![人狼物語 三日月国](./img/mptitle_prov_v0.jpg)
148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
![](./img/jokamachi/62.png) | 構いませんよ。 それに言い出したのは私の方ですしね。 メニュー表の上から下まで全部…… なんて言われたら流石に困ってしまいますが。 [冗談っぽく笑ってフィアンメッタに答える。 >>1:268 実はお金を使う事にさして抵抗が無い。 天馬と生活してはいるが、 それにかかる物資はある程度支給されている。 アリア都合で騎士団の宿舎ではなく 1人(+1頭)暮らしのため >>0:103 仲間付き合いの宴会も少なく、恋人も居ない、 趣味は空の散歩だからさしてお金がかからないという わりと寂しい裏事情があるのだ。 今この場で役に立つのならそれで良い。] (1) 2022/05/25(Wed) 0:34:36 |
![](./img/jokamachi/62_D.png) | [料理が運ばれて来たなら適当に取り分けて、 まずは自分が選んだクラムチャウダーと 教えて貰った白ワインに手を付ける。 クリーミーで温かなスープは 外から来た冷えている身に染み入る。 具沢山でスープとはいってもなかなかの食べ応え。 魚介の旨味がたっぷり溶け出した濃厚な味わいだ。 白ワインに一口。 聞いていた通り >>176、 クリームソースを上手く引き立ててくれる。] うん、美味しいですね! [思わず笑みが零れた。 キンウが頼んだ"船盛のお刺身"も 見た目を堪能した後に少しだけ味わわせて貰おうか。 魚は生のままではあまり食べようとする事が無い。 切り方で何か変化が出るのだろうかと 首を傾げ、一緒に出された東洋の調味料を見るのだった。]** (2) 2022/05/25(Wed) 0:35:16 |
| (a2) 2022/05/25(Wed) 0:41:41 |
![](./img/jokamachi/62.png) | [ある程度料理を堪能した後、 ふと気になって近くの窓から外を確認する。 暗闇が広がっている。 いや、霧が深いのだろうか? これでは今は帰れなさそうだ。 以前は外から入れずに眺めているだけだったのに、 今は中に居て逆に出られないのが なんだか少し可笑しく思った。]** (3) 2022/05/25(Wed) 0:53:56 |
[どの話題の合間だったか
どぶろくの話題を出したのよりは後だったと思う、
褐色の肌、ターバンの男性の言葉を小耳に挟んだ
『戦争で村が焼かれた時』
……そわっとした感覚が一瞬項を駆け上る。
アタシは村を焼く大きな“仕事”は請け負ったことはない。
その結果が齎すであろう哀しみに目を瞑り
そう、あえて“仕事”と言おう。
ギョクトの部隊は……もしかしたら…あるのかもしれない。
ギョクトは“陽忍”。
派手で、大きな“仕事”もこなし、各地に名を遺す。
対して“影忍”は名を記さない。
怖れられることも厭わない。
『ギョクト』の部隊が来る
──むしろ、それを聞いて逃げてくれればいい。
しかし、シノビの部隊は国の駒である。
個人の感情は許されない。
“無我”、といえば聞こえはいいが
心を殺すことが是とされる。
母国にとってはギョクトは『英雄』(功績)
敵国にとっては、ギョクトは『大罪人』(悪行)
けれどもアタシは知らなかった。
歴史の中に埋もれた
『メルヴェイユの大罪人』の真実を。
まさか自国の中で、そんな汚名を自ら被る、
勇気ある哀しい人がいることを]**
[ これは 公に知られている
美しい王女の話である。 ]
[ ───王様と妃様の間には、
三人の子どもがおりました。
二人の王子と、一人の王女。
皆、御二方に似て容姿端麗でありましたが
王女様は、その中でも特段美しく。
金糸のような色に絹のように滑らかな髪
コバルトブルーの海より鮮やかな瞳
噂伝いではありましたが
国中が彼女の美しさを知っておりました。 ]
[ ようやく両手を使い歳を数えるようになったころ
王女様は剣を選びます。
自分のことを守る大切な剣。
選ばれたのは水色の髪が特徴的な
少年
でした。 ]
[ 夢を捨て、王女様に仕えることになった少年。
王女様と少年の仲が深まるのには、
かなりの長い、長い時間がかかりました。
少年が青年へと成長し
王女ではなく、一人の少女として
王女のことを見続けようと決めてから
時が経ち、指を折り返し数えて、
王女様12の誕生日を迎えた後のことです。─── ]
[ ────いつものように、
青年に甘い笑顔を向けて町へと向かい
喧騒の中でも美しい花を咲かせていたお忍びの王女様。
"貴女が振り向く場所へ私がいよう"
そんな騎士の誓いはあっけなく、
破り落とされてしまうのです。 ]
[ どれほど御本人が
忍びたいと言っていても、一国の王女。
まさか本当に忍んでいたわけもなく、
護衛は近衛騎士以外にもおりました。
安全な環境にいた。
間違いのない時間だったのです。
ですが。 ]
[ 王女様の美しさに目が眩んだ賊が、
禁じられた魔法を使って
王女様を攫ってしまったのです。
手がかりはほんのわずか。
辿れるような魔法に長けた者を
探すにも時間がかかります。
悠長にしていたら
王女様は二度と帰ってこないのではないか?
そんな不安が、王室中を襲いました。
突如として消えた王女様。
王様へ報告に駆けつけたのは、
彼女の近衛騎士─────では、ありませんでした。
彼女の近衛騎士も、居なくなっていたのです。
「 必ず見つけてくる 」
そう伝えて貰うよう、言い残して。 ]
[ ───そうして二人が消え、
1週間ほど経った頃。
水髪の近衛騎士は、王女様を背負って現れました。
騎士は確かに、誓いを守ったのです。
幸い、王女様はずっと気を失っていたのか
以前とお変わりのない様子で
また国民達の光となりました。
王女様を助け出した騎士は、
その功績を持って罪を免れることにもなったのです ]
― ■年前 ―
「じゃあさようなら」
[人生最後に聞いた言葉がそんななんて
あんまりじゃないか──── ]
……ぁ?
[気づいたら崖の下。
一体どれ程気を失っていたのか。日が、眩しい気がした。
ゆっくり体を起こす。]
生きて……る、のか?
[信じられない、といった風に周りを見渡す。
胸に受けた筈の傷がない。
血だまりが己のいる場所に見える。
体は、おそらく動物に持っていかれたのだろう。この場で見つかる事はなかった。
もしかしたらその後、人の味を覚えてしまった狼の討伐依頼がギルドに入ったかもしれない。]
……!
アイシャ!
[どうして助かったとか気にするのは後にした。それよりも、何よりも愛娘が危ない。
あの女は彼女を、娘をどう扱うかなんて
わかったものじゃない。
体がやけに軽いのに気づかず。
その場を飛び出した。]
[そうだ、薬草を持って帰らなくては。
急いで崖の上に、
何でもないよう登れたのに疑問をもてなかった。それだけ余裕がなかった。
先日取った場所になくて、奥深くにもぐって
木々は冒険者時代の身のこなしでかわした
魔物が一体も自分の元に来なかったのには僅かに違和感があったが、時間が惜しかった。
探して、探して探して探して
時間の経過で起こる筈の空腹も、眠気も
何も感じないのに気づかない。
やっとで見つけた時、空がどれだけ色を変えていたとか分からなくて
上手く手に掴めないのにイラついて
魔法で草を刈り取って、手にした
その手からすり抜けたのに気づかない。]
[ どんだけ余裕がなかったのか。
己の手から全て、すり抜けていたのに
全く気付かなった馬鹿野郎だった。 ]
[それから走った。
不思議と息は切れなかった。
走って走って走って走って……]
おじさん! おばさん!
悪い! 今帰った!
アイシャは! アイシャは無事か!?
変な女剣士は来なかったか?
[いつも通り宿屋に入って
落ち込むようなおばさんを
旦那さんが背をさすっていたのを見た。
彼らは、こっちを見なかった。]
おい、遅かったの怒ってるのか?
悪かったよ、ちょっと色々あって
なあってば!
────── あ?
[己の手をまじまじ見る。
何の変哲もないように、見える
だけの
手。
もう一度、目の前の夫婦を見る。
自分の存在に欠片も気付いてない
彼らは優しいから、無視などする筈がない
彼らは、通常通りに宿の営業を行っている
客であろうか。
誰か、知らない人が通り過ぎた。
自分の体をすり抜けて。]
……待ってくれ
[目の前の世界に、分厚いガラスが張られたかのようだった。
寒くなんて感じないのに、体が震えた。]
────なん、だ、よ……これ
[ふらり、と体がふらついて。
その場にあった壁すら通り抜けた。]
……俺、は
俺は────
[はた、と気付いて大急ぎで二人で使っていた部屋に走っていった。
あれからどれだけ日が過ぎていたのだろう
娘はどうなったのだろう。
頼むからいて欲しい。
そんな願いは簡単に打ち砕かれる。]
アイシャ!!
[宿代を少しでも浮かすために、空いた時は従業員もしていた。アイシャも働いていたのもあって使わせて貰っていた従業員用の日当たりの悪い部屋。]
[そこで二人で生きていた。
寒い日は二人で寄り添って眠ったり
一緒に美味しいレシピを考えたり
家を買ったら何をしようかって
そう、最近あげたリボンも喜んでくれて……
この扉を潜れば
娘がいつも通りに「お帰りなさい」と
笑ってくれると信じ
たく
て───── ]
[ 声は、返ってこない ]
[ 二人がいた生活の証すら
何一つ残っていなかった。 ]
……あ、あ、あ、…………
ああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああ
[その慟哭は、誰にも届かない。]
[その日から、一人の亡霊は彷徨い続けた。
アイシャ、アイシャ、と愛娘の名を呼びながら。
呼び続けながら
街中を彷徨い、気付けば外に出て
居る筈もない場所を彷徨い迷い
彼女の名をただただ呼んだ
どこを探せばいいのかもわからず
人間らしい感覚を失った彼は
人間らしさをどんどん失くして
ただ妄執一つがその存在の足を進め続けた。]
― 半年前 ―
[その日も、小さく
彼女の名を呼びながら歩いていた
気力はとうにすり減っていた
限界なんてとうに超え、それすらも気づけない
そのままだったらおそらく
最後に残った己の記憶すらも零した事だろう
そうして、本当にただ彷徨う亡霊……
下手をしたら悪霊に堕ちたのだろうか?
気付いたら、その場にいた。
霧の夜にだけ開く酒場
]
……酒場、か
[その扉は死者を拒まない。
娘はいないか。それだけを求めて扉を潜った。
そうして、彼はこの場に辿り着いた。]
[それは、間違いなく幸運だったと思える。
そうでなければ娘の前に立てるような
自分でいられなかった。そう思うから。
ここで飲んで
、食って
知り合いに再会してさ
人間の感覚を思い出して
久しぶりに笑えて
![](./img/jokamachi/62.png) | ── 『 MiraggiO 』注文時の事 ── はい……? それ程でも無いですよ。 [そんなに妙な行動だったろうか。 彼の言葉に >>4やや疑問符を飛ばしながら答えた。 改めてまじまじと 生者と死者の境界線 を見つめれば 確かに"変わった状況"に違いは無いのかもしれない。 こんなに遠いけれど、近い。] (47) 2022/05/25(Wed) 20:20:03 |
![](./img/jokamachi/62.png) | [するりと交差してしまった掌を引っ込めれば 注文を受け付けてくれた彼に、 聞こえるか聞こえないかのくらいで 最後に一言付け足すのだった。]
料理楽しみにしていますね。 ……ご忠告、感謝します。* (48) 2022/05/25(Wed) 20:20:43 |
![](./img/jokamachi/62.png) | [フィアンメッタは体格の割に 大食いというギャップは無さそうだ >>23 キンウは不明だが、まぁ何とかなるだろう。] それを聞いて安心しました。 出すと言って「足りません」では、 格好悪いにも程がありますから。 いい人と表現して頂けるのは嬉しいですね。 良し悪しで選ぶなら、 良いと例えられる方が無論好ましいです。 [続く表現には僅かに頭を悩ませてから] (60) 2022/05/25(Wed) 20:53:05 |
![](./img/jokamachi/62_C.png) | (61) 2022/05/25(Wed) 20:53:30 |
![](./img/jokamachi/62.png) | [フィアンメッタの注文を受けていたのは 入店時に案内をしてくれていた少年だった。 一方的にですが知っています。 >>46 との言葉に顔を向ける。] はい。確かに以前もこの店に訪れた事があります。 まさか見られていたとは……。 すみません、不審極まりなかったですよね。 [思わず頬をかきながら、苦笑交じりに答える。] あの時は皆さんがいらっしゃるとは 全然気づいていませんでした。 ですが、愛馬の方は店の方を見続けていたので もしかしたら何か見えていた可能性が。 それならそうと教えてくれれば良かったんですけどね。 [といっても俺は天馬の言葉はわかりませんが、 と付け足して。]* (62) 2022/05/25(Wed) 20:54:01 |
![](./img/jokamachi/62.png) | ── メニュー到着後 ── [注文を受け付け運んでくれた彼 >>35には しっかりと礼を伝え、暫し料理を堪能。 何故かフィアンメッタから遠ざかる姿が気になった。 >>37] 実は何か強いオーラでも放っているのだろうか? 誤解だと失礼な気もするので、 考えは口に出さずに心に秘めておく。] (75) 2022/05/25(Wed) 22:16:49 |
![](./img/jokamachi/62.png) | *** [少しして、彼が会話を振ってきた。 >>38] 何故、ですか。そうですね……。 噂を聞いての好奇心からです。 単純に、ゴーストは本当に居るのかと。 あと入り口に立っていた青薔薇の店員さんが きっかけをくれまして。 まぁ、会話したかったのもありますね。 私、天馬騎士団に所属していまして 家に話し相手が愛馬しかいませんから。 (76) 2022/05/25(Wed) 22:17:25 |
![](./img/jokamachi/62_C.png) | "人誑し"ってあまり良いイメージが無いのですが。 別にそんな人を惑わしたりは…… していないとは……。 (77) 2022/05/25(Wed) 22:18:04 |
![](./img/jokamachi/62_B.png) | [結局、生返事をするのみにしてしまった 先のフィアンメッタの言葉 >>65も浮かぶ。 今、俺を悩ませている事は、確かに ある。 彼は他の二人にも何か話しているようだったか それは耳に届かず。伏し目がちにぼんやりと考える。 誰かに話そうか?やめようか? ] (78) 2022/05/25(Wed) 22:18:23 |
![](./img/jokamachi/62.png) | [どのタイミングだったか。 まだどうしようか決断できないまま、 再びメニュー表に目を落とした。 とりあえず何か頼んでしまおう。 先に別の席の男性 >>1:232が食べているのが 少し見えた、ブイヤベースが美味しそうだった。] ……これにしようかな。 [空いて居そうな店員を呼ぶ。]* (79) 2022/05/25(Wed) 22:18:41 |
| (a11) 2022/05/25(Wed) 22:24:23 |
![](./img/jokamachi/62.png) | そうですか。なら良かったです。 私の愛馬は女の子ですから。 美人と言われればきっと喜びますよ。 [アリアは今の時間ならもう眠りについている頃だろうか。 実際、その誉め言葉には効果があるに違いない。 アリアは意外と見た目を気にしてる(と思われる)馬だ。 今も露店で買ったMAID INリーディス王国シャンプーで さらさら鬣になっている。] ペガサスは私よりよほど力を秘めていそうですしね。 かなり重い物を持ってもらっても 普通に飛べるのを見ると、 何か魔法を使っていたりするかもしれませんね。 [続く質問 >>90には目を輝かせながら。] (107) 2022/05/25(Wed) 23:31:44 |
![](./img/jokamachi/62_D.png) | 乗り心地ですか? 最高ですよ。 最初は勿論、落下の恐怖もありましたが、 今では一心同体……いえ、人馬一体ですね。 青い空を自由自在に翔けまわり 風を切って、雲を掴むめる程まで高く。 鳥と一緒に並んで旅も出来る。 まるで自分も風になったように、 何処までも行けそうな…… あの感覚は言葉で言い表しきれない程 素晴らしいものです。 私は魔法を使えませんし、ご覧の通り翼もありませんから 一緒に連れて行ってくれる 愛馬には感謝が尽きないです。 (108) 2022/05/25(Wed) 23:32:31 |
![](./img/jokamachi/62.png) | [一通り語った後に、はっとして少し照れながら]
すみません……貴方と同じくらいの年頃からずっと 憧れていて叶えた夢だったもので……。
貴方は船乗りさんだったんですね。 その服もよく似合っています。 船は船で浪漫がありますよね。 生物だと疲労もあって、 距離にどうしても限界がありますから。 仲間と会話や料理を楽しみながら 旅を続けられるのは船ならではですよね。* (109) 2022/05/25(Wed) 23:33:07 |
![](./img/jokamachi/62.png) | (店員さーん……) [店内をキョロキョロ見回す。 あまり多くはない人間の客の数は それがむしろゴースト店員の数と丁度良いくらいに思う。 誰か空いている店員はいないかとそこまで探す必要は ……無かったようだが。 ] (110) 2022/05/25(Wed) 23:34:34 |
― ここまでのこと ―
戦争が終わり、育ての故郷へ戻るとそこは瓦礫の山だった。
人は誰もおらず、既に捨てられてから大分経っていたのか、辺り一面の草原の若草が村を覆い始めていた。
とはいえ、近くの中都市で、あの辺りの村はほぼ全て壊滅状態で打ち捨てられていると聞いていたので、そこまでの驚きもなかった。
また、自分もほかの国でそんな村々を見ていたので、こんな風になっているかなあ、という想像のぎりぎり範囲内に収まっていた。
その日は、誰も居なくなった村で、一晩を過ごし、村で亡くなったであろう皆の冥福を祈るつもりだった。
そしてその夜。
自分は彼らの姿を見たのだ。
恐らく亡くなったその時の姿のまま、その場所に佇む彼らの姿を。
![](./img/jokamachi/62_C.png) | (111) 2022/05/25(Wed) 23:35:27 |
![](./img/jokamachi/62_C.png) | 貴方は入口に立っていた……。 あ、ハイ……注文をしようかと思いまして。 なんというか、ゴーストらしいというか。 ……ゴーストでしたね。失礼しました。
[別に気分を害されるなどは無かったが、 単純に驚いた。 突然現れないでくれと思わない事もないが、 遠くからゆっくり現れるゴーストにも違和感があるので これはこれで正解なのだろうか。]
ええと、ブイヤベースを頼もうかと思いまして。 お願いできますかね……?* (112) 2022/05/25(Wed) 23:35:48 |
| (a16) 2022/05/25(Wed) 23:38:52 |
ぼんやりと光る彼らは、何とも酷い姿をしていた。
しかし、彼らのことは近くの街では話題にすらなっていなかった。
そもそも崩壊した後にまでわざわざ訪れる者はほぼ居ないような僻地の村だったし、怖いもの見たさの肝試しにしても、戦後の今、こんなところに来なくても人がたくさん死んだ場所は腐るほどあった。
そして、慌てて村に残るぼんやりとした影を見て周っていた中に、彼女の姿があった。
彼女は誰かに乱暴された後に死んだらしい。
酷いあざの残る顔に顔を近づけると、見開いたままの目で呟く声は、「石…」だった。
心当たりがあった。
旅の行商人から買って、彼女にあげた、緑色の輝く石。
彼女の瞼だけでも閉じようとしたが、手は空を切って彼女の顔には触れる事ができなかった。
「貴方は明日外出しない方がいいでしょう。
何故なら、命を落としてしまうからです。」
その後も足繁く村に通った。
わかったのは、まず、彼らは昼間も地味に見えていること。
ただ、光らない分夜よりぼんやりとし、さらに侵食してくる草に紛れて大分見えにくい。
そして、放っておいただけで姿を消す者もいること。
例えば村の大婆さん。
婆さんも足が悪く、家の中で、ほぼ焼けこげて死んでしまったようだが、自分が村に来てから半年くらいの後、ふと姿を見せなくなった。
あとは、恐らく亡くなった者全員がゴーストになっているわけではないこと。
皆の様相を見るに、恐らく自分が死ぬと悟ってから、実際に死ぬまでが長かった者がゴーストになっているように見受けられた。
そんな風に村を訪れ続けながら、自分は「石」を探していた。
恐らく村を破壊した敵兵に持ち去られた、輝く石。
全く、砂浜から特定の砂粒1つを探すような話だ。
しかし、そんなことも、たまには実現することがあるものだ。
ある港町の小さな質屋で、まさにあの石を自分は見つけた。
値段は、自分が行商人から買ったときの10倍近くにもなっており、持ち合わせは全く足りなかった。
さらに、じっとその石を見て居た自分に店主の老人が言う事には、その石は既に質流れしており、早ければ翌日にも海の向こうに運ぶ予定だということだった。
どうですか、今ならその値札の値段でもお売りしますよ、という老人の頭を咄嗟に棚に並んでいた青銅の像で殴った。
老人は無言で床に倒れ、そのまま動くことはなかった。
自分は石を掴み、店から出ると、そのまま足早に町を去った。
今に至るまであの港町の近くにすら戻ったことはない。
何も考えずに、ひたすら歩いて、馬車に乗って、また歩き続けて、故郷の村へと向かった。
まるで戦争の時のような気分だった。
けれども、もう戦後だということも分かっていた。
もう、戦時のルールは失われた場所で、自分がしてしまったことも自覚していた。
そして村に着いたその日の夜、「石」を彼女に捧げた。
彼女の投げ出された腕のある空間に、掌に置くように石を持ち上げた。
次の瞬間、ぼんやりと光る彼女の周りに穏やかな風が吹き、次の時には生きていた頃そのままの彼女がそこに立っていた。
顔の痣も、破れた衣服もきれいに治っている。
彼女は自分に鮮やかに微笑んだ。
そして一瞬のうちにその姿は掻き消えた。
後には崩れた壁だけが残り、少しの後石が崩れた煉瓦の床に落ちた。
石はその近くに埋めた。
石はもう、彼女との美しい思い出だけを思い出すものではなくなってしまっていたからだ。
埋めた後、振り返って村を見回した。
まだいくつもの、ぼんやりと光る影が、点々と散っていた。
あれから村に残る彼らの話を聞き出して、いろんな場所を巡って、また村に戻ってを繰り返して、もう何年が経っているだろうか。
今となっては自分の村は近場で売られる地図にすら載っていない。
しかし、最初に訪れた時と比べれば大分暗くなった夜の故郷の村を訪れるとき、自分には一抹の寂しさと共に満足感も生まれるのだった。**
![](./img/jokamachi/62.png) | はは……。意外とお茶目なんですね。 先程、対応してくれた店員さん達も 皆気さくで優しかったです。 仰る通りいいゴーストでした。
[深呼吸。若干早くなっていた心拍数を落ち着ける。 注文を受けてくれたのでお礼を言い、 間に伺うように目をやったその姿は年齢が近そうだが、 実際はどうなのやら。] (125) 2022/05/26(Thu) 0:59:21 |
![](./img/jokamachi/62_C.png) | ("ここに来る子達は皆悩み事で浮かない顔を"…… >>121 "秘め事を抱えて此処に行き着いた"……? >>122) (126) 2022/05/26(Thu) 1:00:13 |
![](./img/jokamachi/62.png) | [少し、気にかかる事があったような。 そして何か、見透かされているような。] それは、まぁ、生きていれば何かはありますよ。 でもそんな"大きなもの"ではないです。 ……私にとっては小さくありませんが。 [ 話そうか、やめようか。 少しだけ恥ずべき内容な気がして、 まだ決められないでいる。] うーん……質問に質問で返してしまいますが。 店員さんは、私が抱えているものは どんな内容だと思います?** (127) 2022/05/26(Thu) 1:01:43 |
| (a17) 2022/05/26(Thu) 1:06:26 |
外出すると命を落とすなら、
外出を避ければいい。
命と天秤にかけても避けられない外出なら、
もう腹を括るしかないですね……。
占いが外れて、外出しなくても死んでしまったら、
それはもうどうしようもない事でしょう。
占い師に文句を言うのは筋違いです。
住んでいる国があと三日で滅びるなら……。
その三日で安全な場所に
避難することが出来るかもしれませんし、
出来なかったとしても、
人生最後の三日間を大切にできる。
占いが外れて滅びなかったら、ラッキーじゃないですか。
でも、僕は船と共に溺死したわけではないんです。
船が沈んだその後に、―――病死しました。
船が沈んだ後に、
「貴方はこれから死にますよ」って占われていたら、
僕はほっとして、
命を運命に委ねることができたと思います。
少しは苦しみも、和らいだのではないかと。
あの時、命を落としたのは、
運命がくれたなけなしの慈悲だと思っていますから……。
[高熱によって生じた悪寒に体を震わせ、
口内は血痰で鉄の味がした。
病魔に侵された肺では、まともな呼吸もままならず、
永遠に止まらないのではないかと思う程に、咳が出た。
海でまれ、
海でち、
海でんだ。
けれど僕が最期に乗った船は、夢と愛を乗せた船ではなく、
絶望だけを積み込んだ船だった。]
[ あの話の真実は1つ。
姫は賊に攫われたこと。
嘘が1つ。
騎士が姫を救い出したこと。 ]
[ ほんの僅かに、手が届かず。
耳障りな嗤い声と共に
私の目の前で彼女は攫われた。
…追わなければ。
首を飛ばされるだけでは済まないなんて
罪と罰の行く末など今はどうだっていい
守ると誓った
己の意思で、その日まで命を全うすると
嫌いだった
嫌いになんてなりきれなかった
一番近くで6年もの間、見てきたんだ
失いたくない
守らなければ
助けなければ
駆られる衝動の正体を僕は知らない まま。 ]
[ 薄い魔力の痕跡
途中、途中、途切れ
迷いながらも、追いきった。
暗雲立ち込める趣味の悪い敵のアジト
まさかダンジョンの中層部から
通じているだなんて。
一歩を踏み出す度に
ざり、と土の軋む音がする。 ]
[ 遠く
微かに耳が拾いあげたのは、
か細い女の子の声。
ぷつり、と 慎重の糸が切れて落ちる。
うだうだとしている暇はない
考えを纏めるより先に、
声の聞こえた方へ駆け出した。
愚かだった。 ]
[ 辿り着いた部屋に居たのは
賊のリーダーらしき男
縛られて床に転がされている主
姫様と幾分も歳の違わないだろう
二人の少女 2人とも違う国の姫だ
認識するまでの数瞬の間に
]
[ 目が合った。
にぃ、とリーダーらしき男が 嗤う。
石より冷たい、非道へ堕ちた者の眼。
───動けない
逸らすことも 閉じることも出来ない
少女の
白
い服を穢し
床に滴り落ちて広がっていく
赤
が
視界の全てを埋めつくした。
僕の顔を見た瞬間に、刺したのだ。
けたけたと厭らしい嗤いが、響き渡る。 ]
「 ────お勤めご苦労!
よくやったね、君が一番乗りだ!
ほら、そっちの子だよ
返してやんな、わりと優秀な騎士さんにさ 」
[ …何を言っているのか
分からなかった。 一番乗り?
困惑の収まらないうちに、
下っ端らしき男が姫を…ヴィオラを、
連れて 返してきた。
酷く怯え 震える身体を抱き締めて
欠けてしまいそうなほどギリ、と
歯を食いしばって未だ嗤う男を見る。 ]
………一体、何が目的なんだ
[ 犠牲となった一人の少女の
亡骸
を前に
呟けたのはそんな一言だけ。
遊んでいたのだという。
三国の王女を攫って、
誰が一番に助けに来るか、と。
もう帰っていいと言う男に、
逃がすかと食いかかりたい気はあった
…訓練された騎士を欺くほどの魔法の使い手
ヴィオラを守りながら
この数を相手にするのは、…無理だ。
逃がしてもらうしか、選択肢は無い。 ]
……その子は、どうするつもりだ
[ ──それでも、生きているもう一人を
見捨てて帰るだなんて そんなことは出来ないと
男を睨みつけた。
「 殺すよ?
当たり前だよね
騎士くんが無能なのがいけないんだからさ
この子の騎士は来てないんだ。
…なぁに、その目。文句でもあるの?
なら、君のお姫様
[ 絶望の二択
主に奪われた生存。
…事の顛末だけを記す。
少女は二人共生き残ったが、
騎士の活躍によるものではない。
一人の少女が
その身を差し出すことによって、見逃された。
私はまた、何も出来なかった。 ]
[ その日から 王女は毎夜
悪夢に魘されるようになった
魘されても大丈夫だという彼女を
見ていられなかった。
私は王に全てを話した。
年若い少女が 身体を犠牲にすることを止められなかった
自分の力ではどう足掻いても 誰かが死んでいた
それでも
命を持っても償いきれないことをしたのだ、と。
王は言った。 ]
「 ──…忘れさせなさい。
増える罪は 私も共に背負おう 」
[ 人の記憶を操る禁術。
王女を蝕む破瓜の記憶を奪った。
彼女の数年の記憶までも、犠牲にして。
…それより現在に至るまで
僕は 奪った記憶による悪夢を 見続けている。 ]
[ 吐くような痛み 胸を突き刺す下卑た視線
許して
声が頭の中を木霊する
返してしまえば きっとこの
痛み
は消える
返せるはずがない
それが
罪
で 彼女の幸せになるのなら ]
[ 開かない扉に縋り着いた昼
誰にも話すことの出来ない記憶
相反する悩みの答えは
未だ 見つかっていない。 ]**
![](./img/jokamachi/62.png) | 家族であり、相棒でもある。 愛馬はかけがえのない存在に違いないですね。 [やや熱く語ってしまったが、 少年は話に乗ってくれたようだ。 >>130] 此方こそ有難うございます。 青を疾走するという表現も格好良いじゃないですか。 空を駆けるようになってから 景色の価値がよりわかるようになった気がしますね。 あれは誰も手にする事が出来ない宝石だと。 今まで空から多くの景色を見る機会がありましたが、 どれも、私の大切な宝物です。 (185) 2022/05/26(Thu) 20:34:59 |
![](./img/jokamachi/62.png) | 冒険の話は私も好きですよ……っと、 つい際限なく語ってしまいそうになりますね。 [彼は仕事中。これ以上引き留めるのも悪いだろう。 注文を受ける姿を見送った。 人に触れられない彼等は 恐らくペガサスに乗る事も叶わないのだろう。 そしてゴーストとなった彼は何処まで行けるのだろう。 顔には出さず、夢を語る彼の事を少しだけ寂しく思った。]* (186) 2022/05/26(Thu) 20:35:43 |
![](./img/jokamachi/62.png) | [皆の飲み物が揃った頃だったか。 キンウの提案に乗り >>168、グラスを片手に。] [共にグラスを鳴らし、笑顔で応えた。 店員の少年が拍手している姿も見える。 >>173 出逢ってから間もない奇妙な関係だが、 今は人もゴーストも同じ、この空間が温かく心地良い。]* (198) 2022/05/26(Thu) 20:57:01 |
| (a24) 2022/05/26(Thu) 21:00:22 |
命と天秤にかけても避けられない外出。
そう、セシリーだってわかっていたはずだ。
予想なんて、いくらでもつけられたはずだ。
覚悟の上だった、というの?
続く彼の身の上話を、私は聞いていた。
確かに、事前に船が沈むと伝えられていたら
そもそも乗らないって選択だってあったかもしれない。
でも、同時に思ってしまう。
それは先延ばしに過ぎないかもしれない。とか。
運命を覆した結果
更に大きな災厄が待っているのかもしれない、とか。
知らない方が幸せだった可能性とか。
どこまでも考えすぎてしまう。
変えた結果もたらされるものと
変えない結果を天秤にかけようとしてしまう。
![](./img/jokamachi/62.png) | [俺が"抱えているもの" いや、"抱えたもの"?
あの日の事は、今でも鮮明に覚えているよ。] (249) 2022/05/26(Thu) 23:44:14 |
── 続・あの日の話
──
[崖から足を滑らせ落ちた行商人一行の一人を
救助しようと現場に向かった俺は、
無事に目当ての人物を見つけた。
それは女性のように見えた。
長いブロンドの髪。
遠くから見てもわかりそうな濃い目のメイク。
大き目のネックレス、腕輪に指輪などの装飾品。
酒場の女性が着るような深紅のドレス。
胸元が大胆に開いたそれからは
逞しい胸板が見える。
肩を出したそのスタイルは、
よく見ると結構な幅があるように思う。
首元に目を移す。
なかなかの太さに喉仏が見えるような。
いや、これは────……
]
「ああ騎士様っ!助けにきてくれたのね!
あたし、すっごく怖かったの……。」
[口を開く。低音が響く。
あ、これ男性だな。
アリアから降り立ち、近くに駆け寄る。]
もう大丈夫ですよ。
怪我は無いですか?
……いえ、足を負傷しているようですね。
痛みはどうでしょうか。とりあえずは応急処置を。
仲間の皆さんは無事なので安心して下さい。
さぁ、ここから上がりましょう。
天馬に乗って一緒に───……
[少し、考えた。
目の前の人物は男性だと思われるが、
服装や口調はどちらかというと女性寄りである。
ならば女性対応をするべきなのか?
そして相手は足を怪我している。
踏み台化ではなく担ぎ上げるべきだろう。
触って、持ち上げ良いものかと伺いを立てる。]
「えっえっ……それじゃあ、あたし……
お姫様抱っこして貰うのが夢だったの!
」
[俺は夢を叶えた。
重くない?との問いかけに
羽のように軽いですよ
、と答えながら
岩のような重さを体験した。
寒くはないですか、と外套をかけて渡した。
落ちてしまわないように、彼女(?)を俺の体に
しっかりと紐で縛り付けた。
対応は何も間違えていなかった筈だ。
間違えては、いなかったのだが。
]
念のため、後ろからもしっかりと
私に掴まっていて下さい。
…………っ!?
いえ、あの、そこまで強く抱きつかれると
鎧が割れてしまうので、もう少しソフトに……。
「あたしの名前はロザリンド。
ねぇ白馬の騎士様、貴方の名前を教えてくれる?」
[ロザリンドは情報通だった。
次の日には家に御礼の手紙が届いた。
それに返事をして、そこで終わる縁の筈だったのに。]
「エアハート様って、
お父様が騎士でお母様が商人なんですって?
まるであたし達の関係みたいですね♡
馴れ初めってどうだったんですか?
もしかしてあたし達みたいな運命的な出会いだったかも。」
「エアハート様がアリアちゃんと一緒に食べられるように
人参のスコーンを作りました♡
あたしの事をもっと好きになってくれるようにって
おまじないをかけたので是非食べて下さいね。」
("もっと"とは??食べ物は粗末にしませんが
呪文の効果は無かったようです)
[じわじわと、攻め込んでくる。
ついに家にまでやってくるようになった。
"俺は恩人なだけ"そう言い聞かせて対応していたが、
同時に何か身の危険を感じていた。
────そしてついに来た。]
「エアハート様、あたし……
そろそろちゃんとした関係を持ちたいんです。
本当はエアハート様の方から
切り出して欲しかったのだけど
どうか、あたしとお付き合いして下さい。
」
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