【神】 因幡 理恵[フウタの肩に手を乗せてバランスを取ると、もう片方の手を秘所に添える。中指と人差し指で、くぱ、と丘を広げたが、その奥でひく、ひくと痙攣する肉は、水に阻まれて見えないだろう。 腰を落として、脹らんだ頭を押し付ける。ぷつりと割れる感触と共に、熱が押し入ってきた。それとともに、いつもは覚えぬ感覚も。 けれど、続く快感に、その違和感は押し流された。] ふぁ、あ……ぁ [奥をとん、と突かれて、求めていた熱に息が上がる。けれど ── とっさに、届かない、と思った。 実体のない何かにふわふわと押し広げられて、フウタと近づくのを阻まれているかのようだ。 お湯ですね。 挿入っているはずなのに、今までに感じたことの無いもどかしさに眉をひそめる。フウタを見上げると、彼も滅多にない戸惑いの表情を浮かべていた。 抱きかかえられて、勢いよく腰を押し付けられる。うゥという呻きは、水音がかき消す。水面が激しく揺れて、浴槽から溢れた。 男の不安が、伝染する。 突き上げられる反動で、フウタ、と呼ぶ声が揺れる。瞳がうるんでいるようにさえ見えて、すがりついて目尻を舐めた。どうすることもできない自分が歯がゆい。 混乱したままフウタを見上げると、捕まるように促された。>>G12] な、ん……ひゃ!? [足を抱え込まれると、サバァと湯から持ち上げられて、唐突な重力にあわててしがみつく。ぐ、とさらに奥に押し当てられる感触に、「あ、あ、ァ、」と目を見開く。] (G17) 2021/01/04(Mon) 23:37:42 |