【墓】 1年生 朝霞 純【現実・病室にて】 [涙に濡れながら目を覚まして、私は歩こうと思った。 考えてはいたことだった、親戚の目を盗めるかなんてことを私は気にしていた。 でも、話を聞きに行くのなら、殴られに行くのなら、お見舞いに行きたいのなら。 自分の足で歩かなければならない。 動いちゃダメと言われて、大人しく従っていたけれど。 それでいいのかと考えれば、良くないと思う。 だから、私は松葉杖を取った。 そして廊下に出る、一歩ずつ、一歩ずつ、ふらふらとよろめきながら] (+68) 2022/09/13(Tue) 17:36:23 |