人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【魂】 口に金貨を ルチアーノ

「エル」

だけど自分は貴方には優しく語りかけてやる。
もうきっとその心はボロボロで、自分が何もせずとも傷だらけ。

「この世に死んで良い人間なんて早々いない。
 奴のことは本当に
わからない
、だから。
 こうして彼のものが残ってたことも、運が良かったと思ってくれ」

いつか、彼の罪というものが誰かに提示されるのであれば。
俺だってそれを知りたいぐらいだ、この事件で本当に罪を犯していたものがどれぐらいいたのか。
彼は本当に私刑ではなかったのか、証明できたものはいたのか。

ただ唯一わかることは。

「ただ、そうだな。
 間違えたんじゃないか」

その方法を。信じるものを。取るべき行動を。
何かを間違えた、殺されてしまった理由なんてきっとそれだけ。


「…………。エルが無事で良かった! 心配したんだ。
 俺はお前まで居なくなっていたらどうしようかと」

あなたの背に手を回し抱きしめれば、穏やかにリズム良く宥めるように動かして。
そうして何度も何度でも、優しいあなたの幼馴染は嘯いた。
(_9) toumi_ 2023/10/01(Sun) 0:31:44