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![]() | 【人】 やる気のないアルバイト でゅーーす[リクエストがあったなら その料理を青年の元へ運んだろうし 何も言われなかったら、ナポリタンを皿に盛って 束の間の休憩に羽根を伸ばすだろう。 ……ちょっと作りすぎたんで 分けてあげてもいいんスけどね!なんて 内心思いながら。]* (28) 2020/09/12(Sat) 18:36:36 |
![]() | 【人】 科学者 アーニャ[この最高傑作(暫定)には 行動規範の軸として 大凡の常識がインプットしてあり ない情報はネット検索による補完が可能だ。 だから、足を舐めさせられることが ごく一般的なW助手Wの行動でないことは きっと、わかったはずだ。 人の心に似せて構築した 学習型の擬似感情システムで 彼がなにを思ったか――、 それともなにも思わなかったかは 言葉を発せないのだから 後で記録を覗くまでは解らぬこと。] (29) 2020/09/12(Sat) 19:26:05 |
![]() | 【人】 科学者 アーニャ[ともあれ、物言えぬ彼はボクの足下に跪いた。 行動規範の上位に ボクの命令に従うというものがあるからだ。 彼に疑問があろうとなかろうと 椅子の上で偉そうにふんぞり変える ボクの足先は、彼の奉仕を受ける。] ククク…… [合金製の歯列が上下に開かれ その間から伸ばされる 人工的な粘液を纏った赤い舌に ちいさな足の指は、余す所なく舐められていった。] (30) 2020/09/12(Sat) 19:26:08 |
![]() | 【人】 科学者 アーニャ[ボクは特段、足を舐められる趣味が あった訳ではない。 というかこんなことさせたのは初めてだ。] (うむ……案外良いな……) [マッドサイエンティストらしく ワルっぽい命令をしてみたかった ……というのが正直なところだが。 何だかクセになってしまいそうだ。] (31) 2020/09/12(Sat) 19:26:20 |
![]() | 【人】 科学者 アーニャ[ずるりと引き抜いた。] ……っ、もう足はよい ふやけてしまいそうだ [右の伍本と左の伍本。 すーすーする指を椅子からプラつかせながら さて次はどうしようかと思考を巡らす。**] (32) 2020/09/12(Sat) 19:26:45 |
![]() | 【人】 空腹な迷い人 レックス[ 独り言が聞こえたのか、店員さんから声がかかる。>>25 寝ぼけていた思考が、一気に目覚めて、一瞬だけ ぱちくりと、瞳を瞬かせた。] あ、あぁ、おはようございます [ カウンターの向こう側で、何か動いている気配は感じるが それが尻尾だとは気づいていない。 ――まさか、かなり心配させていたとは露知らず 不思議な場所だ。 外の世界とは、空気が違う。 知らない場所なのに、知っているような気もする。 店員さん、どこか人間とは違う気配がする。] (33) 2020/09/12(Sat) 19:51:08 |
![]() | 【人】 空腹な迷い人 レックスご飯……作ってくれるんですか? [ 軽食とは、どんなものか想像ができなかった。 白鬼とあの子が食べていたものだろうか。 こてりと、首を緩く傾げて思案する。 血や肉や、生気以外は、口にしても腹は膨れないが。 味を感じることくらいはできる。 あとは、動物の肉なら、多少腹の足しにはなる。 少し考えた後に、こくりと頷いて] (34) 2020/09/12(Sat) 19:51:11 |
![]() | 【人】 空腹な迷い人 レックスお願いしても、いいですか? 何か、肉が入っていると、有難いです [ そう言えば、店員さんはどこかへと消える。 ん? 足音が、ないような? 小さな疑問が、ぐぅ〜と鳴いた腹の虫に掻き消された。 向こうの方から、良い匂いがする。 それから、料理をするときの音だ。 あの子が料理する時も、こんな音だったな。と 懐かしそうに耳を傾けていた。] (35) 2020/09/12(Sat) 19:51:13 |
![]() | 【人】 空腹な迷い人 レックス[ 出てきた美味しそうなナポリタン。 ソーセージでも入っていれば、それで喜んで] ありがとうございます [ にこりと笑った。 人間向けの、無邪気な笑みで受け取れば、 目の前の更を興味深げに見つめて、 フォークでくるくる、 パスタを器用に掬い取って、口に運んだ。 赤くて しょっぱい。美味しい味がした。 お腹は、膨れはしないけど、] ――――美味しいですね [ 作ってくれた人への感謝を込めて、そう言った**] (36) 2020/09/12(Sat) 19:51:16 |
![]() | 【人】 環 由人[ 夜と朝の境目。 曖昧にしていてもきっと許される 孤独なひとたちのひととき。 美味しい、なんて言葉を言われたことはない。 いつだってその口からこぼれるのは 恨み言みたいな形をしていて─── それでも、構わなかった。 その言葉の裏に隠されたものは 空っぽになった器に現れていたから。 時折お礼の様にちょっと良いフルーツが>>3 テーブルの上に置かれている時がある。 ただの余り物の処理なんだから、と 一度は伝えたけれど、 気持ちだと言われたのなら そうか、と眉を下げて、それからは もらったフルーツはすぐ食べられるように 向いて、一口大に切ってタッパーに 詰めて冷蔵庫に入れておくようになった。] (37) 2020/09/12(Sat) 20:45:49 |
![]() | 【人】 環 由人[ 部屋が見つかるまで、という約束だった。 だから、いつかこの日々がなくなるって ぼんやりわかってはいるのに、 どこかでずっとここにいるんじゃないかって そんな幻想を抱いて、そっと、蓋をしたのだ。 そんなある日。 机の上に置かれたガイドブックを見つけた。] ───北海道? [ 旅行にでもいくつもりなのだろうか。 そういえばこの前商店街の福引で 北海道旅行が景品で出ていたらしいが…] ……あ、 [ 合点する、やっと意味がわかった。] (38) 2020/09/12(Sat) 20:46:26 |
![]() | 【人】 環 由人[ 奥様方になにやら色々言われたのだ。 「お友達よかったわねえ」 「うらやましいわぁ」 けらけら笑う奥様方の会話に、 相変わらず下手くそな愛想笑いを返していた。 それが、つまり、これか。 「よかった」も「うらやましい」も 北海道旅行のことか。 なるほどな、とうなずいて。 ペア旅行券だったとたしか言っていたけれど、 誰といくのだろう、───そういえば、 恋人の話はしたことがないなと思った。 だが、その次の展開は予想外である。 誘われたのは店の従業員でも、 友達でもなく──己だった。] (39) 2020/09/12(Sat) 20:46:46 |
![]() | 【人】 環 由人え、俺? [ すこし驚いて、目を開いてしまうものの、 嫌かと聞かれたらそんなわけはなく。 旅行なんて久方ぶりだし… そのチケットを見つめて、彼の顔を見つめて、 交互に数度、繰り返してから、 「ほんとに?」と一応確認していた。 俺と彼の関係を表すのならば、同居人。 友達ではないし、もちろん恋人でもない。 知り合い、ではあるけれど、その位置よりも もっと親密なもので───少なくとも、 自分はそうだと思っていて。 そうでありたいと思っていて。 だけど、彼の中で己がどういう位置にあるのか よくわかっていなかったから、 純粋に驚いてしまったのだ。] (40) 2020/09/12(Sat) 20:47:09 |
![]() | 【人】 環 由人[ もう一度聞かれたら「いや」と前置きを してから、ほんのすこし下手な微笑みを浮かべて。] うれしい、……ありがとう [ と小さく落とすのだった。 まとまった休みが取れるといえば─── 次は年末年始だろうか、と確認を。 北海道なんて、行ったことがなかった。 もっと遠い土地にひとりで行ったことは あるのに、変な話だ。 それから、普段は見ない テレビをわざわざつけてみたり、 彼が買っていたことは別の ガイドブックを買ってみたり、 スマホで北海道旅行について 検索をかけてみたりと、それはそれは わかりやすく楽しみにしてしまう。 あんまりあからさまなのは すこし恥ずかしかったから、 もちろん一人の時に、だけれど、 資料が増えているのは明らかだっただろう。] (41) 2020/09/12(Sat) 20:48:40 |
![]() | 【人】 環 由人[ 見てはいけない気がした。 わかってた、はずなのに、 どうしてか出してしまった。 蓋をして、そのままにしてた。 なあなあにしててもいいと思ってた。 初めに提示した条件も、なにもかも。 しばらく、じっとそれを見つめて。 ああ、うん、そうだな、 その方がいいに決まってる。 その内容は見なかったことにしようか、 なんて考えながらそっとしまった。 その日ばかりは己の無愛想さに 感謝した。</gray>───うまくできていたかは 定かではないのだけれど。</gray>] (43) 2020/09/12(Sat) 20:49:36 |
![]() | 【人】 環 由人[ ただその日は、曖昧に濁した答えが 出せなくて、彼が切り出すよりも早く、 「今日は、眠れそうにない」なんて、 下手くそな誘い文句をかけてしまったから、 変に思われたかもしれない。]* (44) 2020/09/12(Sat) 20:50:03 |
![]() | 【人】 空腹な迷う人 レックス[ "美味しい"を感じられるのは、 自分がまだ、生きているという意味。 そう言ったのは、誰だったか。 普通の食事の味を、まだ感じられる自分は まだ、ただのバケモノに堕ちていないということだ。 人が食べる食事をしていると、ふいに頭が、ずきりと痛む。] 『折角、餌に困らない場所に送ったというのに 随分と、やせ我慢をするのね 、、、 そこでなら、いくらでも食べていいのよ? だって、別の世界だもの』 [ 上品な女性の声が、愉しそうに嗤う。 ――――あぁ、この声は 魔女 だ今なら分かる。 美しくて、冷たくて、恐ろしい声。 恐ろしいことを、いとも簡単に言う。 魅惑的な誘い文句で、戻れない場所に導こうとする。] (45) 2020/09/12(Sat) 22:33:22 |
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![]() | 【人】 空腹な鬼 レックス ――――ッ、!! [ 頭が痛い。 カランと音を立てて、フォークを落として 頭を抱えて、蹲る。 食べたい、食べたい、食べたい 食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい 血を啜って、肉を噛み千切って、骨を砕いて、 甘くて、旨くて、蕩けるような甘美な食事をしたい。 くらくらする、美味しそうな匂いは、外の世界に あの扉の向こうに、たくさんある。] (47) 2020/09/12(Sat) 22:33:57 |
![]() | 【人】 空腹な迷い人 レックス『レックス』 [ 今度は、諌めるようなハスキーな声が頭に響く。 あの子の声が、 傾きそうになった天秤の元に戻してくれた。 あの子が嫌いな、鬼にはなりたくない。] っ、……はぁ、 ちょっと休憩が足りなかったみたいだから えっと奥の個室で……休ませて、もらいますね [ 本を読む為の場所で、休憩するのも悪い気がしたが ここで苦しんでいると、心配させてしまいそうだったから 店員さんに一言告げてから、奥の個室に向かった。 そこで、飢えの波が去るのを待とうと思って**] (48) 2020/09/12(Sat) 22:34:22 |
空腹な迷い人 レックスは、メモを貼った。 ![]() (a5) 2020/09/12(Sat) 23:02:50 |
![]() | 【人】 マリィ[何度も確認するみたいに ちらちらアタシを見るものだから 思わず、ぷっと噴き出して] あんた以外に誰がいるのよ。 [そう、真ん丸お目目が見えやすいように 前髪を優しく梳いたでしょう。 お店の子たったひとりだけを 連れてくなんて無理だし 友達と呼べる人もいないし 恋人だって、いない。 今、たった二人で孤独を分け合える あなたくらいしか、一緒に行きたい人はいないの。] (49) 2020/09/12(Sat) 23:04:24 |
![]() | 【人】 マリィあのね、調べたんだけど…… 空港からこの、……読めない、何コレ? のぼるべつ?なんか、温泉があるんだって。 ここ。このホテル! 色んな種類のお湯があって面白そう。 [お誘いしたからには、って 調べてはガイドブックを広げて 食事の合間にもお話したかしら。 ホテルはどこにしよう、とか 観光するなら何処がいいか……とか。 アタシばっかりはしゃいでるのかなって 最初こそ不安だったんだけど、 本棚に新しいガイドブック見つけたりすれば いつものあの仏頂面の裏の感情を知って 思わずにっこりしちゃうのね。 ああ、良かった。 この人も楽しみにしてくれてたんだ、って。] (51) 2020/09/12(Sat) 23:05:51 |
![]() | 【人】 マリィ[オクラや胡瓜の時期が終わって 栗ご飯の美味しい季節。 ある日の食卓は相変わらず美味しかったのに 何だか、由人の様子がおかしかった>>43 いつも以上に表情がない、というか 由人の仮面を、何かが被ってる感じ。] ……この里芋とイカの煮物、 なんかおばあちゃんちで食べた感じ。 アタシ、中学で両親に勘当されてから ちょっとだけおばあちゃんちで暮らしてたの。 ……懐かしいわ。 [珍しく、料理にポジティブめなこと(当社比) 言ったりしたけど、どうだったかしら。 ああ、これは何かおかしい、って 気が付いたのはラジオが終わった辺り>>44] (52) 2020/09/12(Sat) 23:06:19 |
![]() | 【人】 マリィ……眠れないの? [問いかけるより先に出た答えに アタシは少し眉を顰めるでしょう。 そんなに、寂しいことがあったの? 話を聞いてあげるのは出来るけど この口下手君に果たしてそれが有効かどうか。 居候を初めた当初に思ったよりも 由人は自分の殻に籠りやすい性質みたいで ……結局、語るより、共に居てあげた方が 彼の心は癒されるんじゃないか、って。] (53) 2020/09/12(Sat) 23:07:11 |
![]() | 【人】 マリィ一緒に寝るだけじゃ、ダメなのかしら。 [じっと由人の目を覗き込んで アタシは確かめるように尋ねたの。 この意味が分からない程、子供じゃないでしょう。]* (54) 2020/09/12(Sat) 23:07:43 |
![]() | 【人】 環 由人[ だって、よく知らないのだ。 面と向かってきちんと話をするだとか、 あまりしてこなかった。 ほんの数時間、正面に座って食事をして、 あとは一緒にただ眠るだけだ。 ただ、それだけの、同居人。 きっと彼にとって人生において W間借りWしている存在だろう、と。 だけど、もしも自惚れるのならば、 自分が彼と逆の立場だったならば、 同じように、彼を誘っただろう。 友達と呼べる人もいない。 恋人も、いない。] (55) 2020/09/13(Sun) 0:44:56 |
![]() | 【人】 環 由人[ WマリィWなんて名前にそぐわないほど 骨張った男の手が前髪を梳く。 そっと頬に降りて、ぴく、と 触れられていないとわからないほど 微かに体が揺れた。 顎を軽く二度浮かすみたいに頷いて、 眉尻をすこしだけ下げた。 『当たり前だろ』と言わんばかりに。] (56) 2020/09/13(Sun) 0:46:09 |
![]() | 【人】 環 由人WのぼりべつWだな、 あー、いい、うん、温泉、行きたい [ 最近知った読み方の地名。 北海道にある温泉地らしく、 調べたときにはそれはそれは様々な 宿が出てきたものだ。 提示されたホテルに頷いて、覗き込む。 近頃二人で話すことが前より増えた。 大抵は旅行に関すること。 机の上に広げられたガイドブックは、 たぶんお互いすでに数度目を通してる。 ときどき調べた知識やら、 ネットで見つけた行きたい場所を 横から挟み込んではプランを練っていた。] (57) 2020/09/13(Sun) 0:46:33 |
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