【妖】 武藤景虎うん……、オレも好き。 柚樹がオレのものになったみたいで興奮する。 [どんな繋がり方でも好きなのは知っているし、自分自身そうなのだけど。 柚樹を自分の所有物や雌として扱うようなそういう動物的な感覚で求めてしまうことに自己嫌悪があって、ベッドの上であっても後ろから抱くようなことはあまりしようとしなかったのは少し前までの話だ。 オレ以外には許さないのも知っているから嬉しいのもあるし、オレも柚樹以外とするつもりはこの先もない。 お互いに匂いや味が好きだとか興奮するとか、やっぱり動物みたいな気しかしないけれど、腰を突き出されて開いた脚の間に唇を寄せた先、溢れてくる蜜や雌の香りに脳が眩んだ。 意志を持っていそうに開閉する陰唇に吸い寄せられるように舌を差し入れて。 もっと深くへと誘うような内壁の動きに応えるつもりで指を押し込んでも、足りないと訴えて締め付けてくる様子に気づけば此方の雄も再び熱く張り詰めていた。 いっぱいして?とは口で言われずともそう感じていたけれど、なんて。 でも、もっと欲しいものがあるのはとうに伝わってはいたから。] ($75) 2023/03/10(Fri) 10:14:45 |