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【人】 大木慎之介─ 休み時間・天ヶ瀬 ─ [午前中のどこかの休み時間、ふと通知に気づいた。 開いてみると天ヶ瀬からで、送信時刻は授業中。 授業聞けよ天ヶ瀬……と苦笑は浮かんだが、 言わずにおくことにして、手短に返信を送った。 大木はあまり先輩風を吹かせるのが好きではない。 意識できたときは避けている ……つもりである、少なくとも本人は。 本当にそれが実現できているかは別の問題である]** (297) 2022/10/19(Wed) 23:46:28 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 質問にはすぐに返されない。言葉に詰まったようだった。>>272 本当は分かってるんだよ。 沢山言葉を尽くしてくれて、息を切らして来てくれる そんな温かい人間の千葉郁也が 自分の中身に空洞を作り生きる選択に、 思うことが何も無いわけないんだ。 寄った眉間の皺の奥の頭の中で、何を思っていたのか。>>271 分かるようで分からないけれど、 そーいうの全部認識しながら無視して、 自分の都合をまた押し付けて、頷かせようとしたのかも。 オレって千葉相手にも酷い奴なんだなぁ。 これは死後地獄行き確定か。 消滅すれば逃れられたというのに。 ] (298) 2022/10/19(Wed) 23:47:37 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ だからやり返されないといけなかったのかもな、って。 実のところ最初の踏み込みとなった短い問いだけで>>273 肩を跳ねさせ表情を変え硬直したオレの思考は停止し、 冷静に思うことも出来なかったのだけど。 ] ぁ…… [ 無意味な音だけが漏れる。それは話を止めるに至らない。 維持してくれていた心地良い距離感が、変わる。 段々身体が震えていく、止められない。 友人のように悪意無く、 それでいて浅慮に告げられることはない。 こうなってしまっても千葉は千葉。 だからこそ苦しくなる。 一度語る肯定に続いた、「でも、好きなら」 それが的外れでは無いからこそ突き刺さる。 ] (299) 2022/10/19(Wed) 23:48:29 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ そんな心が痛みに襲われているオレを余所に、 千葉は最後まで一生懸命に寄り添うような言葉を紡ぎ、 相手の選択そのものは否定せずに思いを伝えた。>>274 二日前拒まれ怯んだ身だから分かる。 誰にでも出来ることじゃないだろ、これ。 ああでも、だからこそ思ってしまう。 なんでこんなにオレと千葉は違うんだろうって、 オレみたいなのが千葉が語るみたいに なれるわけないじゃん、って。 いつの間にか握り込んでいた両拳。 右のほうが痛くて仕方ないのに、力がうまく抜けなくて なんだか呼吸が浅く早くなってきて、 自分がどんどん冷静じゃなくなってきてるのが分かるのに 抑えられなかったオレは──── ] (300) 2022/10/19(Wed) 23:48:50 |
【人】 帰宅部 津崎絵音何も知らないくせに勝手なことを言うなよ! 手を治したって、二年もブランクがあるんだぞ! 昔みたいに弾けるようになるなんて限らないだろ! あの頃みたいになれなくて結局折れたら、 他の原因で怪我したり病気になってまた弾けなくなったら、 二度も同じ目に遭わされたら、 また周りに失望されて見捨てられて哀れまれたら! そういうことにずっとずっと怯えながら これからも一人で生きていけって言うのかよ! 今でも全部忘れられなくて、ろくに眠れないのに! [ もしかしたら、 一生懸命になってる千葉より聞き手のほうが 言ってることが分かったのかもしれないから。 最初は激情を乗せ責めるようだった怒鳴り声は、 感情的になっても自分が間違っているとを忘れられなくて 最後には泣き叫ぶみたいな情けなさに変わっていた。 ] (301) 2022/10/19(Wed) 23:49:15 |
【人】 帰宅部 津崎絵音……っ ごめん、本当にごめん [ 全て自ら吐き出しきってしまった後に我に返り 惨めさに頭を抱えて俯いた。 昨日の後悔の上を行く言葉を浴びせ、醜態を晒し こんなことの為に呼んだわけじゃないのに。 ピアノに触れ希望を語られると、どうしても。 ] 違う、違うんだ。千葉は悪くない 知らないのはオレが喋らないからだし、 多分正しいことを言ってるってことは分かるんだ、でも…… [ ただ、それに耐えられる精神状態じゃないだけで。 オレは千葉よりずっと弱いだけで。 ああ、どうしてこんな風にしか接せなくなったんだろう。* ] (302) 2022/10/19(Wed) 23:50:35 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 ── 2day・放課後:調理室 ── 秋緒ちゃんにはちゃんと伝えたんだっけ。 今日の料理部は、お休み。 だけど、誰もいない調理室で 僕は普段通り お菓子作りの準備を始める。 (303) 2022/10/19(Wed) 23:54:44 |
【人】 天ヶ瀬 青葉今日はカヌレを作ろうと思って。 カヌレに罪はないんだけど、僕のトラウマのひとつ。 だから、今日はトラウマを克服しに来た。 混ぜ合わせた生地を型に流し込み、 オーブンで60分。簡単だね。 焼きあがれば、 チョコペンやスイーツでデコレーション。はい、完成。 大皿にうつし、飲み物を用意する。 あの時と同じようなシチュエーションで。 (304) 2022/10/19(Wed) 23:54:47 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 中学の時、ある事がキッカケで僕は嫌われていた。 僕はどちらかといえば、おとなしめの性格で。 当時も料理部に所属していたけれど、 嫌われだしてからは 同じ班になってくれる人が誰もいなくて。 周囲が楽しそうに談笑している中、 いつもひとりで作っていた。 それでも頑張って作ってたよ。 美味しいお菓子が出来れば、 こっちを向いて笑ってくれるんじゃないかと思って。 だけど、僕のお皿だけは ひとつも減らないお菓子が いつも最後まで残ってた。 (305) 2022/10/19(Wed) 23:54:50 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 ある日、料理部でカヌレを作った。 その日も僕はひとりで作り上げ、 各班のお皿に並べて置いたけど 他の皿が歓談と共にどんどん空になっていくなか 僕の皿だけは誰も手をつけてくれるコトはなかった。 僕は諦めて、お菓子を置いたまま 焼却炉へゴミ出しをする為、調理室を出て行ったんだ。 (306) 2022/10/19(Wed) 23:54:53 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 調理室へ戻る途中、帰っていく部員たちとすれ違った。 どうせまた無視されたままだろうと思ったけど、 意外にも僕へ声を掛けてきた。 『 天ヶ瀬くんのカヌレ美味しかったよー 』 『 え、ああ そうそう 美味し過ぎて ウチラ全部たべちゃったー 』 僕は「 あ、ありがとう 」と声を絞り出し、 はしゃぎながら通り過ぎていく部員たちを尻目に 調理室へと戻ってきた。 (307) 2022/10/19(Wed) 23:54:55 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 少し、笑みを零していたかもしれない。 テーブルには僕の皿だけが残っていて、 カヌレは全部無くなっていた。 だけど、皿を洗おうと流し台へ向かった時 笑みは消え、僕の表情は凍りついた。 さきほど空にしたはずのゴミ箱の中。 僕のカヌレはすべて捨てられていた。 (308) 2022/10/19(Wed) 23:54:58 |
【人】 天ヶ瀬 青葉 そんな僕が、どうして高校で また料理部に入っているかというと ──── バスケ部への入部を決めた後に 1度だけ、と料理部の体験入部に参加した。 もう料理部に入るつもりはなかったけど 母の影響でお菓子作り自体は好きだったから。 だけど、その時の部員たちが 僕のお菓子を幸せそうに食べてくれたんだ。 美味しい、美味しい、って。 僕は、気付かないうちに ぽろぽろ涙を零してた。 そして、料理部にも入部届を出した。 (310) 2022/10/19(Wed) 23:55:03 |
【人】 天ヶ瀬 青葉焼きあがったカヌレをひとつまみした。 中学の時の部員たちと、ゴミ箱に捨てられたカヌレが 交互にフラッシュバックする。 視界が滲んで、吐き気がする ──── だけど、摘んだひとつだけ 意を決して口に含み、水で流し込む。 トラウマが消えてくれるのは、まだ先か それとも永遠に残ったままなのか それは、分からないけど。 でもいつか ──── ** (311) 2022/10/19(Wed) 23:55:06 |
大木慎之介は、メモを貼った。 (a41) 2022/10/19(Wed) 23:57:23 |
【人】 帰宅部 津崎絵音[ 吐き出したのは自分の中にあった全て。 だから、何も求めてないつもりだったオレも 望んで独りで抱えていたくせに、それが辛くて。 それぞれの形で呼びかけようとしてきた二人に、 せめてどこかで覚えていてもらいたくなっていたのかもしれない。 不思議なものだ。それが嫌で仕方なかったのに。 だとしたらまあ、 よくもこの期に及んで他人に責任を押し付けられたものだ。 皆が言うから?一体皆の何のつもりなんだか。 友人以下と昔親しかった先輩だろうが。 散々に自分勝手に振る舞った人間が、 誰かの為だけで自分の願いを諦めるわけもなかった。* ] (312) 2022/10/19(Wed) 23:58:52 |
【人】 白瀬 秋緒いえ……別に、大丈夫なんで [ 気まずそうに謝る相手に、特に表情を変えずに応える>>214 名前も知らなかった相手に知られていたことが少々驚いただけで、 己が口に出したのだから、聞いていること自体は特に問題はない ……あれは、たぶん半分は、誰かに聞いてほしくて声にしたのだから ] …………………なるほど [ 返されたただの相槌と、続けられた標語みたいな言葉>>215 ……使わないという発想が、そもそもなかったな……と もう一度同じ言葉を言ってしまった 何気ないような、軽い口調、に己は聞こえた 悩んでいる、の言葉 だけど、それを安易に聞く気にはなれない ] (314) 2022/10/20(Thu) 0:04:50 |
【人】 白瀬 秋緒 ん゛!? [ しかし――何気ないトーンで唐突に飛んできた質問には、不意をつかれてしまった ちょっと噎せた さっきの妙なムーブで油断したちくしょう はあ、と息を整えて ] ………き、 …………嫌い、です [ 何時ものようにはっきりと、不機嫌含ませて言えなかったのは、 噎せたからということにしておきたい ……それほどに、情けない言い方をしてしまった ずっとずっと考えていること * ]そこには姉のことも、含まれていたから 今、そこを突かれると、弱い (316) 2022/10/20(Thu) 0:07:15 |
【人】 金海 叶冬―――。 [ 再びふれる、スマホ。 夜分に押していいはずのないボタン を押そうとして メッセージに戻します。 こえは、いろんなことを伝えてしまうから。 ] (318) 2022/10/20(Thu) 0:24:43 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地── 2d放課後 槙ちゃん ── [苛立ちというより、やるせなさに近かった。 だから、苛立ちに聞こえてしまったならそれは ただの八つ当たり。>>159 いけないね、 いけないよ。 なのに君は、甘やかす。 俺は君の大きな掌を、頭で受け止めた。>>160 なんだかちょっと悔しくなって、 槙ちゃんってさ、 結構損するタイプでしょ、 って、ささやかな憎まれ口を叩いたんだ。*] (319) 2022/10/20(Thu) 0:39:09 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地―― 2d昼 with 白瀬さん ―― [ちょっと大分情緒不安定だったのは、 認めよう。>>315 悩みなんてなさそうに見えた? そんなわけないじゃん。 俺これでも結構深刻よ? ……なんてね。] ごめんごめん。 タイミング悪かったね。 [噎せる君に、謝罪を一つ。>>316] (320) 2022/10/20(Thu) 0:39:23 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地 俺は、兄ちゃんのこと、好きだったよ。 [君の『嫌い』を否定しないように、 俺は俺語りをしてしまう。 好きだったよ。 勿論今も好きだけどね。 わざわざ過去形にされたそのワードに、 君は何を思うだろうか。 尋ねられれは多少は語ろうか。 死んじゃったんだ、6年前に。 大好きだったよ。 本当に、大好きだったんだ。……って。] (321) 2022/10/20(Thu) 0:39:40 |
【人】 助っ人担当 小鳥遊 大地[俺の意図なんて、 君にはきっとわからなかったろう。 だって俺自身、よくわからない。 ただ、多分…… 姉ちゃんともっと話してみたら? 言葉が届くうちにさ ……言いたかったとしたら、 そんなことだったんだと思う。 君に対するコメントとして、 正しいかどうかは別として。*] (322) 2022/10/20(Thu) 0:40:22 |
【人】 工藤 彩葉― 一・二日目:天ヶ瀬くんと ― [うん のうみそ じゃなくて、 届いた文面に、いちいち心の中で ツッコミ入れたりもしたけれど。 のうみその出来がどうこう以前に。 やって出来ないのとやらないで出来ないのじゃ 話は違うんですよ、天ヶ瀬くん。 というわけで提案したその後の話に 一応?やる気は見られたので。>>238] じゃあ、とりあえずこれとこれ。 あとまだあったっけ… 残りは今日の授業全部終わってから渡すね。 次の授業の時までに返してくれればいいから、 時間割の近い順から写していって。 [そう言って、足りない分があればその日、 帰りのSHRの前に渡すことになっただろう。] (323) 2022/10/20(Thu) 0:41:55 |
【人】 工藤 彩葉― 二日目・お昼:天ヶ瀬くんと ― [そんな感じで、多分授業に身が入っていなくて 休み時間も席を外しがちだった天ヶ瀬くんだから。 昼休み、私がとぼとぼ出て行くのまで 気にかけてくれたら少し驚いたけど。>>239 事情を話して、興味を持ってくれたんだったら ありがたくお願いしてしまおう。 お弁当持って、なかったら購買で何か買って。 お礼は飲み物一本、私のおごりね。それと] 天ヶ瀬くん、何かかけたい曲ある? [ゲストには、そんな権利があってもいいんじゃない? ユメリンでも何でもどんと来いだよ。 ※曲数に制限はもちろんあります さて、その日は、 ゲストによる曲解説が長くなりすぎて いつもよりおたより読めなかったりしましたか? そんな日があってもいいよね、多分。] (325) 2022/10/20(Thu) 0:42:14 |
【人】 工藤 彩葉― 三日目:天ヶ瀬くんと ― [なんだかんだと、 昨日も眠るのが遅くなってしまった。 遅刻しない程度の時間には起きられたけど、 見えたメッセージへは 一旦、既読をつけるしかできず。 なんだか、いつもと違う調子の 天ヶ瀬くんの全体メッセージには、 やっぱり少し驚いてしまったけど、 ここまでやり取りしたメッセージの中に 思い当たることがあったから。 朝のおはようは、教室で言ったと思う。 けどその後、私はまた授業中にメッセージを送った。] (326) 2022/10/20(Thu) 0:42:20 |
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