【墓】 檻の中の華 ナフ「……こうなるなら、コミュニケーションくらいは取っておくべきだったな」 仮面を付けた、もう一人の"従業員候補"に顔を向ける。 その声は、その容姿は。見覚えがあったから。 露わになった身体を隠す事はしなかった。 それが今求められている動作ではない事を、青年は理解していた。 一方で、淫猥な玩具や衣装に興味を示さなかった。そういった物には疎かったからだ。 膝を蹴られ、床に膝をぶつけると その端正な顔が痛みに歪む。 「……おれは、毒の類が…あまり効かない。そういう体に、なっている。他の方法を、取った方が…楽しめるんじゃないか」 (+3) 2021/07/04(Sun) 0:31:01 |