【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+18 >>+19 >>+20 闇谷 貴方がベルトを外し、ファスナーを下ろす間。 少年は落ちていた鞄から、潤滑剤を引っ張り出していた。鞄の中から冷たいレンズが顔を出す。元々電源を入れたままだったのか、それとも落とした拍子に入ったのかはわからない。 「ぜんぶ、」 少しでも早く昂りを収めたい。ここが廊下であることなど、忘れていた。 潤滑剤の蓋を開ければ、貴方の下着とズボンの上に中身を垂らした。蓋を開けたままの容器が床に落ちる。 液体が衣服に染みていく様子を、数秒眺めていた。 ……こうすれば自ら脱ぐのではないだろうかと、熱に浮かされた頭で考えた。 自分の力では貴方の腰を持ち上げ、服を脱がすことは難しいから。 「脱いで」 「……ねぇ、」 身体を乗り出し、耳元で囁いた。抑揚には苛立ちと焦燥がはっきりと滲んでいる。 粘つく貴方の下腹部をなぞり、指で僅かに押した。 この内側に、早く入りたい。 (+21) 2021/09/22(Wed) 17:08:57 |