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人狼物語 三日月国

132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】


【墓】 規律 ユス

>>4:+27 薬局

 沢山の色が混ざった笑みを見る。
 やはり自分と違うと思った。他人に寄り添える、名残さえも大切にしてくれる人。

「……。寂しいという気持ちは分かりませんが」

 馬鹿正直に答えながら無色透明な硝子にも似た眼差しを向ける。痕跡に触れても、自分の心に降ってくるのはただの事実だけだった。

「全部綺麗にしてしまったらわからなくなるという点は同意します。
 何もかも元通りになってしまえば、生きている者は今まで通り何事もなくその場を生きた証で上塗りし続ける。事情を知らない人間からすれば存在していないもほぼ同然。その人の人らしさなどどこにも無い。
 存在していないものに何かを思うことなど、出来ませんから」

 滔々と語ったのち「喋りすぎましたね」とモップの柄を握り直し、掃除を始めるべく踵を返した。
(+3) もちぱい 2022/03/05(Sat) 14:01:19