【神】 君ぞ来まさぬ 百千鳥>>G13 >>G14 一日目 涼風 「ほうほうほう。 そいつは名案ですなぁ薫兄……」 渡された『挨拶』の為の小道具を受け取って、 風下に向けて一度引き金を引いた。 二人を濡らす事も無く、飛沫は夏風の中に舞って煌めいた。 「 挨拶は大事だもん、ちゃんとしないとね? 」百千鳥と髪置の間に面識があったかは定かではない。 それでもきっと、彼と同年代であった姉の呼子鳥を通して 常々面白い子だと聞き及んではいただろう。 無邪気な笑みは、たちまち悪戯っ子のそれへと変わる。 主犯も共犯もやる気満々、髪置少年の運命やいかに。 (G16) 2021/08/11(Wed) 18:17:46 |