人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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  なぜあなたがいて
  だれもすくえないのですか?

  すくうきもちは ほんとうにありましたか?


 [ 死神は叫びました。
   穏やかで、平穏な箱庭。

   教皇の存在は、死神にとって
   

   意味のない、自分とは違って



   まるで箱庭そのもののようだと、感じていました。
   
   慈愛の聖者。
   死神は、信じていました。

   あなたを ]

 

【人】 XIV『節制』 シトラ

── 一週間前・お茶会の準備


[ アリアちゃんの後を追って辿り着いたのは、食堂。
 手慣れた様子で迷いなく目的の何かを見つけたらしい
 彼女が手にしたのは、紅茶の茶葉だった。>>0:632

 もしその場に既に他の誰かがいたなら、
 アリアちゃんに倣って挨拶を。
 時間とお腹に余裕がありそうだったなら
 お誘いもしてみた、かもしれない。

 ふわり、鼻先を優雅な香りが擽る。
 祈祷室でカルクさんが淹れてくれるのと同じ、
 みずみずしくて甘い、心安らぐ香り。

 アリアちゃんの淹れてくれる紅茶は
 なんだか凄く身体に良いものを飲んでる、って気がして
 そちらはそちらでわたしはとても好きなんだけど……
 本人は気にしているようだった。

 茶葉を探してくれた彼女と並行して
 戸棚から取り出したティーセットをテーブルへと置き ]
 
(147) 2022/12/14(Wed) 18:23:22

【人】 XIV『節制』 シトラ



  あ、あのね……!
  わたし、淹れてみても……いい、かな?

 
[ 祈祷室へと足を運んだ折、
 どうしたら美味しく紅茶を淹れられるのか
 どういうお菓子を合わせるのがおすすめか、
 思いきってカルクさんに尋ねてみたこともあった。

 『紅茶を美味しく淹れてみたい』
 火の起こし方はもちろん
 お湯の沸かし方もわからなかったわたしには、
 最初はただ淹れるというだけでも至難の業だった。

 それを美味しく、なんて夢のまた夢。
 ──そう思っていた頃から気付けばもう三年、
 今は、味に支障のない程度には淹れられると思う。

 初めて洋館に足を踏み入れたとき
 慣れない環境に不安で怯えていたわたしにも、
 カルクさんは声を掛けてくれた。>>0:119]
 
(148) 2022/12/14(Wed) 18:24:48

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 初めましてのご挨拶を交わした際
 人見知りな上に滑舌の悪いわたしは
 初めて彼の名前を呼ぼうとして、


 『かるるどらさ……っ
ちが、ちがう そうじゃない……

  かうくろ………… 
っじゃ、なくて

  
  かるくろらさ…………

    ご、ごめんなさいぃ…………!!』


 ……と、どうしても正しい発音ができなくて
 カルクさんとお呼びさせていただくに至ったという
 今思い出しても泣き出したくなるような過日がある。

 そんな失礼を最初に働いておきながらも、
 アリアちゃんが調合や他の用事で忙しい時や
 悪夢に魘されて眠れないまま夜を明かした早朝、
 祈祷室の末席に膝を抱えて座らせてもらう頻度は
 みんなの中でも割合高い方だったと思う。
 
 どれほど懺悔を重ねても
 罪悪感がなくなるわけではなかったけれど、
 それでもお祈りを捧げている間は
 少し呼吸が楽になるような気がした。 ]
 
(149) 2022/12/14(Wed) 18:25:13

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ お湯の温度は、一番茶葉が開く温度に。
 カップは、予めお湯を注いで温めておく。
 茶葉の量もティースプーンできっちり量って、
 蒸らす時間も、砂時計を使って……

 一つ一つの作業を教わった通りに丁寧に。
 進めていく途中、アリアちゃんから
 思いも寄らない発言が飛んでくれば>>0:634 ]


  んぇっ!!?
  あ、……あるには、ある…………
け、ど…………

  でも、あの、
  自分では美味しい……と、
思う…………
んだけど、

  みんなが美味しいと思う……かは……………………

  それに、紅茶に合うか、どうかも…………
  

[ わたしの故郷の村に伝わっていた、
 特別な日にだけ食べさせてもらっていたお菓子。
 工程が複雑で料理初心者には非常に難易度の高かったそれに
 挑戦し始めたのは本当につい最近のことだ。

 レシピを調べて、材料を取り寄せてもらって
 夜な夜な試作を重ねている話は
 アリアちゃんにだけは、していた。]
 
(150) 2022/12/14(Wed) 18:25:39

【人】 XIV『節制』 シトラ



  ちょ……ちょっとだけ、持ってくるから
  味見、してみて……くれる…………?


[ アリアちゃんからGOサインが出たならば
 1から作ったテオブロマチョコレート
 お茶菓子に加わったでしょう。]*
(151) 2022/12/14(Wed) 18:25:46
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a23) 2022/12/14(Wed) 18:32:35

あの子
『運命の輪』
が、幸運と不運を繰り返す存在なら、

 
『正義』
は、幸福と不幸を裏表にさせる存在だった。

 それら
幸不幸
二つは常に釣り合っていなければならない。

 誰かの
幸福
不幸
と、別の誰かの
幸福
不幸
もまた、
 釣り合わなければならない。

 均衡が崩れることが、どうしても赦せなかった。

 22人でバランスよく保たれていたはずの均衡が、
 一人を欠いて崩れ始めた時、

 
『正義』
『正義』
公平の定義
った。]

[例えば球体を作ろうとした時。

 粘土や張子で作るなら、
 足りない部分を補えば良い。

 けれど、例えば木片から削り出した球が、
 凹んで欠けて、歪になってしまったら?

 足すもの
代用品
も存在しなかったなら?


 反対側を、削るしかない。

 そうして反対側を削ったならば、
 歪になった球体が、
 余計に歪さを増すだけだとしても。



 そうして、かつて、『正義』は────、]

[もしも、『正義』が『運命の輪』のように、
 変化を受け入れることができたなら、

 もしかしたら、『正義』は────、


 なんて、
 そんなたらればは、何の意味もない。

 その不寛容さこそが、
 『正義』に与えられた性質のひとつだったのだから。

 『正義』はかつて、
 均衡が崩されることを、ひどく嫌悪し……


               
れていた。]

 
[ 箱庭に居た『教皇』デセスパール
 
自らを失う瞬間まで

 自分自身を、神を恨んでいたことを。
 
 
理性を失ってからは

 ただ破滅のみを願ったことを。

 憎んでいたはずの神と

 同じ願いを持ってしまったことを。]

 


[ それは深い闇だった。

 とうに温度を失った抜け殻を抱きながら、
 ずっとずっと考えていた。

 考えて、考えて、考えて――

 そうして思った。

 死とは唯一の不変。永久の安寧。魂の救済なのだと。
 あの子にとって救いはもうそこにしかなかったのだ。
 
そう結論付けてなお、受け入れることなどできなかった
]
 


[ 世界はとっくに壊れているのに、
あの子はもういないのに

 どうしてそれでも回るのか。

 失われた命を、あの子を、僕を置き去りにしておいて。
 どうしてどうしてどうして。
 くだらない混乱はいつまで経っても終わる気配もなく
 取り返しの付かない死はやがて過去になり風化する
 誤りも罪も罰も忘れられてしまえばただ死んだだけだ
 そうやってただあの子の存在が消えていくこんな世界で
 のうのうと生きて息をする有象無象の全てが憎くて、
 疎ましくて羨ましくて妬ましくて妬ましくて妬ましくて――


 ふっと気付いた。

 どうせ混乱は果てまでも転がり続けるだろう。
 どうせ壊れる世界なら、僕が壊したって変わらない。 ]
 


[ わかってほしかった。
 この闇を。痛みを。絶望を。

 …… もしかしたら、

 彼女なら、彼女だけは、理解してくれるかもしれない。

 
の眼をした怪物はそう思った。
 何故って、彼女もまた、自分だけの光を持っていたから。

 けれど――少なくとも、
 彼女はその手で、怪物と成り果てたそれに幕を引いた。

 当然だったのかもしれない。
 だって彼女の「光」は、まだそこに生きていたのだから。 ]
 



 
『僕は僕の、君は君のなすべきことをした。それだけだよ』


 


[ それはかつて友であったきみへの、最期の贈り物。
 たとえ落ちる砂をひととき止めただけだとしても、
 きみの決断は正しいのだと保証する肯定。

 …… でも、僕の言葉なんかでは
    きみの心を軽くすることはできなかったらしい。

 まあそれは、当然といえば至極当然のことなんだけどさ *]
 

【人】 XIV『節制』 シトラ

── パーティーの翌日


[ 満を持して、アリスさんへカーディガンを贈った。
 この日の為に日夜練習してきた歌も、
 自己採点で72点と言えるくらいには歌えた。

 アリスさんの嬉しそうな顔を、眺めて
 ──こんな穏やかな日が
 ずっと続いていけばいいな、って

 そんな風に願ったのは いけないことだった? ]
 
(225) 2022/12/14(Wed) 22:52:49

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 俄かに騒然とし始めた洋館の異様な空気
 わたしを部屋へ呼びに来たメイドさんの、
 普段とは違う表情と、声色>>3

 向かった先、
 玄関ホールに見慣れない金の髪。>>4


  初めて見るひとだ。
  ……綺麗なひと、


 そう思った次の瞬間
 知らないはずの声で発された言葉が>>5
 わたしの全身をぞくりと粟立たせた ]


  …………っ、


[ かみ、さま。神様だ。
 このひとが、
 わたしを、わたしたちをつくったひと。

 何の疑いもなくそう受け止めているわたしに
 疑問も違和感も一切抱かなかった。]
 
(226) 2022/12/14(Wed) 22:52:56

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 失った言葉の代わりに大粒の涙が零れ落ち始める。
 心臓が痛いくらいに早鐘を打ち始める。
 やがて、身体が小刻みに震え出す。
 両の脚のバランスが、崩れる。

 どうにかして均衡を保とうと
 無意識にアリアちゃんへと手を伸ばそうとして、
 もう片方の手でそれを制すと同時、胸を抑えて嗚咽した。
 
 とめどなく溢れ出て
 この心を覆い尽くすのは、懺悔 ]
 
(227) 2022/12/14(Wed) 22:53:06

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ ずっと祈りを捧げ続けてきた神様そのひとに逢えたのに
 悪い夢を見ているような気持ちでその言葉を聴いていた。
 沈黙も喧噪も一太刀で断ち切るような
 アリアちゃんの凛と通る声も>>46
 首肯も否定もできずにただぼんやりと聴いていた。
 
 世界を壊して、箱庭で
 本当に
皆で
幸せになれるの?

 あんなに小さなアリスさんが、
 怯えて誰かに助けを求めている。>>@0
 呆然としているシールさんも、
 何かを怖れるような顔をしている。>>@1
 世界の破壊を「面白い」と歓迎する
 トリスさんみたいなひともいる。>>@2
 無条件に神様に賛同するひとたちも。

 少なくとも、わたしは
 この世界を見捨てて箱庭へ行って
 幸せになれるとは思えない。でも、

 でも。
 みんなは、どうだろう。 ]
 
(228) 2022/12/14(Wed) 22:54:04

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ アリスちゃんが話しかけたフォルスさんを
 じ、と見つめてから
 此方へ来たアリスちゃんへと視線を移す。
 澱みなく告げられる言葉をすべて
 声が途切れるまでただ黙って聴いて、呑み込んだ。>>55]


  う、ん
  …………、わかった


[ ひとりで考えてもきっと答えは出しきれない。
 ひとりが不安になるにはまだ早い。
 与えられた時間はたった一日、
 時間に限りがあるのは彼女も同じ。

 向けられた笑顔がどこかぎこちない。
 わたしに気を遣ってくれている表情だ。

 そう気付いてしまったら、
 涙を止められない
 いつまでも泣いてばかりな自分が、恥ずかしくて ]
 
(229) 2022/12/14(Wed) 22:54:17

【人】 XIV『節制』 シトラ



  …………わたし、
  すき、だよ アリアちゃんの、お茶

  また、……あとで


[ 階段を颯爽と昇ってゆく背を見送って
 暫くの間、その場に立ち尽くしていた。

 もしも誰かに袖を引かれることがあったなら>>104
 そっと握り返そうとは、したでしょう ]**
 
(230) 2022/12/14(Wed) 22:54:29
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a35) 2022/12/14(Wed) 23:03:34

XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a37) 2022/12/14(Wed) 23:26:50


『どうして僕たちはひとつになれないのでしょう』

 




  わかりません。
  わかりません、……わかりません。


  ……どうして、
  
  



 君たちは完璧気の毒だったのに。
 すごく美しかったのに。

 最後が相打ちだなんて、
 まるでそいつが片割れみたいじゃないか。

 ちょっと妬けるな。
 せめて俺に殺されてほしかったな。
 その首に鎖をかけて、
 どこにもいけないようにして、
 幸せのままに、 ……… なんて、

 もう何を言っても無意味なんだけど。
 ざ〜んねん。

 一人で死ね服毒自殺でもすれよか完璧だったのにね。
 

 
[ 崩壊の鐘の音を鳴らしたのは『悪魔かれ』でした
 それは構いませんでした

 彼がどれだけ血に染まろうと罪に塗れようと
 わたしたち 
──それに彼
がいればどうでもいい
 
 最後に三人ふたりが残ったなら
 きっと完璧なままに終わらせてくれる
 彼がそれを望むなら それでもいいと思っていました ]
  

 
[ それでも、永遠だと思っていた箱庭に
 わたしたちの完璧を 都合のよい夢を重ねて しまって

 終わるならそれは完璧などではなかったということ? ]
 

 

    恋人たち
    手を取り合り寄り添う二人
    言葉を重ねて心を通じ合わせ 
    健やかなる時も病める時も分かち合う
    互いに違うものだからこそ尊い

    ひとりきりの愛など自慰と何が違う?
    喜びも悲しみもない予定調和
    自分を騙し続ける一人芝居
    満たされていて幸せな振りをして
    本当は誰かに愛されたかっただけだろう?
  
 

 
[ わたしたちの欺瞞を嘲笑う声がする
 それは箱庭の誰かの声 ?

 まぼろしが見せたのは 胸裡で育てていた不信もの

 ああ それはきっと 疑心を燻らせていた
 『魔術師かれ』に すり替わる


 『隠者』の毒が見せるまぼろしよりも、
 ずっと上手にありもしない敵を形作るでしょう  * ]
 



[後悔という名の痛みから逃れる手段はいくつかあって。
そのひとつが、誰かの、何かのせいにすることだ。

そうして、『審判』は、自らのしでかしたことから目を背け、
目を開きもしないまま、死んだ]