鏡沼
なるほどこれが夢女子垂涎のシチュエーション、壁ドン。
確かに胸が高鳴るね。恐怖で。
「何を…… 話せば……。
ぼくを………… 異能…………?」
しかもやっぱり異能の話じゃないか。
これあれじゃない? 全部口を割らされた後に、このことを黙っていてほしければ……みたいにさあ! みたいにさああ!!
いやそんなことないか。(テンション↓)
おかしな連中だらけなこの学校だけど、さすがにまともな人間もそれなりには……いる……はず……
わざわざぼくを追いかけるような人間がまともか??(テンション↓↓↓)
もうだめだ。おしまいだ。
「…………なんでも………… 話します…………
助けて………… ください…………」
近くでまた悲鳴が聞こえた。
ぼくのせいじゃない。そう信じるしかない。