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【人】 舞台役者 ヴィクトル─ 回想・影を照らす光 ─ [ 友の姿を見たのは何日ぶりだろう。 少なくとも一ヶ月、長ければ数ヶ月位は経過している筈。 「久しぶり」という言葉に違和感を覚える。 大学を卒業し、互いに別の道を歩むことになったが オフの日には定期的に会っていた。 こんなに会っていなかったのは、初めてかもしれない。 長期出張から帰還し、「久しぶり」に見た友の姿は 一層輝きを増し…………酷く眩しく見えた。 ──やはり、俺とつるむべき男では無い。 ] ……頑張り、努力した結果がこれだ。 ……今の俺は、一体何なんだろうな……? [ 居場所の出所に関しては想定内>>1:177。 返答を否定したい訳では無い。 気遣いで言ってくれたのだろうと、頭では理解出来ている。 ただ、底へと堕ちたこの心は、肯定の言葉を 素直に受け止められることすら出来なかった。 世界から取り残されたかのような静寂の地の中、 時が止まったままの男の心は ──── 未だ癒えず。] (0) 2019/04/15(Mon) 23:03:45 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル『そうか、残念だが仕方ない。 リーも仕事大変だろうからな。 俺もお前も同じ日に、ここ一番の大舞台とは。 互いに頑張ろうな。 帰ってきたら、どこかに食いに行こうぜ。 普段よりも贅沢な処にな。』 [ リーも着実に先を進んでいる。友の躍進が嬉しくない訳が無い。 この時は弾んだ声のまま、通話を切ったのだが。 この先起こる、残酷な現実を露にも知らぬ時のこと。 ] (/0) 2019/04/15(Mon) 23:03:49 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ 意識を取り戻したのは、あの日から数日後。 携帯電話に触れることが出来たのもその頃。 リーの着信や、アプリのメッセージが何通か届いていたが 既読のみ、返事をする気にはなれずにいた。 それにまだ出張期間中の筈だ。仕事の邪魔する訳にもいくまい。 という建前。報告することが怖かった。 後で報告すればいい。 出来るのか? この哀れな男の現実を。 リーが同僚の女団員から、執拗にアプローチを受けていたことは 知っていた。 「ねえ、お友達次はいつ来るの?」 「どの辺りに住んでいるの?」「趣味は?」 などと質問攻めにされたこともあった。 だが前者は冗談抜きで知らない、後者はプライベートにつき閉口。 常々対応に面倒さを感じていたが、肝心のリーも余りにも 興味が無さそうで、ある意味哀れんで見ていたのはある。 ──とはいっても、役者としての才能があるのは事実。 色々な意味で、彼女には嫉妬心のようなものを抱いていた。 後にリーから真実>>1:/11を聞けば、主役を持って行かれた 劣等感、迷惑を掛けた罪悪感に苛まれるが、 同時に苛立ち、不快感も隠せずにいただろう。] (/1) 2019/04/15(Mon) 23:03:56 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 今まで意地を張り、頑なに会おうとしなかったことが 嘘のように、お高く止まったプライドとやらは 砂のように音も立てず、地へと流れ堕ちた。 止め処なく落ちる雫を、差し出されたハンカチで拭うが 数秒で使い物にならなくなってしまう。 追い打ちを掛けるかの如く、耳に入る声>>1:178>>1:179>>1:180 には、時には頷き、時には首を振り 言葉を発する事無く聞いていた。 言葉を発せられる状態では無かった上、 ]たとえ発せられたとしても、 何を言えばいいのかが分からなかった。 最適解な言葉が分からないのでは無く、 純粋に、言葉が出なかった。 (1) 2019/04/15(Mon) 23:04:01 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ ただ、確実に感じ取れたことは。 ──背を包む 硬くも柔らかい腕が。 頭を埋めた先の 鼓動を感じる胸が。 この温もりが、離れて欲しく無いと。 自分を包み込んでくれることに、安堵を覚え 一条の救いの光が、微かに見えたような気がした。 何故、リーベルトがずっと眩しく見えていたのか。 今この瞬間、理由を全て理解できた気がした。 ] (2) 2019/04/15(Mon) 23:04:06 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 涙雨が止むまで、どれほどの時間が経過しただろう。 ぐちゃぐちゃになった顔は短時間で戻らないが、 やがて、幾らか話せるまで、落ち着くことが出来た。] ……ヴィクと、リー……勝利……か。 上手いこと言うな。流石だぜ。 [ 先程、呟いていた言葉が頭から離れない>>1:180。 先の舞台はリーが不在だったから失敗した訳では無いが、 次があれば、今度こそは再び足を運んで貰い ── 奴の為に、勝利を捧げることにしよう。 ]( ……はっ、また舞台に上がること考えちまってた。 昔からの夢、やっぱ簡単に諦められねぇな……。 ) [ 己の往生際の悪さが、ここにきて顔を出してきたようだ。] (3) 2019/04/15(Mon) 23:04:10 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 差し出された南瓜コロッケを受け取り食すが 奴がここに来て既に数時間が経過している。 当然ではあるが冷え切っていた。 温め直せば良いのだが、そのまま口にする。] ……ありがとう。うん、……やっぱ美味い。 [ 冷えた南瓜コロッケの味は、普段より数倍も美味に感じられ 腹だけでなく、心までも充満された気がした。] …………。本当に、ありがとう……。 [ この日は、リーが多忙であると知りながら、 結局長時間引き止めてしまった。 家を出る頃にはすっかり暗く──日付は変わってない筈だが、 もしかしたら変わっていたかもしれない。 きっと、今まで会えなかった分の反動と、 邪魔をしていたプライドが、消えてしまったこともあっただろう。] (4) 2019/04/15(Mon) 23:04:16 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル─ それから ─ [ 翌日、逃げるように離れた劇場を、数ヶ月ぶりに再び訪れ 団長、団員達の前で座り込み──頭を床に押し込んだ。] 先日から今日までずっと 身勝手な行動をして申し訳ありませんでした! 私は私を育てて下さった団長に、皆に、 何も恩返しが出来ていません。 むしろ、恩を仇で返す行為をしてしました。 ですから…… どうか一からやり直させてください! 何でもしますから! [ 頭を上げ、宣言し終えれば再び床へと付ける。 周囲のざわめきが聞こえるが、何を言われようが、 どう思われようが関係ない。 これは己にとってのけじめであり、一度全て捨て置いた故。 己の愚行を許容しただけでは無く 「いつでも戻って来るといい」と、居場所を残し、 様々な物品を差し入れ援助してくれた団長の為。 ] (5) 2019/04/15(Mon) 23:04:22 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 頭を丸刈り──にはしなかったが ここから、俺の第二の人生──裏方生活が始まった。 小道具作りに絵描き、楽器演奏、炊事洗濯、 一応 掃除。特に絵は昔から得意だった為、描くことも多かった。 皆の為に汗水垂らし、働き続けた裏方生活は数年間── ほんの少し前まで続いていた。 役者として汗水垂らし稽古に明け暮れていた数年、 遠ざかっていた基本の基本。 文字通りの一からのスタート。 ──やがて、舞台に再び上がる日が、 ]*遠くない未来に訪れるのだが、それはまたの話。 (6) 2019/04/15(Mon) 23:04:25 |
舞台役者 ヴィクトルは、メモを貼った。 (a0) 2019/04/15(Mon) 23:09:16 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル─ 少し前・車内にて ─ [ ラジオの音量が元に戻ると聞こえてきたのは、 俺にも聞き覚えのあった声だった>>1:222。 運転中なので飲料を口には含んでいなかったが、 同じように吹き出しそうになってしまう。] ……あいつも随分と元気そうだな。 ラジオにまで呼ばれるとは、随分と出世したものだな。 [ ゲストがリーの弟であることは知らなかった。 以前家族の話が出たが、リーの弟がどんな人物か、 名前すらも知らずにいる。 真面目な堅物か、一癖あるのか。 是非一度会ってみたいものだが。] (24) 2019/04/16(Tue) 2:17:15 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル[ 過去、リーからサバクンジャーの話を持ち掛けられた時は、 驚きはしたが、全くの予想外という程では無かった。 当時の俺は役者復帰前とはいえ、 メンタルもある程度持ち直していた時期。 裁判所の戦隊ものショーの出演依頼かと思っていた。 元舞台役者への依頼としては、特段珍しくは無いだろう。 俺自身の復帰の糧となるかもしれない、 さらに友の頼みとあらば、と快諾したのだが>>223 想像以上に多くの仲間が集結したことには驚いたものだ。 リーの人脈と人望を改めて思い知っていた。 エクスキュートブルーとは、サバクンジャーの頭脳にして 悪を挫く執行者 ─ EXECUTIONER ─ リーダーであるリーの右腕に相応しい色を誂えてくれた辺り、 ] 流石の人選だと頷き、満足だったのはここだけの話。 (25) 2019/04/16(Tue) 2:18:12 |
【人】 舞台役者 ヴィクトルぐっすり寝られたということは それだけ疲れてたってことだろう。良かったじゃないか。 ははっ、なら素直に受け取っておこう。 裏方人生、回り道の経験が生きたってことだ。 [ 運転を褒められて悪い気はしない。自然と表情も緩んでいた。 実際、地に堕ちてからの裏方人生は、 様々なことを見つめ直す良い機会だった。 トップを張る役者として上を目指せば目指す程 「当たり前」に用意されていた周囲の環境は、 全て仲間達の手によって用意されていた、という基本を 思い返すことが出来たのだから。] 冗談半分で言ったら、本当にその夢だったのか。 根に持ってたら此処には居ないし、 一緒に旅行なんて当然行ってないだろ? まぁ、話のネタには事欠かないとは思ってるさ。 [ 冗談めかしにやっと笑む。 徐々に己との思い出となれば、さらに表情は柔らかく。 ラブソングで「私達の出会いは奇跡で運命」的な歌詞が 出ることがあるが、俺達の出会い、そして今に至る現状を 考えれば、本当に奇跡だなと過去を振り返り──苦笑する。] (26) 2019/04/16(Tue) 2:18:24 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ 問題児の世話をすることになった初日。 相手の第一声>>1:/15を受け、穏便に対応するという心意気は 早くも諸共崩れ去った。] その忠犬に教えられる立場のお前は 犬以下ってことを認めるんだな? ──一応言っておく。 店長に鉄拳制裁の許可は既に得ている。 口で言っても聞かないなら、力ずくで教えないといけないからな? [ 勿論、最終手段という条件つきだが。 ──甘い! 俺の愛飲しているダブルクリームハニーキャラメルマキアート withチョココレクション程に甘い! クレームが増え、嫌がらせの電話まで増えた段階で>>1:225 既に最終段階に到達しているのだ。 対応に手と時間を取られているのはまぎれもない事実。 現に、俺も自らの仕事の時間を裂かれている。 ──当時の俺はまだ若く、青かった。 ] (/2) 2019/04/16(Tue) 2:18:40 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル────はあぁぁっ!!! [ ドンッ!!!! ] [ ガタガタ…ガサガサ……ササ……。 ] 何せ俺は犬だから、上手く教えられなかったらすまんな……? [ 壁が崩れる音が聞こえる。 壁ドン(物理)を挨拶代わりに。 こういうクソ生意気な奴は、力で服従させるのが良い。 なお、俺はまだこの男の正体を知らない。 ] (/3) 2019/04/16(Tue) 2:19:02 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル─ サービスエリア売店 ─ [ 蜜柑味のソフトクリームを先に買い、戻りを待っていると リーが買ってきたのは、随分可愛いソフトクリーム>>1:227。 劇団員の女性達が噂をしていたのを、横で見た記憶がある。] 随分と可愛らしいもの買ってきたんだな。 しかも嫁入りとは……っと。 [ 早速スプーンに載った、嫁入りおいりソフトが運ばれて来た。 冷えたクリームにパステルカラーのおいり。 おいりは見た目からラムネのようなものを想像したが、 どうやら”あられ”らしい。 リーが先に食うべきだろう、と思ったものの、運ばれた ものを拒否する理由は無い。それに食欲は常に旺盛な俺。 自然と口は開き、スプーンにぱくりと食いつく。] (27) 2019/04/16(Tue) 2:19:11 |
【人】 舞台役者 ヴィクトル……うめぇ。甘さもしつこく無くて良い感じだ。 だがな、俺に先に食わせてどうするんだよ。 俺いつもそんなに飢えてるように見えるか? [ 見えている、と言われたら否定できないが。 カラフルなスプーンが握られた手を上から掴み、 お返しとばかりにリーの口元へと運ぼう。 次には、俺が頼んだ蜜柑ソフトも差し出すことを忘れずに。 運ばれたものは口にしただろうか。どちらであれ 「クリームがついてるぞ」と理由を付け 完食後、顔を近づけ不意打ちがてら軽く唇を舐めようか。 クリームが付いてなくとも構わずにしているがな。 ] (28) 2019/04/16(Tue) 2:19:17 |
【人】 舞台役者 ヴィクトルよーし、じゃあ行くか! あと数時間もあれば着きそうか。 このまま俺が運転してもいいが、どうする? [ 暫く休憩を挟み、飲み物と軽食を購入し、 再びドライブを再開することに。 リーの車で移動していること、 (疲れて)よく眠っていた様子を見ていたので 引き続き俺が運転しようか申し出るが。 ──運転が上手い、と褒められたことが 単純に嬉しかったのも勿論ある。 次の運転は果たしてどちらになったやら。 もしリーが運転していたのなら、先程と同じように、 今度は助手席の俺が、途中で舟を漕いでいたことだろう。]** (29) 2019/04/16(Tue) 2:19:21 |
舞台役者 ヴィクトルは、メモを貼った。 (a2) 2019/04/16(Tue) 2:23:09 |
【独】 舞台役者 ヴィクトル/* あああ……ありがとう……ありがとう…… でも、胸ぐらつかまれて殴られて 「お前の覚悟はその程度だったのか!」と 言われてみたかったのもある……はぁはぁ() (-52) 2019/04/17(Wed) 1:18:51 |
【独】 舞台役者 ヴィクトル/* サバクンジャーメンバーって リーダーのリーと参謀にして右腕のヴィクの2人だけが襲撃能力持ち、ってのが面白いし、美味しかったんだよね と思い出す (※なお本人はリーにもぐもぐされた模様) (-89) 2019/04/17(Wed) 22:48:09 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ 最初は「問題児なんているわけないじゃんおおげさだなぁ。」 と思っていた。 だが、本当に存在していたのだ。しかも同じ大学の学生とか。 どうやら法学部の教授が、知人であるカフェの店長に 面倒を見て欲しい人物がいる、と送りつけらて来たらしい。 (※又聞きにつき、正確に表現されているとは限りません) 最初はおおげさだなぁと思っていた。(大事なことなので二度) いざご尊顔を拝見すると── 髪の色はグラデモヒカン、顔中ピアスだらけ等のDQNかと 思いきや何だか穏やかそう、且つ王子様然とした、 小柄な白皙の美青年だった。 取り違えがあったのかと疑った程に肩透かしだった。 しかし奴が来てからというものの……。 同僚も、社員も、やがては客も── 奴の噂を聞かぬ日は無くなるようになる。 ──主に、良くない方で。 (/11) 2019/04/18(Thu) 2:23:15 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ 俺は日により担当部署が違ったが、特に接客担当が多かった。 接客は嫌いでは無い。客との交流は楽しく「ありがとう」 「美味しかった」等、礼を言われると気分も良くなる。 常連の客には既に顔と名前を覚えられているもの。 このように人が繋がり、顔なじみが出来るのは嬉しい。 最初の方は奴とのシフトがずれていたので、 噂のアイツ程度の認識しか無かったのだが 「最近入ったあの金髪の男何なんだ? あっ兄ちゃんのことじゃない、もう少し背の低い、糸目の……」 次第に客から直接苦情を聞くようになり、 自然と警戒レベルも上昇してきた矢先、店長に泣きつかれることに >>1:163。 (/12) 2019/04/18(Thu) 2:23:21 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ 初めて話すまで、正直実感無かった。 この見た目だ。喋らなければ女はころっと騙されるだろう。 実際、アンケートやSNSでの人気も上昇していたらしい。 ──初めて話した結果がコレだった訳だがな!] 吠えさせるような事をしなきゃ何もしねぇよ。 自分で地雷ばら撒いておきながら 踏んだらお前が悪い、って言ってるようなものじゃないか。 [ まず論点がずれている。 この男とまともに話をするのは不可能だと秒で悟った。 だが自分のことならまだしも、己に良くし、 可愛がってくれている店長まで悪く言われれば、秒速で 左ストレートをお見舞いしたくなったが、ここは懸命に堪える。] はいはい優秀なお方が犬の下で働くなんて大変ですね??? 早くこの店を卒業して、あるべき場所に戻ればいかがですか〜? [ 堪えた結果嫌みったらしい敬語になってしまった。 駄目だ、このままでは俺の方が性格が曲がっちまう! だが間違いは言っていない。 店にとっても奴にとっても、居なくなるのが 一番多くの人間が幸せになれるだろう。] (/13) 2019/04/18(Thu) 2:23:29 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ ちなみに ダブルクリームハニーキャラメルマキアート とはwithチョココレクション キャラメルマキアートの上にホイップクリームと カスタードクリームがふわふわもこもこに盛られ、 その上に板チョコ、チョコスプレー、チョコチップ等が 所狭しと泳ぐ、甘党涙涙涙のデカ盛りである。 一般的には甘すぎる、飲みきれない、胸やけする、濃すぎる、 高い……等の評が多く、今では隠しメニューとなり 身を潜めてしまったので、実質俺専用メニューである。 煽られていたとしたら 「甘いな、店に貢献している俺は従業員価格で飲めるんだよ」 と返していただろう。 飲みたそうな反応をしていたならば、 「お前に飲めるのかぁ〜?」と訝しげに言いながらも、 結局は飲ませただろう。] (/14) 2019/04/18(Thu) 2:23:33 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ 実際、客足は伸びているのは事実。 アンケートを見せて貰った時 『レーナルトさんとカーライルさんに挟まれて写真撮影したいです♡』 『お二人が一緒にいるところ、もっと見たいです♡』 といった、戦慄の文面まで見てしまったことがある。 誰も居ない間に捨てておいた、と思ったら1通だけじゃないという。 大量に捨てると不正がばれるだろう、と 結局捨てることはと諦めた。 クレームを無視すれば良いといっても、実際に 「聞く」時間が搾取されること。 大概クレーマーは話が長い。勝手に切る訳にもいかない。 罰金をふんだくれて消えても、その処理にやはり時間がかかる。 要は机上の空論ばかり並べられても無駄だということ。 社会を知らない学生が理想を頭でっかちに並べただけということ。] (/15) 2019/04/18(Thu) 2:23:38 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ 途中で我慢出来ず、頬横数センチの間隙を縫い 壁を殴りつけてしまったが。] ( ……っと、少し調整ミスしたか。 ) [ 壁に罅を入れる予定は無かった。 どうやら想像以上に感情的になっていたらしい。 これならば正面で寸止めにしておいても良かったか。] 今更店の心配をしてるのか? そもそもの理由は大体誰なんだろうな? [ だが、威嚇の効果はあったようだ。 お高く気取り済ました奴の表情が、眸が──見えた。 奴の 開かれし赤紫 と、己のコーンフラワーブルー ──── 一瞬目が合えば、言葉を失う。 美しいき赤紫に一瞬魅入られたと同時に──どこか人間離れした、 妖しさのようなものが、漂っていた気がした。 何じっと見てるんですか、と嫌味が来るかと思いきや 奴も俺の顔をじっと見ていた>>/9ので、開き直り 堂々と相手の目を見ることにした。 (/16) 2019/04/18(Thu) 2:23:45 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ ちなみに壁ドン(物理)は今でもやって欲しければやるぞ??? 俺はリーの望むことなら何でもするからな。 遠慮する仲じゃないだろう???] (/17) 2019/04/18(Thu) 2:23:49 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ こうして俺先輩(年下)がリーベルト後輩(年上)に 指導することになったのだが。 流石に奴でも、一日中嫌味や毒を言い続けていることも 無かった筈(恐らく)。 店中で共に歩き、行動している姿を見れば 何人もの女性客が立ち止まり、俺らの方を見ていた気がした。 見せ物じゃないんだぞ、と思いながらも大事な客。 迷惑を掛けていない段階では追い出せない。 とはいいながらも、通路や入り口を塞いでいた客には 「少し移動してもらえますか?」 と店員営業スマイルで。モー○のように道がすらりと開いたのは気分が良かった。 客の前では丁寧に対応を、幸せに過ごしてもらい、 帰ってもらうのが一番大事だと精神論も説いていたが。 果たして効果はあったのだろうか。] (/18) 2019/04/18(Thu) 2:31:36 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル[ それからどれくらいの月日が経過しただろうか。 表には出ず、裏の事務室でパソコン作業をしていた時のこと。 ついこの前、リーベルトに泣かされていた人が辞め、 今や事務作業の人手も足りなくなってしまった。 ので、今は交代で事務室作業を行うようになっていたのだが── ] 「レーナルトさん! 来て下さい!」 [ バイトの女子高生が事務室へと駆け込んで来た。 何が起こったのかと思い慌ててついて行くと、 そこには客と揉めているリーベルトの姿。 相手は年配の男性、リーの見た目補正が通用しない層だ。 何が起こったのかは途中で女子高生に聞いておいたが。 リーと客を引き離し、客の方を向いて── ] (/19) 2019/04/18(Thu) 2:31:40 |
【教】 舞台役者 ヴィクトル申し訳ございません。彼は私の後輩ですので 全責任は私にあります。 [ 頭を深々と下げ、満足しないようならば床を頭に付けて。 相手が飽きるまで満足するまで、刺激しないよう、 じっと話を聞き続けた。 もし何故そんなことをした、と聞かれたならば。 「店が客を一番に扱うのは当然のこと」と答えるだろうし、 モンスター客なら毅然とした態度で追い返すが 「今回はそうでは無かった。だから非は此方にある。」と答えよう。 ま、今回ばかりは面倒な客に絡まれて難儀だったな。 すっかり遅くなった。時間だから早く帰って休んでおけよ。 [ 今回はある程度の同情もあり、特に責めることもなく踵を返す。 此方はまだ業務が残っている。 帰れる時には早く帰っておけ、との先輩の命令だ。 この後、少しずつだが普通に喋れるようになってたいのだろうか。]** (/20) 2019/04/18(Thu) 2:31:43 |
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