人狼物語 三日月国

139 【身内】花咲く日、蜜の香りと踊る【RP村】


【墓】 物書き ラサルハグ

>>2:62 ミン

「どういたしまして。ただ…私も口が上手くないものでな。
 …心底思った事を、言っているだけさ」

ひとの笑顔には多くの種類がある。
この長くない会話で彼女が見せてくれた笑顔の、どれとも異なるそれの意味を、流石に全て察する事は叶わない。

ただ、恐らく確かだろうのは、きっと彼女はそうそう嘘をつかないだろうこと。

「……あまり手放しに褒めないで頂きたい。
 図に乗ってしまう。…彼奴も、私もな。
 …まあ、この祭りのこと、貴公の言葉。励まされたこと。
 手紙にでも書いて…送ってやるとするかな」

しれっとなぞる口振りは冗談めかして、彼女の逃げ道を用意した。
このタイミングでの涙は、きっと本意ではないだろうから。


「……贅沢。…作家として立派になれば、或いは?
 そうだとしても…きっと私は、変われない。
 またこうして、貴公と話す事が出来れば…良いと思う。
 ……来年でも、いつであっても」

長く続く未来。ほかでもない貴女がそう言った。
(+6) 2022/03/25(Fri) 0:02:33