【神】 巡査長 清和>>G14 花守 この跳ね返りっぷりはあの頃から変わらずか。と、怯まぬ姿を見て思う。 ただ、昔よりもそれが刺々しいように思えたのは、 自分も10年分、花守たちが嫌いだった"オトナ"になったからだろうか。 「後悔? ……ふふ。 していないよ、そんなもの。俺は"正しいこと"をしたと信じている。 だからこそ、俺のこの気持ちは本当はよくないものなんだよな」 くつくつと自嘲するような言葉と共に笑う姿は、いつも通りに見える。 しかしながら、その 碧 の瞳は微かに嫉妬の色を孕んで、缶チューハイを呷る花守の姿を捉え続けていた。 ▼ (G34) 7_hertz 2021/08/13(Fri) 17:26:11 |