![]() | 【墓】 厨房担当 マシロ…………お母さんに、電話、してみたんです [ 過日、勇気を出して打った数字たち。 学校の書類に書かなければならない緊急連絡先の番号を 大咲は未だ、覚えていた。 ] 正直、縁を切られたのか、切ったのかも分かんないし まだあの家に住んでるのかも知らないし。 知ろうとしなかったから 当然なんですけど。 でも、夜綿さんが私を幸せにしたいって言ってくれて ──…実際、ほんとうに、幸せばっかり教えてくれて。 同時に ふとした時、昔のことも頭を過るんです ……それって不誠実だし、自分でも、嫌で。 だから、私もその気持ちへ、ちゃんと誠実でいるために 逃げてきたことへのケジメつけなきゃなって。 [ 繋がるかも分からない電話番号への発信は。 確かに、大咲の母へ届いた。 ] (+114) 鬼葉 2023/03/13(Mon) 21:49:32 |