【神】 探偵 キエ>>ミズガネの部屋 >>G10 「僕が見せて回るのォ? 面倒だなァ…しかし探偵っぽさを出す為には仕方ないか…」 渋々ハンカチでナイフを包むと懐に仕舞い込んだ。 キエは常日頃謎解きを面倒だと思うし答えがあるなら最初から知っていたいと考える。 「どんな人間にだって人殺す状況というものは在るだろうよ。そうでもしないと己が殺される正当防衛だって在るのだから。 君はミズガネ君をそう評価するが果たして其れは本当かねェ? 君に嘘を見抜く力でもあるのなら真実なのだろうが」 だが 尤もらしい嘘を吐くのは 面倒だと思わない。「此れは屋敷でよく使われるナイフだ。つまり部屋にナイフを持ち込んだのは館に長くいる人物、又は使用人だろう。 彼が好色家なのは知ってるね? こっそりと使用人に聞いたのだが彼の抱き方は酷く乱暴であるそうだ。其れを好ましく思わないが立場上断れない者は多い。 ⏤⏤僕が考えた仮定は幾つかあるが最有力候補は“彼を殺そうとした下女が返り討ちにあった”さ。 彼は勿論抵抗しただろう。しかし男女の力量差を考えれば結果は見ての通り。そう考えると死体が見当たらないのも納得なんだ。 女性が男性を運ぶなら当然引き摺る様な痕が少しでも残っているべきではないかね?」 (G11) 2021/10/21(Thu) 15:44:55 |