人狼物語 三日月国

203 三月うさぎの不思議なテーブル


【墓】 グルメライター ヤワタ


 
は?!
 え。


[だが、母の日のエピソードは、それよりもなお悲しい記憶だった。>>+18
堪え切れずに険のある声が零れ、聞いた内容を反芻した。

彼女がお菓子を作るのに勇気が必要だった理由。
技術的に全く問題がないのに、「迷惑」と口にして恐れてしまう理由。

 (なんだそれ。なんだよ。)

荒れましたね、なんてさらっと言う彼女の笑顔がいつも通りで、「数年」を折り畳むことにした彼女の苦労を思う。
生まれ変わるつもりで白うさぎとなって、たくさんの料理で人を笑顔にしながら、彼女はずっと高校1年生の自分を背負っていたのだ。>>+19]


 っ、


[僕は、と思わず口を挟みそうになったが話はまだ終わっていなかった。>>+20
彼女が「恨んでいない」と言ったところで自分はもう今後彼女の母親を許せはしない。

「いつかもし」なんて聞いたら、そのポジションは自分にと身を乗り出して、今度は間違いようのない言葉で自分の想いを告げようとした。
恐る恐る見上げてくる瞳を見つめて口を開きかけ、]
(+28) Ellie 2023/03/07(Tue) 17:57:54