【墓】 7734 迷彩 リョウ>>+33 闇谷 揺れる視界の中で拒絶を聞いた。 当たり前だ。 彼には想い人がいるのだから。 自分はそれを知っていて、 応援する気持ちさえあるのに。 どうしてこんな、人の気持ちを踏み躙るようなことをしているのだろう? 「……っ、ごめん、ぁ、ごめん、ごめんなさ、」 謝罪を繰り返す間も、責め立てる動きは緩まない。 押し返そうとする腕を掴み、自重で押さえ込む。 どうすれば抵抗する人間を組み敷けるのかは知っていた。かつて、襖の隙間から何度も見たのだから。 「ぅう、ぁ、……ッふ、うぇ……」 顔をぐしゃぐしゃにして、大粒の涙を零して、ひたすらに欲を追い求める。 早く、早く、終わってしまえ。 意図的に抽出を強め、残る熱を焚き付けた。 肉壁が収縮する箇所を、何度だって無遠慮に穿つ。 「…………ッあ!」 全身が大きく脈打った。 自分が再び達したことを、すぐには気付けなかった。 (+34) 2021/09/23(Thu) 18:00:41 |