人狼物語 三日月国

246 幾星霜のメモワール


【墓】 仕立て屋 エリー

「今日は三人か」

掲示を見て、くるりと踵を返す。
普段と比べて、いくらか胸元が膨らんでいるが……
肩口から見える包帯からして、傷口を布で覆っているから膨らんでいるのが容易に想像できるだろう。

そうして歩いていると、ふと見知った人影をいくつか見つけた。

「あれはプリシラと……カリナか」

空を見上げて、ベンチに視線を降ろして。
普段の明るさはどこへいったのか。無気力そうにぽつりとこぼした。
(+3) akoris 2024/02/08(Thu) 21:57:59