【墓】 1年生 朝霞 純【いつかの現実・松本さんの病室にて】 [やっぱり一番に会いたいのは津崎さんかな、なんて思うし、声が出せないのでは色々と不便もあって聞きたいことは先延ばしだな、なんて考えるけれど。 それでも私は、松本さんの病室の扉を叩いた。] 失礼します、朝霞です。 [そう一言かけて、病室の中へと歩みを進める。] 体調、大丈夫ですか? [当然大丈夫でないのは分かっているが、それ以外の会話の切り出し方を思いつかなかった。] いつか話してくれた、文字が読めない理由、直接聞きたかったんですけど、喋れるようになったら聞かせてもらえますか? 夢の中では、結局聞けずじまいだったから。 [聞けなかったこと、聞きたかったこと。これからは聞くと決めたから。] (+60) 2022/09/14(Wed) 16:44:58 |