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【雲】 かみさま 尊龍―― むかしむかしのおもいで ―― [お菊、お菊、可愛い私の巫女。 遠く昔、まだ私の神の力がもっと強かった頃。 この里に私の神社があった頃。 お前は甲斐甲斐しく私に尽くしてくれたね。 時に星を詠み、時に雨を乞い、時に美しい祝詞を捧ぐ。 でも、そんなお前とも最期の時だ。 人間の生というのはなんと短いものだろうね。 最期だというのに――、 ああ、とても幸せそうな顔でお前は笑う] 大丈夫だよ、お菊。私の可愛い子。 眠りにつくまでそばにいよう。 [最期のその身に寄り添い頭を撫でよう。 お菊の霊力なら私の姿もよく見えように] (D0) 2020/09/12(Sat) 16:46:14 |
【雲】 かみさま 尊龍……――――、うん……? 今、なんと言ったかな? [今わの際のお菊が何か言った気がしたが。 よく聞こえずに首を傾げる。 もう口を動かす事すらままならぬのだろう。 せめてその動かぬ指先に手を触れよう。 薄っすらと開く瞳に己の姿を映そう。 そうして、次の言葉は聞き洩らす事がないように] ……ふふっ、お菊は心配性だな。 [よりにもよって、己ではなく神の心配とは! 本当に面白い娘だと思った。 だからこその、神に仕える巫女なのだとも] (D1) 2020/09/12(Sat) 16:47:05 |
【雲】 かみさま 尊龍[だからこそ、 だからこそ、 愛おしく、別れが惜しいと強く思った。 他の人間への普遍の庇護と慈愛とはまた違う。 ”それ”がなんの想いか、よく分からなかったが] (D2) 2020/09/12(Sat) 16:47:26 |
【雲】 かみさま 尊龍[花を咲かせましょうと、お菊は言った。 黄色くて愛らしい花を。 自分の名前と同じ可憐な花を。 私の周りに咲かせてくれるのだと言うのだ。 きゅっとお菊の手を握り、最期の別れを] ありがとう、お菊。お前の事は忘れないよ。 輪廻が巡ればまた会う日も来るかもしれない。 姿形が変わろうと、 私はお前の魂の輝きを覚えているよ。 そうしてお前をきっと見守り続けていよう。 [いつか巡り合うその時まで、しばしの別れ。 私は変わらずここにいよう。 お前が咲かせた野菊と共に――。*] (D3) 2020/09/12(Sat) 16:48:01 |
【秘】 かみさま 尊龍 → 月森 瑛莉咲[お菊の今際の際に囁く言の葉] もし、お前が生まれ変わりまたここに辿り着けたなら。 ――その時は私の嫁にしてやらん事もない。 [これでも私はかの偉大な九頭龍大神様の小間使いなのだ。 神の眷属の嫁とはすごい事なのだぞ、と。 初めて芽生えた想いは淡く。 優しく優しく、お菊の小指に小指を絡めて約束を。*] (-5) 2020/09/12(Sat) 16:48:33 |
【秘】 かみさま 尊龍 → 月森 瑛莉咲のう、お菊。 ――……いや、今はエリサと言ったか。 [ふわりと薫る雨の名残風に、 かつて雨を呼ぶ龍神であったモノが囁いた。 神託も受け取れぬ今のエリサには聞こえぬだろう。 そんな神の声が雨に乗る] (-6) 2020/09/12(Sat) 16:49:54 |
【人】 かみさま 尊龍[この道で狼藉を働こうと思う不届き者はいないだろう。 弱ったとはいえ未だ神の身。 己を信仰する信者の加護くらいはできる。>>0:119 エリサの毎日の参拝も。 無事に帰路につきますようにと常に加護をつけてある。 だから安心して来て、話して、好きなだけいておくれ。 ――もう昔のような力はないが。 お前を幸せにしてやれるほどの加護も与えられぬが 供えられた花を犬の鼻ですんすんして信心を貰う。>>0:120 人の信心さえあれば供え物はなんでも好ましい。 菓子に虫が集るのも、食えはしないが虫の信心が集まり良いものだ。 微々たるものだが。 犬の姿の時にエリサの食い物の供え物を速攻で食った時もあっただろうか? だからか、最近は花の供え物が多い気がした] (19) 2020/09/12(Sat) 16:50:22 |
【人】 かみさま 尊龍[そうして聞くのは、エリサの”彼氏”の話だ。>>0:121] おんおんっ! ぐぅー…ぉんおんっ! (*:犬語訳) 『まったく、エリサを無碍にするなど罰当たりな男だ。 そんな男エリサから捨ててやるのがよかろう! 安心しろ、 お前はその”都会の女”よりよほど可愛らしいぞ』 [私は犬の身で鳴いて話を聞いてやり。 私が好きだと言うエリサに「知っておる」とでも言いたげにわんこスマイルを見せた後。>>0:122] くぅーん……? (*:犬語訳) 『「かみさまを見た事ある?」なんて、面妖な! 己で己に会うなど、できるわけもなかろう』 [質問には小首を傾げて唸って見せれば空はぽつぽつ雨模様] (20) 2020/09/12(Sat) 16:51:23 |
【人】 かみさま 尊龍[エリサが拾いに来るのを待ってもいい、が。 この辺に偶に来る”お巡りさん”に拾われては大変だ。 ――しょうがない、届けに行ってやろう。 私は犬の姿で髪留めを咥え……、ようとして、 いや、咥えてもいいが、 そうすると犬の唾液でべたべたになるな。 べたべたなのは嫌だろう。 と、そう思い――] ……少しなら問題なかろう。 [ぽふっと神様パワーを使い、人間の青年の姿に変わる。 そうして赤い髪留めを拾い上げた] (22) 2020/09/12(Sat) 16:52:33 |
【人】 かみさま 尊龍―― 祠からエリサの家まで ―― [雨の中、久しぶりの人間の姿で私は歩く。 雨でも濡れぬ美しい私の羽衣。 近寄れば違和感を感じても、ここに人は少なかろう。 里は昔よりも変わってしまった。 道は田畑の畦道ばかりではなく、灰色の硬い道もある。 変な灰色の柱や黒い変な線も所々にある。 たまにとても速い鉄の塊が道を走ってくる。 愛し子の縁を辿るかつて歩いた里の道。 人間の世の移り変わりは雨雲よりも早いものだなぁ。 そんなような和歌を一句読みつつ。 空を見上げれば謎の鉄の鳥が一羽飛んで行った。 まったくもって、不思議なものだ] (23) 2020/09/12(Sat) 16:55:27 |
【人】 かみさま 尊龍[そんな感想を抱きながら、 ”チャリンコ”で79分の道をのんびり徒歩で歩く。 家の場所など既に把握済みだ。 なんせ、私は神様なのだから!当然なのだ! ”すとーかー”ではないぞ!”すとーかー”では! エリサの家に着く頃にはもう夜も更けた頃か。 人間達は寝静まっている時間だと思う。 好都合と思えば、エリサの家の玄関ドアの前に赤い髪留めを置いていこう] …………。 [髪留めと共に、祠の周りに咲いていた野菊も添えて。 そうして私はそのまま用事を済ませた、と。 くるりと踵を返して祠へ帰ろうとまた長い夜道を歩き出すだろう。**] (24) 2020/09/12(Sat) 16:56:19 |
かみさま 尊龍は、メモを貼った。 (a4) 2020/09/12(Sat) 17:05:43 |
【雲】 かみさま 尊龍[そして私も、お前を忘れる事がないように。 例えこの地がなくなろうとも、私はここに。 お前の最期の祝いが欲しい。 お前の最期の呪いが欲しい。 私をこの地に留める……、愛が欲しい*] (D11) 2020/09/13(Sun) 3:22:07 |
【秘】 巫女の記憶 月森 瑛莉咲 → かみさま 尊龍[ もう開かないまなこで、 からになった身体で、 決して紡ぐことの叶わなかった、ことば。 ] (-32) 2020/09/13(Sun) 7:36:51 |
【秘】 巫女の記憶 月森 瑛莉咲 → かみさま 尊龍――はい。 待っていて下さい。 いつか必ず、私はあなた様の元へ帰って参ります。 その時は、あなた様の名を呼ばせて下さい。 ――私を、あなた様、の、 (-33) 2020/09/13(Sun) 7:39:16 |
【秘】 巫女の記憶 月森 瑛莉咲 → かみさま 尊龍[ あなた様へ捧げるものは 一番幸せそうに笑う女の最期の微笑み。 例えこの声が、想いが、届くことが無いとしても。 せめて、 絡めた小指にほんの僅か込めることができた力が どうかあなた様へ伝わりますように **] (-34) 2020/09/13(Sun) 7:40:30 |
【人】 かみさま 尊龍[赤い髪留めを届けた後は何事もなく祠へ帰り。 また犬の体に戻ってごろんと明け方まで眠っていよう。 そうしていれば、朝も早くからエリサがやって来た。 私は犬の体を起こしてわんと挨拶] わんわんっ [こんな朝早くからどうした? なんて犬語で聞きつつ、供え物をくれるなら喜んでばぐっといただこう。 はぐはぐと咀嚼しているとエリサが眠そうな目で私をわしゃわしゃ撫でてくる。 私は撫でられるままにエリサを見ていた] (89) 2020/09/13(Sun) 14:42:04 |
【人】 かみさま 尊龍[そうしていると、エリサが祠に向かって話しかけてくれる。 何々、死ぬかも、だと!?] くぅーん……、くぉーん……? [なぜだエリサ、昨日まであんなに元気だったじゃないか。 まさか、何かの呪いか? いや、そんな気配はない。なら、どうして……。 犬の私は心配げにエリサの周りをくるくる回って鳴いてみせては、労るように手や頬を舐めてやったりもした。 死ぬな、エリサ。お前はまだ若い。 顔色だって良いし健康そうじゃないか。 死ぬな死ぬな、死ぬと私はすごく悲しい!] (90) 2020/09/13(Sun) 14:42:40 |
【人】 かみさま 尊龍[やがてこてんと地面に横たわるエリサ。 まさか、ここで死んでしまうのか? はらはらと近寄るも、どうやら眠るだけのよう。穏やかな寝息にほっと一安心。 (寝る前になにやら妙なまじないを口にしていたが、昨今の人間の作法なのだろうか?) なんにせよ、ひとまず元気そうで良かった。 私が昔ほどの力があれば、エリサの言うその心臓の患いも治せたやもしれぬのにと思うと、やはり、今の己の無力さを痛感する] ……せめて、夢見は安らかであるように。 [ぽふりと犬の姿から人の姿になり、眠るエリサに膝枕をしてやろう。 さらさらと髪を撫でてその身の健やかなる事を祈ろう。 これからもエリサが健やかであるように、幸せであるように祝いを授けよう] (91) 2020/09/13(Sun) 14:43:09 |
【人】 かみさま 尊龍[そうして、エリサが目を覚ますまで人の姿のままそばに……、 と、思っていたが。 人間の感覚で10分?くらいで、エリサの持つ謎の道具が大きな音を鳴らし始めた] っ……!? [私はその音に驚いてぽふりと人から犬の姿に戻り、落ち着きなく妙な音がする謎の道具を犬の鼻でくんくんしたり、前脚でてしてししたりして音が止められないかと格闘しだした。**] (92) 2020/09/13(Sun) 14:43:45 |
【人】 かみさま 尊龍[寝ぼけ眼のエリサが眠り。 私は労わるように膝枕をして頭を撫でよう] ……エリサ。 [夢心地にこちらに伸ばされる手を振り払う事もなく。 その手が髪に触れれば柔く目を細めて微笑もう。 愛し気に名を呼んで、エリサの頭を撫でて――] (131) 2020/09/13(Sun) 22:45:29 |
【人】 かみさま 尊龍[と、思うが。 謎の道具が出す音に驚き、人から犬へと姿を変える。 慌てたせいでエリサが地面に勢いよく頭をぶつけた。 すまぬ、すまぬと思いつつ] ぐうぅー…… [謎の道具の出す音をエリサが止めて一安心。 しかし、謎の道具への警戒心で短く唸った。 なんだこの道具は。 安眠を妨げる妙な道具だ。 エリサは何故こんなものを持っているのだろう? 人間の考える事はよく分からんな] (132) 2020/09/13(Sun) 22:45:54 |
【人】 かみさま 尊龍[謎の道具に目を奪われていれば、 エリサは一緒にいていいかと聞いてくる。 もちろん!好きなだけいるといい。 ……と、鳴きかけるがどうやらダメらしい] くぅーん……? ……おんっ! [そういえば、エリサは”大学”に行っていたのだ。 そこで”絵本作家”になる勉強をしているのだ。 だからサボりはよくない。 ――と、こういう事情なのだろう。 名残惜しいがエリサにも人間の生活がある。 むしろ、人として生きていく為には通らねばならぬ道だ] (133) 2020/09/13(Sun) 22:46:12 |
【人】 かみさま 尊龍……おんっ! [またねと走り出すその背に送り出すように一声鳴く。 寂しいと思う、とてもとても。幾星霜ほども。 やがてお前は私を忘れ、 人の世を生きる道を選ぶやもしれぬ。 祠への参拝もいずれ無くなるかもしれぬ。 だがそれでも――、 エリセには自由に生きて、選んで欲しいのだ。 だから私は常にここからお前を見守り護り続けよう] (134) 2020/09/13(Sun) 22:46:40 |
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