【墓】 4432 貴戸 高志フードを被った少年を見やり>>+74、その場を静観していた者はようやく動き出した。 藤色が揺れる。いつも通り、変わらずゆったりと。 「……暁」 とん、と名前を呼んだ少年の肩を軽く叩き。 それから、続けて口を開く。>>19 >>+73 >>21 「迷彩。普川先輩。 もう夕飯の時間だ、夕食を食べに行くぞ。移動するなら俺たちの方だ。行こう」 「黒塚。眠いのなら仮眠でも取ってこい。その欠伸をなんとかしろ」 その声色は揺らぎなく。ただ静かに、淡々と紡がれる。感情を殺して周りを見るのは慣れていたから。 言い終えるや否や、フードの少年の手を取って歩き出そうと踵を返す。名前を呼んだ二名にも小豆色の視線を向けて、どうするかを眺めながら。 (+75) 2021/09/26(Sun) 22:34:20 |