【神】 因幡 理恵[愛撫の条件を伝えてきたフウタは、バツの悪そうな顔をしていた>>2:G15。そういう表情をすると、ずいぶんと幼く見える。 子供はそんなこと言わねえけどな。 「すけべなのは理恵にだけじゃ」とまで言い訳して、珍しく我を通すフウタに、折れたのは理恵の方。 鏡と向き合うと、ますます顔が熱くなった。 フウタといると、時折妙な気分になる。尻がむずむずするような、顔が燃えるような、穴を掘って隠れたくなるような、そういった気分だ。他の人間や兎や、(フウタ以外会ったことないけど)亀と一緒にいる時には感じない。 絶妙に居心地が悪いのに、なぜかフウタから離れられない。その心の揺らぎを、どこかで求めているのかもしれない。 今はめちゃくちゃ逃げたいけど。 けれど、いたたまれなさに唇を噛みながら、鏡面と目を合わせた瞬間、フウタから甘い責苦がもたらされた>>2:G16。 彼の指がどんな動きをしているのか、じっくり見る余裕は無い。それよりも、フウタの熱のこもった瞳に、視線が吸い込まれていくようで。 与えられる快の強さに、体が自分のコントロールを離れ、悲鳴を上げて身悶えした。 いくら体を重ねても慣れることは無く。むしろ、体を重ねるごとに、好い触り方を探り当てられて、どんどん高みに押し上げられていくかのようだ。 すっかり充血した雌芯は、勃ち上がってフウタの指を求め、そのくせ刺激の強さに耐え切れず、乱されてはフウタの腕にすがりつく。それを続けられれば、目もくらむような閃光にぎゅうと目を瞑る。すっかり痺れてしまった足が、つま先までピンと突っ張っていた。 牡と違って精こそ吐けねど、トク、トク、と芽が跳ねるのを、フウタの指先に伝えたか。 達してからも愛でられていたものだから、更に果てへと導かれて、意識がなかなか戻ってこない。] (G0) 2021/01/03(Sun) 8:03:23 |