【墓】 アマミ[彼女から微かに感じる警戒心は皮肉なことにどこか懐かしげのあるものだった。 あのころはどちらかと言えばアマミの方が彼女を警戒している節があったのは否めないが、それから今に至るまでの軌跡を彼女は丸ごと取り上げられたことになる。 まるであの島でのクラヴィーアとの出来事をなぞるように、アマミはお面を外して。] ごきげんよう。 ...さぁね。俺は君の記憶を取り戻すために 手伝い役としてここに連れてこられたようだ。 有り体にいえば、君に巻き込まれたと言うべきか。 [状況整理のために改めて鍵を探せば記憶が戻ることなどを伝えた後、行こうかと声をかけるが彼女はどう答えただろうか。 警戒心が少しでも薄まればいいとは思うが、それが難しいのは人嫌いのアマミが何より分かっていた。]* (+9) 2021/04/03(Sat) 19:04:18 |