人狼物語 三日月国

55 (R18)竜宮城


【神】 因幡 フウタ

[膜が張ったみたいに快楽を邪魔される。
己はいつもみたいに感じられないが、理恵はどうだったか。

そんな事あり得ないのに、拒まれている様な感覚に陥る。
ふるりと頭を振って……
己の勃起が足りないのかと思った。
このくらいで萎えたりしない男根は理恵に何とかおさまるくらい膨れ上がっていたけれど、──理恵が孕まない理由を考える時と同じ。自分に原因があると考えてしまう。

唐突に、理恵を抱き締めた。
理恵が離れていってしまうのではないかと、
今再びおそろしくなったからかもしれない。

理恵を揺らすより、己が腰を引いて、突き上げて、と繰り返した。激しくしたつもりが、水の中では思う様にいかない。
自分は亀だからと驕りがあったのかもしれないが、
混乱しているせいもあっただろう。
のぼせてきたのか、顔が熱い。
けれど、理恵を見つめる視線には、鳴りを潜めていた切なさが混じる……やがて、涙の気配まで感じて、]


  ……理恵、少し我慢してくれるか?
  つかまっててくれ。


[そう断ってから、繋がったまま理恵の両足を抱き上げ、湯から上がる。
ざばぁと二人の身体から湯が落ち切る前に、ぺたぺたと足元はよく確認しながら、部屋への入り口へ向かう。
引き戸の扉を足で開けて、
浴室から出たところで倒れ込もうと思ったが、
ベッドが目に映ったから、そこまで歩いた]
(G12) nikibi 2021/01/04(Mon) 5:51:24