【墓】 3年生 黒崎 柚樹―― 夢・美術館 屋上へ ―― [閉じた眼を開ければそこはあの、美術館。 傍らには、手を繋いだそのままの状態で、武藤も立っていた。 寝たままのジャージ姿だったらどうしようかと思ったけど、そこはちゃんと夢らしく、この美術館を訪れた時そのままの姿になっていて。] 松本さん、屋上じゃないかな。 魔法使い云々言ってたから、 また"あれ"をしたいのかも。 [そう告げて、まだ記憶に新しい廊下を駆ける。 なんだかひどく遠い昔みたいだ。 この階段上がった先の屋上で、武藤に好きと言われて、私も好きと返して。 頭上に広がるのは、あの時の青空のまま。] 松本さん。 "ハッピーセット"、来ましたよ。* (+180) 2022/09/15(Thu) 22:51:39 |