【墓】 3年生 武藤景虎──病院── [物珍しいという理由でうろうろする場所ではないのはわかっているが。 もうじき目覚めるだろう顔を思い浮かべて、それから、次に呼ばれる最後の名前の受け止め方もまだ覚悟が出来なくてどうにも落ち着かずに廊下を歩いていた。 ふと顔を上げると蹲る小柄な人影が見えて。>>+47] ミサミサ?どっか具合悪いのか。 [駆け寄ってみれば、その視線は痛々しい痣を見つめていただろうか。 世界が一度真っ暗になる前にできたという痣と同じ場所だと記憶はしている。 しゃがみこんでいるのは新しくぶつけたりしたのか歩いたら痛み出したのか。] ちょ、ちょっと待ってろ。 [幸い病院だしと廊下を早足で看護士を探す。 状況を伝えて彼女の元まで連れて行けば、応急処置を施してくれただろう。] (+60) 2022/09/13(Tue) 8:49:32 |