【神】 緑山 宗太朗緊張した面持ちの顔に、緩く首を傾げた。 「…… 指輪 の交換会?」忘れられる筈もない。紫陽花が咲き誇っていた、最期だった筈の夏の日。 2人が結ばれた日のことは、いつだってすぐに思い出せる。 そして、その時した事もすぐに、思い出せた。 「 指輪 を探さなきゃな?」お互いに。 だからほら、と手を離そうとしている。 ちょうどいい大きさのは足元をさらっても見つかるかもしれないけど、どうせなら今回はこだわって探したい様子。 より色が綺麗で、より大きく咲いてるやつとか……とか、考えている。 1時の別れを貴女は是とするのだろうか。どうだろうか。* (G31) 2023/03/07(Tue) 22:03:07 |