【神】 巡査長 清和>>G17 百千鳥【4日目 『不発弾』処理】 「当たり前だろ? 俺たち何年お前らの先輩だと思ってるんだ……」 からん、と後ろから鳴る下駄の音が心地よい。都会では聞けないものだ。 追いかけてきたことで音の鳴る間隔が狭まって、また別の音を楽しんだ。 「転んだりしないように気を付けろよ。ヤな思い出、作らないようにな」 手伝ってくれる百千鳥に、そうやって声を掛けながら地面を掘る。 高校生3人で埋めたものを、成人と中学生の2人で掘るのは骨が折れる。 掘り起こすのにはまだもう少し掛かるかもしれない。 「……百千鳥は、なりたいものとかないのか? 将来……」 額に汗を垂らしながら、一緒に"不発弾"の処理をする百千鳥に訊ねた。 (G26) 2021/08/15(Sun) 21:51:19 |