人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【墓】 新芽 テオドロ

>>6 フィオレ

「この……常軌を逸するほどの物好きめ」

向こうもそう言っているだろうに。
最初から、それは示され続けていたのに。
それでも聞いてしまったなんて、焼きが回ったのだろうか。

「あの時も、今も、俺は変わっていません。
 あんたに対してさほど思入れはない。
 全部、全て、そっちが勝手にやってるだけのこと」

「それでも、貰ってしまったものは……
 少しは返さないといけないだろう。

 路辺でただただ静かに咲いていたらよかったのに」

負け惜しみのように告げて、
それから大口を開けて、差し込まれたサンドイッチを齧る。
咀嚼している間も拗ねたような表情を見せていて。

「あんたは花の内の例外です。
 俺がただ一つ愛さない、押し付けがましい毒の花」

「それでも枯れるまでは面倒を見なくてはならない。
 本当に───難儀なことだ」
(+12) backador 2023/09/24(Sun) 2:38:08