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【人】 中隊長 アーサー[潺ぐ大河は見目涼しげで好ましいが、 この直射する日差しは何年経ても好めないな、と 出来る限りの木陰を選んで歩いていたら その色が目前に揺らいだ訳で。] ―――― (29) 2021/04/17(Sat) 17:30:01 |
【人】 中隊長 アーサー[示し合わせた訳でもないのに こうして出会えてしまった事には 些かでも笑えてしまった。 本を見繕ったからには訪ねる予定ではあったが、 こうも先にと事が運んでしまうのは 面白いものだな、と此方としては 気を良くして。] 何やら顔色が悪く見えるが [尋ねて、] (30) 2021/04/17(Sat) 17:31:39 |
【人】 中隊長 アーサー………腹でも空いているのか? 丁度これから昼餉を取るんだ。 良ければどうだ、奢るぞ。 [けれどその理由を聞く前にか 食事へと誘ってみせた。 稀に会う事があれば 食事や酒を交わす事もあった為、 此度もそうした席に着いてから その積もりそうな話を聞こうとして。] (31) 2021/04/17(Sat) 17:33:07 |
【人】 中隊長 アーサー此方としてもお前と話したいなと 思っていた矢先だったんだ。 近くに良い店も知っている。 どうだ? [幾つか言葉を交わしながらも 畳み掛ける様にその提案を重ね、 温和な表情を浮かべてみせた。 断られれば肩を竦めその場で話を聞こうとするし、 誘いに乗ってくれたなら、目的の店へ 道先案内してゆくであろうし。]* (32) 2021/04/17(Sat) 17:34:10 |
【人】 中隊長 アーサー[まさか相手に貴族の様だと見られているとは知らずに。 実際生まれは貴族の家ではあったが。 十三の終わり迄はそうであれと育てられ、 言われるが儘に勉学も作法も剣術も身の振り方も 教わり身に付けて来てはいたのだが、 さて其の事を話した事はあったかどうか。 返される言葉に 歯切れの悪さを感取りつつも、 同意を得たなら食事屋の方へと連れ立って。]* (43) 2021/04/17(Sat) 21:47:15 |
【人】 中隊長 アーサー[辿り着いたのは 『ナイル・ケナリ』という酒場であった。 とは云え昼の間は昼食屋として営んでいるらしく、 出されるのは昼餉に合う様な家庭料理の 品々となっている。 店内に入り、 手頃な席を選べば先に彼を座らせて。] この店の名物は魚料理だそうだ。 俺は食べ慣れているので他の物を食べるが、 お前は好きな物を頼めばいいさ。 [そう言い男は彼へ注文票を手渡した。] (44) 2021/04/17(Sat) 21:48:18 |
【人】 中隊長 アーサー[店の造りは市場に出ている酒場と さして変わりは無いが、 窓際には花が活けられ 掃除は行き届きグラスは透き通り 色と形と柄とが統一された食器で料理が 運ばれているその店は中々に洒落ていた。 バーカウンターの奥に並ぶ酒瓶も 色や形毎に似た物を寄せて飾られており、 また他国の酒も自国酒に劣らずに首を揃えていて 壮観たる様相もしていた。 だが、男がこの店を気に入っているのは そんな箇所が理由ではなく。 出される料理の味を好いていたのだった。] (45) 2021/04/17(Sat) 21:48:37 |
【人】 中隊長 アーサー[注文票に並ぶ料理名は市場の物とほぼ差は無い。 が、 主食のパンも ソラ豆やレンズ豆のスープも シャクシュカというトマトとひき肉の料理も 他の店で出される物とは違う味付けがされていた。 スパイスの他に香草でも使われているのか、 …その味付けは何処か祖国を思い出す様で。 聞けばこの店の主人の嫁が自分と同郷の者らしく。] お前の生まれは東の国だったか。 どの辺りだ? [などと店員を呼びつけながら待つ間に彼に尋ねた。 出身国を知れたなら同じ様に妻か夫が 同郷の者が勤める食事屋を 探してやろうか、と。 まずはそんな他愛のない話から入り始めて。]* (46) 2021/04/17(Sat) 21:49:03 |
【人】 中隊長 アーサー[美味そうに食べるものだな、と 運ばれて来た料理を口に運ぶ姿には 満足そうにして。 彼が此方の舌の良さを 認めている事等は露も知らずに。] (64) 2021/04/17(Sat) 23:55:47 |
【人】 中隊長 アーサー[先に運ばれた前菜を食べ終え、 次に卓に並べられたムサカを一口だけ 口に運べば、共に持ってこられた酒を呷った。 グラスの中で揺れていた赤が 喉の渇きを癒し終えれば また食事にも口を付けて。] 人口が百の単位とは 随分と狭い所から来ていたんだな。 [東の国にも幾つか種類はあり、 大陸続きの国や諸島で形成された国 また大きな島をそれこそ一つの国として 成立させている国など、大小様々異種交々だ。 島国であり、彼の肌の色や特徴から あの辺りの国だろうかと脳内では 世界地図を広げ大まかな予測を付けて。] (65) 2021/04/17(Sat) 23:57:05 |
【人】 中隊長 アーサー孤児か。 …随分と立派に育ったものだが。 [聞き出した男の来歴は興味深く、 また少しの違和感も覚えたかもしれない。] この国に来て三年…いや、 今年で八年になるのだったか。 傭兵になった経緯も聞いていなかったな。 何故その軍服に袖を通す事になったんだ? [グラスの赤を飲み干せば店員を呼び、 応答には追加に質問をして。] (66) 2021/04/17(Sat) 23:57:33 |
【人】 中隊長 アーサー……ああ、そういえば 今日も本を持って来たんだった。 そびれない内に渡しておこう。 古い著書なので書庫から借りて来た。 いつか返さなければいけないが 次に用が出来た時にでも 返してくれればいいさ。 [そう、話の途中にかふと気付き。 傍らへと置いていた本の紐を解き 何冊かの本を彼の席の方へと重ねて置いた。] (67) 2021/04/17(Sat) 23:58:15 |
【人】 中隊長 アーサー食事に合わせるのは酒だろう? そう育てられたんだがな。 [不思議な事を言うなと逆に首を傾げて。 東国はそういう文化なのだろうなとは 頭の方では理解しつつ、窘められた事が 可笑しくて揶揄う様に返した。] (85) 2021/04/18(Sun) 9:49:03 |
【人】 中隊長 アーサー[思案は募らせつつも食事を終わらせ。] あの書庫は良いぞ、 この国の著作は全て揃っているし。 諸外国の本も有名な物は大概並ぶし、 無い本も願えば入れてくれる。 [重ねた書物に 声音を緩ませる様子を見ればそう応えた。 お陰で遊戯の分類の棚に チェスの項目が分厚く追加されてしまったのは 笑い話ではあるが。 自室の本棚などとうに満杯の身としては 何よりも有難い場所でもあった。 ] (88) 2021/04/18(Sun) 10:00:51 |
【人】 中隊長 アーサー余程戦いにでも明け暮れていたのか。 以前は此方が用意せずとも 何かしら読んでいただろうに。 [「久しい」の言葉にはそう返して。 重ねた本には『nursery rhyme』や『蘇和的金馬』 『Детские стишки』や、 『M---eth』 と タイトルが続いていた。 多様な言語の童謡や寓話を中心に、 ―― 最後の著作は懐古を込めた物だったが。 ]お前が楽しんで読める事を願っておくよ。 返す時には俺の名前を伝えてくれ。 [と、本を託し終えて。] (89) 2021/04/18(Sun) 10:02:34 |
【人】 中隊長 アーサー…俺が剣を取る理由? ああ、言った事が無かったか。 この国に早く馴染み暮らす為に 一番都合が良かっただけさ。 [さらりとそう言いのけて。 伝えたか感取られていたかは定かでは無いが、 西の国から流入してきた身の上に 何の伝手も無く出来る仕事などたかが知れていた。 その中で一番手っ取り早かったのが 剣を取る事だったというだけ。] (90) 2021/04/18(Sun) 10:03:06 |
【人】 中隊長 アーサー[一頻り食事も会話も済んだ事を見留めれば 届いていた追加の酒を一口摂って、 置き。 いつも通りの表情は変えないまま けれど纏う空気だけは射貫く様に変えて ]なあ、 ところで。 (92) 2021/04/18(Sun) 10:05:47 |
中隊長 アーサーは、メモを貼った。 (a0) 2021/04/18(Sun) 11:41:13 |
【人】 中隊長 アーサー[軍隊は実にシンプルな世界をしていた。 実力のある者はある程度まで上に上がれるが、 それ以上へはトンと道を阻まれるというシステム。 そもそもに 末端の者は通常何も考えていないし、 考えていたとしてまずは剣を揮う事しか許されない。 そういう人間しか求められない。 それ以上の事を考える奴は まず参画する場所から違う。 そしてその血を選ばれるのが通常であって。 余所者が入り込む隙など殆ど用意されてはいない。] (117) 2021/04/18(Sun) 17:18:47 |
【人】 中隊長 アーサー[それは何処の国でも変わらず。 純粋な力や知恵だけ集めた上層機関は 必ず何処かで裏切りと暗躍を生み、 内側から瓦解の一途を見せるものなのだ。 そうならないで済んだ国があると云うのなら 余程平和に恵まれた環境下での成立なのだろう。 狭い領土、競り合う隣国、個々人で武を揮う 必要の無い様な、そんな平和な… ―― ] (118) 2021/04/18(Sun) 17:19:05 |
【人】 中隊長 アーサー[そんな舞台で此処まで上り詰められたのは 確かに感心されるような出来事では あるのだろう。 関心、とも云うか。 此処までが頭打ちだったではあろうが。 以前までなら ] [一つ。 赤を湛えたグラスを傾け回して、] (119) 2021/04/18(Sun) 17:21:04 |
【人】 中隊長 アーサー[代金を多めに支払い店を出る。 外に出れば、陽が多少は傾いたのか 建物や木陰の道を多く創り始めていた。 今日は休日なのか、と聞かれたが 副官やその補佐に訓練の命令系統を任せ 王宮や街へ足を運ぶのは以前から良くやる事だった。 国の揺れる機は大概掴めているし、 諸外国からの侵攻も、数年前に勝利を収めたきり ここ最近は大人しくなってはいるので 軍が大きく動く事も薄い。 郊外の野盗を討つや市内外の騒動の鎮静、 異民族の鎮圧や反国組織の排除なりの 任務は儘ある事だが、それらは主に 小隊単位で動く様なもので。 …まあ今の時世は、 突発的な出撃や直属以外からの命で 雑兵の様に駆り出される事もあるのだが。] (142) 2021/04/18(Sun) 22:30:59 |
【人】 中隊長 アーサー[兎角、 今の治世であれば多少なりとも 自由の時間を得る事が可能な身の上ではあったのだ。 陽の傾く前には王宮内の自身の庁舎に戻ったが、 変わらず兵達は訓練を熱心に続け 甲斐甲斐しく。 副官らも慣れた素振りで報告に訪れ、 ひと時変わりの無い事を伝えると また兵達の下へと戻っていくのだった。 簿を記し書類を纏め、 上官への報告を用意し終われば外を見遣る。 朱と瑠璃とが境目を溶かして共存するその色に 時刻を知り、椅子に深く背凭れた。] (143) 2021/04/18(Sun) 22:31:18 |
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