【墓】 1年生 朝霞 純>>+29 [それと同時に頭の中に巡るのは大して接点もなかった人間に、それでも親切に振る舞う小泉さんの姿。 >>0:288 集合写真の時に場所を替わってくれたこと。 >>0:253 パンを買いに来てくれと言われたこと。 >>0:537 香坂さんと一緒にパン屋に行くと約束したこと。 >>4:379 アレルギーに配慮してくれたこと。 >>0:549 そして直前に別れてしまったこと。 あの時、別れていなければ、ともすれば小泉さんは命があったのかもしれない。 誰一人、欠けることはなかったのかもしれない。 小泉さんを犠牲に願ったことは後悔しないと決めた、赦しも乞わないと。 だから、こんなことを考えても意味はないし、考えてはいけないことだと思う。 それでもふと、脳裏に過った。 私は、工藤さんの方を見る。>>+10 工藤さんが仲良くしたいと教えてくれたのは、彼なりの気にかけてやってくれというメッセージなのだと受け取って。>>4:366 そして私もまた、彼女の人生に付き合うと決めたから。] 工藤さん… [その先の言葉は出なかった、ただ私は彼女の背をそっと撫でた。あの時と同じように。>>4:4 今はそれしか、出来ないから。] (+30) 2022/09/14(Wed) 8:31:44 |