【墓】 7734 迷彩 リョウ>>【食堂】 「うん、じゃあ、お願い」 肉豆腐を差し出されれば、>>+79 素直に応じた。 本当は豆腐もあまり好きではないが、魚や野菜に比べればましだ。 皿を持ち、まとめて二本掴んだ箸で掻き込むように食べ始める。 かけられた言葉>>+80には咀嚼をしながら小さく頷いた。 「部屋はもうずっと帰ってないよ。 テキトーな空き部屋使ってるからヘーキ。 二人の邪魔にはなりたくない」 ずっと、と少年は言うが、企画が始まる前までは当然自室で寝ていた。 空き部屋で寝ているのはここ数日の話だとわかるだろう。 数口飲み込めば、重い口を開いた。 「……何もなかったんだよ。向こうにとってはさ。 だから余計にムカつくっていうか。 オレの気持ちが、どこにも存在してないみたいで」 崩れた豆腐を見つめながら、ぽつりと呟く。 (+82) 2021/09/27(Mon) 9:55:33 |