>>G9 1日目 百千鳥
二人で顔を突き合わせ、くすくす笑い合う。無邪気さを纏ったその姿はまるで10年前に巻き戻ったかのよう。
「悪かったって。だってモモ、楽しい反応を返してくれるんだもの。
ふふ。そういう事なら喜んで。沢山遊んで、呼子さんに話す思い出いっぱい作ろうか」
部活で来れないと連絡を取っていた同い年の友人のことを考える。快活な彼女のことだ、きっと今頃部活に精を出しているのだろう。
友人の分まで、めいっぱい楽しむことにしよう。寂しい思いをさせないように。そう思いながら、少年は一つ貴方と約束をした。
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