【教】 裁判官 リーベルトいえ、疲れては―― ……ううん。やっぱり、疲れました。 ヴィクの言うとおり、 明日出来ることは明日に回すことにします。 [ダブルベッドを既に我が物顔で占領している、主の元へと向かう。 スイートルームの名に相応しい、キングサイズの高級ベッド。 遠目で見ても、生きとし生けるもの全てを優しく包み込んでしまえそうな柔らかさが伝わってくる。 そんなベッドにも、彼は違和感なく馴染んでしまっていた。 傍に腰を下ろし、身体を捻り、寝転んでいるヴィクを暫し眺めてから、彼の耳脇すぐのシーツにとすっと手をついた。 壁はベッドに、立場は逆になっているけれど。 道中の思い出話が懐かしくて楽しかったから、いつか>>2:/3のお返しをしてみようと。 そのまま押し倒すような形で覆い被さり、見下ろす。] ――お待たせしました。 そろそろ腹が減って来たんじゃないですか。 [頬を撫で、距離を詰めて蒼の瞳を覗き込んだ。 そうして彼が何事かを言うより先に、額に掛かった前髪を払いのけて、額に唇で触れた。] (/31) 2019/04/25(Thu) 2:37:00 |