人狼物語 三日月国

145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】


【神】 司書 エルナト

>>G8 イシュカ

「年を取ったらって事?」
「何か、嫌だね。そんな勝手に大人にされても」
「大人の振る舞い出来るか、わかんないや。」
 
勝手にできるようになるのかな。
……多分、できないだろうな、というのは。
今朝の君と高等部の彼の言い合いを見て思う事。
告げたら怒られそうなので、黙っておく。
 
「…………そう。」
「じゃあ、頑張って治さないとだ。」

少し、眉を下げて。
治らずとも大人になれば追い出される。
その結果が目の前の彼のような、嫌々ながら籠に入る鳥にしかなれないのなら。
何が何でも、病は治さねば。

「必要と意味があるから呼んでるわけじゃないんだ。」
「呼びたいから、そう呼んでるだけ。」

家族がいるっていう方が、なんだか嬉しいじゃない、と。
理屈もなにもない答え。
強いて言えば、"普通の子供"への憧れからの考えかもしれない。
ごく家族がいて、ごく普通に幸せな、ごく普通の子供への。

「そう……………わかった。」
「夜には演奏してるんだよね。」
「じゃあ、夜に貴方を見つけに行くよ。」

分かった、なんて言いながら、全然わかってない返答。
またね、と手を振り、見送るだろう。
(G9) arenda 2022/05/02(Mon) 0:39:20