【墓】 3年生 武藤景虎──現実・病院── [LINEを返した後、スマホを弄るついでカメラロールを確認するとあの時昼に三人で食べたオムライスやパフェなどが写っている。] ………、また食べに行けると良いな。 [三人で。行けるのだろうか。 くっきーとのLINEはレストラン前の待ち合わせの時が最後になっていて。 そこにあの時の写真を立て続けに送る。] あの壊れかけのスマホ、まだ生きてんのか謎だが。 [それから、徹っちんからのLINEにはやっぱり夢の中で貰ったURLはなくて。 いつだったかわからないくらいのくだらないやりとりが残っている。 徹っちんのトーク画面にもあの時の写真、それからオレの自撮りを送りつけておいた。 放っておけない友人。 素直に好意をいつでも投げてくれる稀有な存在。 こうして友人の無事を願うと同時に先輩の顔が頭をチラつく。 オレが還ることを、あそこで何か得るものはあったかと聞いてくれた先輩。] 先輩はどうだったんだろうな…。 [あの時聞けなかったことが今更悔やまれる。 あれがどちらのための夢だとしても、もっとオレにも出来ることがあったんじゃないかと考えてしまうのはどうしても止められなかった。]* (+41) 2022/09/12(Mon) 20:23:46 |