【墓】 瑞野 那岐[彼の長い指が探るように中で蠢いて。 中の温度を伝えられたら、羞恥に埋まりたくなる。] ……、 言 わなくて、いい、からッ……[少し慌てるみたいに、ツンと髪を一束引いて。 気を逸らさせたのに。 言葉通りに指がゆっくりと抜き差しされて、 いやでもその感覚を覚えさせられていく。 伏した瞳を、睫毛で覆い隠して、小さく震え。 胸の尖りを食まれたら、さっきは感じなかったはずの 甘い痺れが背を駆け抜けていく。] ……ぅ、 ンッ [思わず、びくと肩が跳ねて、 自分でも驚いたみたいに目を瞬かせ。 戸惑いの色を浮かべたまま、顔を見合わせて。*] (+74) 2023/03/23(Thu) 21:44:38 |