thu) 23:31:51
T『魔術師』 シンは、メモを貼った。
(a69) 2022/12/15(Thu) 23:34:37