人狼物語 三日月国

145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】


【神】 遠望 フィウクス

どこかでカラスが鳴いている。

敷地の隅。
森にほど近く、けれどやはり踏み入りはしない、境界の場。
その場所にとどまって、ただそれを聞いていた。
午後の事だった。

カラスは賢く、ときに人の顔さえ見分けるのだと言う。
ワタリガラスは一般的に善いものとされ、
多くの逸話で人々に重要な事を知らせる役目を担っていた。

どこにも行けない自分の代わりに外の世界を見てくれる。
子どもの頃から、そんなワタリガラスが居てほしかった。
叶うとも思っていなかったが。
(G0) unforg00 2022/05/05(Thu) 11:54:16