【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+31 闇谷 「────ッ!」 一部だけを切り取れば、甘えるような仕草だ。その実、腹の中に欲を放っていた。 ふう、と貴方の胸に息を吹き込んだ。その吐息はまだ熱い。 「ん、……」 吐精したにも関わらず、自身は未だ硬いままだった。 抜かないと。 そんな意思とは裏腹に、腰が揺れた。奥で吐き出した精を擦り込むように。 するとようやく少し収まった気がして、腰を引き始める。 結合部から水音が響く。引き抜こうとする度に、温かい内壁が敏感な箇所を撫でた。 「……、」 あと少しで抜けてしまう。 そう思うと、どうしても消えない寂しさが背中を押した。 「ごめ、……っ!」 霞む視界の中。 ──再び、貴方を貫いた。 自身の快楽だけを追い求める、思い遣りなどほんの少しもない、獣のような交わりは終わらない。 (+32) 2021/09/23(Thu) 15:57:34 |