【墓】 1年生 工藤美郷──お見舞い・松本先輩>>+15── [工藤の言葉は唐突で、松本先輩は目を丸くした。 表情が読めれば、工藤はその驚きの意味や、寛大な解釈を理解できたのだろうけれど。 分からないから、じっと松本先輩の目を見ていた。] そうですか。 [ゆっくりと首を横に振られて、やっと工藤は彼の意見を理解する。 どういった心境の変化があったのかは、予測はできないけれど。 いらないというのなら、今はいらないのだろう。] 死にたくなったらいつでも言ってください。 衝動に任せて自分を傷つけると、苦しみを長引かせます。 [だから、そのようにだけて伝えて、病室を去った。 松本先輩の声が出ていないことに対して、特に何か言うことも無かった。]* (+165) 2022/09/15(Thu) 21:36:26 |