人狼物語 三日月国

145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】


【神】 苛々 フィウクス

>>G13 シャルロッテ

「…………」

深呼吸を一つ。そんな暫しの間。
それでも遣り場の無い気持ちは嵩を減らさない。
その真っ直ぐな視線や言葉に苛まれるのは  のせい。

あなたに"いいこ"であってほしいわけじゃない。
これまでずっと、そういう子ども程ひどく傷付けて。
その度に居心地の悪い思いをしてきた。


「……俺の事が嫌じゃないから、だから、何なんだ
 俺の事が嫌じゃないから俺が怒鳴っても我慢できるのか?
 これが病気だから、仕方がない事だから許すのか?」

「他の奴と同じように扱わなくていい。
 俺はそんなのは望んじゃいない。
 お前が誰の事も嫌いたくないのなら。
 俺の事まで嫌になる前に、上手く距離を取るべきだ」

語調は努めて感情を押し殺したように、淡々と、重苦しく。
言うべき事を言い終えれば、飼育小屋の扉に手を掛けた。

何も仲間外れにしろと言っているわけじゃない。
ただ適切な距離を保って接するだけだ。
互いに心地の良い距離が、ほんの少し、人より遠いだけ。
(G14) 2022/04/30(Sat) 17:38:33