【墓】 厨房担当 マシロ[ 飛び込んだ先で零した拙い話を>>+134 彼は抱き締める腕に力を込めながら、ただ聞いてくれた。 そうして紡がれた「応援してる」という言葉へ うん、と確かに頷いて返す。 速崎を理解出来ていなかったなら、また知り直したい。 あの日どうして自分まで傷付いたのか。 きっとそれは、何てことはない出勤途中の雑談の最中 彼の親へ抱いた想いが大咲の本心だったからだ。>>1:104 お金が無くても子供がお腹を空かせることがないように、 そうやって大事にされてきたことを、知っていたから。 自分の目には些か眩しい、素敵な家族。 内心抱いた親への共感と 彼への羨望。 「かわいそう」が、羨ましがった自分への刃に聞こえて ] (+168) 2023/03/10(Fri) 20:03:12 |