【墓】 アマミ[書き終えてアマミは本を閉じた。 もしかしたらこれが鍵である可能性はあるから、一応手元には持っておいて。 クラヴィーアの後を追うように書斎の奥へと進んだ時、彼女が落胆したように休憩を進言した時にはその意図を察して。] キリがないな、これはさすがに。 君は少し休んでいろ。 [座り込むクラヴィーアに大丈夫だと、そう言って上着を脱ぐとその上に本を置き、腕まくりをして気合を入れる。 しかし彼女から声をかけられると立ち止まって。] どうした、突然。 .........大昔の記憶を捨てた事はあるさ。 それが具体的にどんなものかは 捨ててしまったから分からないけどね。 恐らくは幼少期の記憶だ。 [彼女が真面目に尋ねた時には変に誤魔化さない方がいいということは知っていた。 それ故にアマミには話すことを躊躇する理由はなかったのだ。]* (+53) 2021/04/05(Mon) 23:58:43 |